● 私の提案で、本年中に本会議TV中継実現を合意成立
      (中継範囲と、その手段は今後の議論とする)

◎ 2001年12月議会はTV中継開始

 2001年1月、私が委員を務める「町田市議会改革特別委員会」(以下、同委員会)は、「議会のTV中継」を2001年度中に開始することにしました。2001年度中の議会と言うと、実質的には本年の12月議会がそれに相当します。
 さる1月24日に開催された、その委員会では、「インターネットを通じた議事録検索システムの導入」の次期とその内容審議を検討しており、今年の6月時点には、その種類を決める段階にきました。
 その議題に続けて、私は議会の「TV中継」問題を取り上げ、2つの提案をしました。
 1 議会本会議の「TV中継」を採択しているが、われわれの任期中である<本年度中に実施>しよう。
 2 本会議だけでなく<委員会・全員協議会まで、「TV中継」の対象>にしよう。
 結果,1の、本年度の本会議TV中継は全員の合意を見ました。
     2の、TV中継の対象範囲は,今後の検討課題となりました。
 次回の委員会には、さらに資料を提起し、<委員会・全員協議会まで、「TV中継」の対象>の実現を目指していきます。

◎ 見出し

  ◎主な経過
  ◎ 私の提案で、本年中に本会議TV中継実現を合意成立
  ◎ 私が考える到達点について
  ◎ ネットによる意見収集
  ◎ その成果を現実に生かす


◎主な経過

 今から2年前、町田市議会に議会改革特別委員会が出来、私は委員の一員に就任しました。本会議で、4項目の改革項目を指定しましたが、最初の争点である「議員定数問題」の外に、「議会の情報提供」という項目も含めました。委員会では、その委員が具体的な検討課題を提案することになりました。私は委員おなかで、最初に具体的な提案を文書で出し、重要テーマとして議会の「TV放映」も加えました。
 委員会の審議では、「議員定数問題」の他、「議員の行政委員就任問題」が優先審議をされました。途中で、議会本会議のTVを求める請願が出されましたが、委員会の実質審議には至りませんでした。途中の委員会では、優先審議課題として、議会のHP開設の是非も問われました。詳細は別にし、町田市のHP改定にあわせて、HP開設は順調に進展しました。
 昨年3月議会で、「議員定数削減の請願」を可決したため、「議会本会議のTV中継の請願」の審査促進を主張しました。なかなか意見がかみ合わず、具体的な検討のため、「議会インターネット中継や、議会全員協議会の中継」を実施している先進市の視察を提唱しました。視察は無駄であると言う反対意見のある中、採決で賛成多数とし、委員会の視察を実現しました。結果的に、有益な視察となり、昨年の委員会・本会議で、「議会のTV中継」は全員一致で採択されました。
 請願採択の結果を踏まえ、委員会において、私はその早期実現と、TV中継の会議対象の拡大を主張しました。

◎ 本年中に本会議中継を実施することを提案し、合意成立

 2001年1月、私が委員を務める「町田市議会改革特別委員会」(以下、同委員会)は、「議会のTV中継」を2001年度中に開始することにしました。2001年度中の「議会」と言うと、実質的には本年の12月定例議会がそれに相当します。
 さる1月24日に開催されたその委員会で、私は議会の「TV中継」問題を取り上げました。その内容は、次の2つの提案です。
 1 議会本会議の「TV中継」を採択しているが、われわれの任期中である<本年度中に実施>しよう。
 2 本会議だけでなく<委員会・全員協議会まで、「TV中継」の対象>にしよう。

 結果,1の、「本年度(実質本年の12月議会)の本会議TV中継」は、全員の合意を見ました。
     2の、TV中継の対象範囲は、今後の検討課題となりました。
 次回の委員会(2月16日)には、さらに資料を提起し、<委員会・全員協議会まで、「TV中継」の対象>の実現を目指していきます。

