12月議会で、勇退挨拶が相次ぐ

<概要>
 12月議会が、今任期の最後の議会と成りました。これを機に引退を明らかにする議員には、本会議中に
「勇退」の挨拶をするのが慣習となっています。もちろん、引退を決めていても挨拶をしなければいけないと
いう「きまり」はありません。実際に、市議会の中には、そうした動向もうかがえます。
 勇退挨拶を行われた議員は、次の皆さんです。順に、議席番号・指名・所属会派を記載しています。
 最後に、それぞれの方へのコメントをつけさせていただきます。
<勇退挨拶議員一覧・敬称略>
5 中西 佳代子  社民・民主・生活者ネットワーク
12小宮 晟太郎 公明党
24中里 猪一   自由民主党
25進木 忠   公明党
31斎藤 勇   日本共産党
32志村 賢蔵 ☆公明党
35押田 正   市民派クラブ
38熊沢 洋   自由民主党
40渋谷 軍治 自由民主党

<これまでの経過>
 さらに、今任期中、議会にはそれぞれ異変がありました。平成11年末には、片山光代議員(民主党・2期)
が他地区で、衆議院選挙に立候補するために辞任されています。結果は、小選挙区で次点、比例代表でも
「次点」となっておられます。
また、彦坂慶子議員(日本共産党・4期)は、都議選立候補のため、平成13年6月に辞任されています。
結果は次点でありました。
さらに、この12月議会の冒頭、井上勉議員(自由民主党・2期)が市長選に転身すべく、辞任されています。

<コメント>
議員名には、敬称略
議員名
コメント
中西佳代子
わたしと同期生。生活者ネットという組織候補であったが、地域の活動でも大変な
人気があった。議会の中では所属する委員会が異なっており、実際にはほとんど
会話をしたことがなかった。わたしも関心が深い、地元の子どもの冒険広場作りに
貢献。
小宮晟太郎
わたしが住む成瀬が丘の商店会長を務められていた。3期で引退。おおらかな性
格で、一般質問では子どもの施策を多く取り上げておられた。委員会では、わたし
の1期目に環境企業委員長を務めれた。(吉田は副委員長)
中里 猪一
同じ成瀬地区の先輩議員で4期。現職議長として引退表明。外見は親分肌の感じ
がするが、印刷物を毎月発行するなど筆がたつ。あらゆる面で、「地元」を意識させ
る雰囲気があり、各種の施設を地元誘致した実績は他に変えがたい。また、勇退
挨拶の中で、再出馬の市長に痛烈な皮肉をあびせるなど、茶目っ気も豊富である。
地元の行事では、外来者である吉田を、良く指導していただいた。
進木 忠
実にまじめで温厚な性格であった。議会の中で、この間に激しく議論をしあう場面を
一度として、見たことがない。今期、所属政党の定年制の為に引退されると言う。議
会の一般質問はほのほのとしたテーマが多く、たびたび新聞記事と成る。
斎藤 勇
共産党議員の重鎮であった。わたしが1期生のころ、激しく論戦したこともある。学校
の先生を退職して、政治の道を歩まれたと言う。一般質問では、多摩丘陵に関する
ものが、印象深い。勇退理由は、「妻」のためにささげられるらしい。
志村 賢蔵
公明党の論客で、とにかく議会のことや法律・条令に詳しい。元は副議長職も務めら
れた。わたしが総務常任委員長中、委員会審議では大いにてこずらされたが、自分
には良い経験となった。最後の議会で、自民党が出した議案書に対し、事前に意見
を述べていただいたことが、わたしへの一番のプレゼントであった。
押田 正
8期当選!自民党籍であったが、会派が一貫して別であった。このことは、お互い残
念なことであった。「政治家とはどうあるべきか」の一つの典型をしめされることがあり、
政治家地盤をおかさない哲学を感じた。めったにされないが、一般質問では雄弁を誇
り、「演説」を感じさせるものであった。最後の12月議会でも、一般質問をされて終了と
された。
熊沢 洋
当選5期。わたしが初当選時に議長。当時、議会を二分した抗争で、議長職を自民
党が奪還。本会議の質問は少ないが、スマートなしゃべりが特徴。発言で最大の思い
出は、12年当初予算に反対討論をされ、議場をあっと言わせたこと。新市庁舎に関わ
る予算であったことで、わたしの反対に同調した。与党にあるまじきの意見があったが、
賛成できないものには同意しない気概を示した。
渋谷 軍治
当選6期。わたしが所属する自民党会派で最長老議員(年齢ではない)。選挙では、
一貫して「自民党公認」。わたしの初当選時、自民党が国会で野党に転落した時で
あったが、新人のわたしを含めて、わずかに4名の議員であった。会議では、党人派の
立場を貫きとおし、傍聴者の批判を受けるタイプであった。この間の議会の動向で、わ
たしはこの渋谷先輩のように批判を強く受ける系統の議員になりそうである。