拉致事件徹底究明、被害者・ 家族救済等の意見書を全会派提案
(平成14年9月27日、本会議最終日)

目 次
<経過と概要>
<意見書全文>
<関係記事>

<経過と概要>

 町田市議会は、9月定例会の最終日(平成14年9月27日)に、全会派が一致して、「朝鮮民主主義人民共和割こよる拉致事件の徹底解明・再発防止と被害者・家族の救済、及び諸課題解決のための日朝両国間対話の促進を求める決譲」を、全員賛成で可決しました。

 日朝領国の国交回復に向けた動きは歓迎すべきことですが、その一方で痛ましい拉致事件が放置されていたことが明らかにされました。こうした事態の徹底解明、再発防止と被害者・家族の救済は欠かせない課題です。地方自治体にあっても、政府に断固たる措置を求める主旨としています。

 この議員提出議案の作成にあったっては、私が所属する「まちだ新世紀」会派が、その原文を作成し、他の会派に低支持したものです。他の会派への交渉は、会派代表の大塚信彰議員(幹事長)が丹念に行いました。原文提示、各会派代表が提案者署名を行い、最終日に提案しました。通常の議員提出議案は、(市長提案の)議案質疑日となりますが、上記のように全会派提案(全議員の一致したもの)の意見書の場合は、最終日でも「動議」をかけずに提案でき、議運はその提案を受け入れることにしています。

 本会議では、全会派の提案ですので、質疑・討論はありえないのですが、それがおきるのが、これまた議会の特徴です。今回は、そのありえないことがおきました。賛成討論という不思議な発言があり、その文面に異議を唱えるかのようなものでした。その結果、次々を討論の発言があり、全て賛成討論でした!

<意見書全文>

 朝鮮民主主義人民共和割こよる拉致事件の徹底解明・再発防止と被害者・家族の救済、及び諸課題解決のための日朝両国間対話の促進を求める決譲

 9月17日に開催された日朝首脳会談を機に、朝鮮民主主義人民共和国.(以下、「北朝鮮」という)政府から日本政府に対し、13名の拉致被害者の安否が明らかにされた。これは、北朝鮮が拉致事件そのものの存在や自らの関与を初めて認めたという点において画期的な出来事であったが、その内容は「4名生存、8名死亡、1名不明」という大変観念なものであり、この間、拉致被害者全員の生存・帰国を願ってきた家族や関係者の方々に大きな萄撃と失望をもたらした。

 今後、日本政府が北朝鮮側に対し、被害者の一人ひとりの拉致事件の経過や拉致後の北朝鮮での暮らしぶりなどの情報提供を求めるとともに、死亡した被害者については、その死亡日時・場所・死鴇など、詳細な情報の提供を強く求める必要がある。加えて、日本政府は、行方不明とされる方の安否情報や13人以外の拉致被害者の有無についても再度確認を行い、国として、一連の拉致事件の全容を徹底解明し、二度とこのような事件を起こさないよう求めるものである。

 また、日本政府は北朝鮮側に対し、国家として拉致被害者や家族に対する補償をするよう強く働きかけ、拉致被害者や家族への救済の手だてを早急に講じるよう、また、日朝両国間に横たわる渚辣題を解決するための対話プロセスを今後も弛続するよう、求めるものである。
以上、決議する。

<関係記事>
 自分のHP掲示板に書き込んだ記事です。
賛成討論合戦の怪? 投稿者:吉田 つとむ  投稿日:2002/09/28(Sat) 18:58 No.1705

 朝鮮民主主義人民共和国による拉致事件の徹底解明・再発防止と被害者・家族の救済、及び諸課題解決のための日朝両国間対話の促進を求める決議(明日、全文を議論掲示板に掲載予定)を、町田市議会最終日に、急遽上程した。

 通常、議員提出議案の提案日は別途設定されており、最終日に提案することは出来ないが、全会派の提案となった場合は、そのことを認めている。上記の決議の提案は、そうしたルールに沿ったものであり、全会派の代表者が提案者となって提案されたものである。つまり、実質的に全議員が発案して、議案とした出したものである。事前に文案が各会派に示され、その文面を含めた表現に同意しているはずである。

 ところがその議案に対して、賛成討論?者が現れた。一人の議員が、賛成討論として、その提案された議案の表記などに不満を述べるなど、ルール無視の行動が起きた。誰が見ても、所属会派の代表等は、面目が立たない事態であった。

 おさまりきれない他の会派議員からも、賛成討論とする反論が起きたり、最初の賛成討論者と同じ会派議員が、それに対抗する立場の賛成討論をするなど、てんやわんや・支離滅裂な事態であった。
もとより、反対討論は一切無い状況下であった!

願わくば、全会派の提案であるので、それらの賛成討論は存在して欲しくないと、発言者以外はみな思っているだろう。こうした事態を座して見つづける議運委員長として、おさまりつかない私であった。これらは、全文議事録に残り、永久保存をされる。あわせて、町田市議会HPにアップロードし、インターネット上で閲覧でできるようになる。インターネット愛好者としての私として、1ヶ月半後に目を覆いたくなる事態が予想できる!