◎ 私が考える到達点について

 私が考える議会TV中継の対象は、
 1 全部の会議のTV中継
    本会議、常任委員会、特別委員会、議会運営委員会、全員協議会、議案説明会まで拡大する。
   非公開は、代表者会議(議会会派の代表者のみ参加し、他の議員も含めず)のみとする。
 2 TV中継の放映回数を重ねる
    議会TV中継を実況だけでなく、ビデオ収録したものを再放映する。
     (短い会議は、当日の夜に実施し、長い会議は、翌日や翌週に放映する)
 3 TV放映の内容を、市役所職員が庁内で見せる
    庁内のTV受像機に接続し、市職員が自分の関係する会議を視聴する。
 4 中継手段の拡大
    市庁舎内中継、インターネット中継、CATV中継などに拡大する。

     以上の内容を目標にしています。(さらに、下段を参照して下さい)

◎ ネットによる意見収集

 私は、インターネットHPの掲示板サイト「政治討論」に、「議会のTV放映」に関する意見を求めました。また、「開け!電網政治の時代」にも、投稿しました。

 <投稿で求めたことは、あわせて次の内容です> 

1 放映する場所をできるだけ限定したいする考え、
   本庁舎に1台のみ程度、TY放映

2 インターネット中継などもやろうとする考え
    (吉田は、この提案です)

あるいは、放映する会議の範囲を
  1 本会議のみとする
  2 常任委員会・特別委員会。全員協議会など広範囲とする。
    (吉田は、この提案です)
 
皆さんの意見は、いかがですか。
自分の町の状況(町の名前は無くてもかまいません)も知らせてください。

関係メーカーの皆さん、安価で操作のしやすい議会放映システムを
町田市議会にお知らせください。個々の議員に話さず、議会事務局に
お話ください。特定メーカーとの癒着は避けたいと思います。

<寄せられた意見・提案は、あわせて次のような内容です>
<私の回答の主旨も掲載しました>
10件もの提案・意見がありました。主なものと、それにたいする私の書き込みの主旨を書き出します。

提案・意見 1

  テレビ画面を4分割し発言者、質問者、与党側遠景、野党側遠景とし主画面を選択しそれに連動して音声が切り換わる様にすればよいと思います。

 これで汚い野次合戦などを牽制することが出来、真に政策について議論できると思います。
 品性のない姿を有権者にさらさせるようにし向けないと政治家ではなく政治屋でしかなくなります。

● 吉田
 「テレビ画面を4分割し発言者、質問者、与党側遠景、野党側遠景とし主画面を選択しそれに連動して音声が切り換わる様にすればよい」と言う意見は思いもよりませんでした。実にユニークですね。

 実際の議会審議では、「眠っているところを取られるのではないか」、「議会の審議を放映して、効果は果たしてあるのか」などなどの意見が出ます。野次の姿を含めて、議会審議を伝えるべきでしょう。

 これから、本格的に導入の中身に入ってきます。おっしゃることは、議員にとって青天の霹靂です。わが町田市では、きわめて実現性が低いと思いますが、次の審議の時に「参考意見」として、話したいと思います。

提案・意見 2

 私は、TV中継は積極的に行ったほうが良いと考えています。これは国政でもいえる事ですが、国民は、マスコミ等の報道のみが現在の選択材料となっています。これにより、各報道機関のスタンスにより若干の偏りがあり、正確な判断をそれのみで行う事は多少危険な気がします。実際の仕事ぶりをじかに見てその仕事ぶりで判断する機会を増やすほうが良いと思います。

● 吉田
 何で議会は、今まで自分自身で「自己発信」しようとしなかったのでしょうか。やはり、マスコミが偉すぎたのではないでしょうか」、吉田の考えは、「議会の良い面と悪い面の両方を公平にみてもらうようにすればよい」というものです。

提案・意見 3

  私の町ではケーブルテレビを使った会議の中継があります。本会議が主です。 地域のケーブルテレビ会社との協力でチャンネルが割り当てられています。 各委員会等の放映もして欲しいとは思っています。議会の中継を行うのであれば、全委員会(特別委員会も)、本会議を完全中継するべきでしょう。

● 吉田
 「全委員会(特別委員会も)、本会議を完全中継」の件で、「本会議を完全中継」は実施することで合意していると思いますが、全委員会(特別委員会も)となると、とてもそこまで行かないようです。
 この問題になると、急に、「予算が取れないではないか」と心配する議員が出てきます。わたしが、これだけの放送技術が発達してきたので、議会の本会議や、委員会を、TVを通じて住民に公開するのは当然のこと、と考えています。まだ、多くの議員は、「時期でない」と考えているようです。

提案・意見 4

  費用などが詳しく書かれていないので、以下、漠然とした感想と疑問。と書かれた質問。

● 吉田
 議会のTV中継は、本会議中継と委員会中継があります。部屋が異なるためです。そのことを前提にして、お答えします。


1.総額でいくら掛かるのか。
 ● 吉田
 本会議場の中継だけだと、500万円もあれば足りるでしょう。200万円もかければ立派な設備をそろえられるでしょう。
 町田市の人口が37万人です。一人あたり、13円51銭のコストくらいと思います。
 実際には、今後いろんな見積もりを取ります。

2.傍聴をしやすくするなどの経費の掛からない方法は取られたか。
● 吉田
 会議の傍聴は、いまでも自由にできます。夜間に会議を開いてやる方法もありますが、議会の開催日数を2倍にし、職員に時間外勤務手当てを払ってあげれば可能だと思います。ただし、町田市の場合、一人の議員報酬より、給与が多い職員がたくさんいます。経費のかかることを無視すると、このような方法も可能です。

3.活発にするためには何をすべきか。
● 吉田
 議会の審議は活発です。一度、一議会を通算してみていただくと、わかると思います。住民の皆さんの反応はどうか、といわれると、難しいい問題です。身近に利害関係のある、マンション建設問題などでは、大勢の住民の皆さんが、傍聴にこられます。自分に関係のある請願審査ばかりをみて、他の審議状況を見る人は、ほとんどいません。

4.文書ではなぜいけないのか。
● 吉田
 議会が開催されて、3ヶ月後くらいに議事録が出ます。正確性を期すため、厳密な校正が行われます。いずれにしても、議会の議事録は必須品です。

5.ビデオ販売・頒布ではなぜいけないのか。
● 吉田
 そもそも、議会にTVカメラが設置されていません。ビデオの取りようがありません。

6.議事や審議を保存するという観点からテレビは有効か。
● 吉田
 現在は、速記者のため、テープレコーダーが設置されています。記録を保存する意味からは、ビデオ記録もあったほうが良いでしょう。
 わたしがそもそも問題として取り上げているのは、保存性のためにTV中継を主張しているわけではありません。

7.文書の閲覧の機会を増やすなど簡単な方法はすでに取られたか。
● 吉田
 議会や、市立図書館で自由に、議事録を見ることができます。

8.何を目的とするのか、存廃は今後、何を基準で決めるのか。
● 吉田
 質問の意味がわかりません

9.公開討論会やシンポジウムを議会が主催するなどの代替策では駄目なのか。
● 吉田
 議会は誰と、公開討論界やシンポジュウムを開催するのでしょう。議会中継とは、議員と首長との議論のやりとりと、議員相互の議論の場です。その状況を住民の皆さんが、リアルタイムで監視するのが、TV中継の特徴です。 

10.客観的妥当性を他の議会中継との比較で規定するか。
● 吉田
 これも意味がわかりません。何を、他の議会中継方法と比較するのでしょうか。

1.総額でいくら掛かるのか。
● 吉田
 本会議場の中継だけだと、500万円もあれば足りるでしょう。200万円(2000万円に訂正済み)もかければ立派な設備をそろえられるでしょう。
 町田市の人口が37万人です。一人あたり、13円51銭のコストくらいと思います。
 実際には、今後いろんな見積もりを取ります。

◎ その成果を現実に生かす

 私は、自分の考えだけでは幅広い考えは出てきにくいと思っています。今回のネット上での意見収集は、上記のようなものでしたので、今後の議会特別委員会の会議で紹介し、審議に生かせて見たいと思います。