庁舎移転の議案に賛成討論、委員会で可決した議案の取扱

<前書き>
 庁舎等検討特別委員会は、2月18日、第6回目の委員会を開催し、最期の質疑を終えました。委員長の「他に質疑はありませんか」、「休憩します」とし、質疑が終了した事を確認しました。
 討論に入ることを確認し、2名の反対討論、1名(吉田)の賛成討論で、採決に入りました。結果は、7×3で可決となりました。
 討論では、持論の展開し、その賛成理由を示し、あわせて参考人の意見であった疑問点にも答える形式で、意見を述べました。
 その点に関する、閲覧者とのやり取りも記事に入れました。
 後は、本会議で委員長報告、質疑、討論、採決と進みますが、この議案は、特別多数決を必要とし、議案可決には、3分の2以上の賛成を必要とします。
 これ以降、本会議に向けて、最期の攻防戦が起きてきます。

<目次>
庁舎等検討特別委員会が開催 - 吉田 つとむ 02/18-08:25 No.3989
双方向の情報システム - 吉田 つとむ 02/18-10:12 No.3990
庁舎移転議案は委員会可決 - 吉田 つとむ 02/18-17:50 No.3993
私の賛成討論の内容 - 吉田 つとむ 02/18-21:22 No.3994
今後の取扱とその日程 - 吉田 つとむ 02/18-22:33 No.3995
特別多数議決の案件 - 吉田 つとむ 02/18-22:42 No.3996
採決方法について=記名式投票 - 吉田 つとむ 02/18-23:12 No.3997
転載記事:庁舎移転条例、可決! - たかしま均(転載引用記事) 02/18-23:49 No.3999
庁舎移転条例、可決! - たかしま均 02/19-11:33 No.4000
4000ゲットと本会議表決 - 吉田 つとむ 02/19-13:25 No.4001
Re: 賛成討論でしょうか? - 宮本 武蔵 02/19-18:46 No.4003
会議における討論の意味 - 吉田 つとむ 02/20-12:31 No.4005
揚げ足取り? - 月光仮面 02/19-23:36 No.4004
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タイトル:庁舎等検討特別委員会が開催

 庁舎等検討特別委員会が、本日午後1時から開催されます。
 
 前回は、各会派が選出した参考人の方々にそれぞれの意見を述べていただき、若干の質疑がありました。

 本日は、日を改めて、そうした参考人の意見を踏まえた質疑がおこなわれます。

 私は、今までの会議で、行政担当者に資料を請求し、何度か質疑を重ねてきましたので、行政担当者への想定する質疑点はありません。

 ということで、今日の会議では、他の委員の質疑を聞くところからスタートします。
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タイトル:双方向の情報システム

 昨日は、都内の地方議員の自主的な勉強会「東京ねっとわーく」の定例会で、「自然災害と防災対策」とする題する講演をお聞きしました。

 「応用地質株式会社」という主に地質調査や地震、津波予測を業務としている一部上場会社企業と、その会社の方にお世話になったものです。

 講師は、当初の「経営企画室長 若佐秀雄 様」と、実際の業務を担当されている、「中部支社の高橋広人様」からお話をお伺い致しました。

 若佐秀雄様は、自然災害(特に、地震)に関して、日本の特殊性をさまざまにお話いただきました。その内容は、次の通りです。

 日本の地質が大陸プレートの移動ため、複雑になっていること、世界の土地面積でわずかに0.3%に過ぎず、そこに世界人口の2%が居住し、地震発生度が世界の20%をしめていることを述べられました。これには、驚きでした。

 その災害に対しての考えからには、4つの対応があり、行政ベースでそのリスク軽減が必要なことが述べられました。

 また、高橋広人様は「災害に強いまちづくりを目指した双方向情報システム」に関して実態的な研究状況に基づいて、ご講演いただきました。

 従来の手法と異なった点は、災害情報を行政側が自分の情報に限って収集したもので対処法を検討するのでなく、住民からの災害災害情報を広範囲に収集して、災害状況をよりリアルに表現していこうとするものでした。

 上記のような考えかた、とらえ方は、これからの町田市の防災対策にも必要な視点と考えました。
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タイトル:庁舎移転議案は委員会可決

 庁舎等検討特別委員会で審査をしていた、第123号議案(市庁舎移転の議案)は、本日質疑が終結し、採決の結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。

 賛成は、自由民主党(大塚信彰・吉田つとむ)、公明党(岩下正充・川畑一隆)、社民ネット(伊藤泰人・田中修一)市民派クラブ(井上正行)の7名の議員でした。

 反対は、市民派クラブ(大西宣也)、新世紀・自民(渋谷武巳)、共産党(高嶋均)の3名でした。

 なお、反対討論を新世紀・自民(渋谷武巳)と共産党(高嶋均)が行い、自由民主党(吉田つとむ)は最後に賛成討論を行ないました。

 その賛成討論の内容は、別途記載いたします。
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タイトル:私の賛成討論の内容

 第123号議案、市庁舎移転の議案に対して、行った賛成討論の趣旨は、下記の通りです。
 事前にメモをしていたものですが、文面を読み上げたわけではないので、全部の趣旨を述べたわけではありません。実際には、より簡単に内容を話した記憶があります。

 さらに、重要な点では、「移転場所の十分な地盤・土質調査を求める。」という趣旨を割愛した可能性があります。その理由は、今日の(最終)質疑で、それを強調した意見が述べられていたためです。

 (以下、当初予定していたメモの全文)

相模原市との業務核都市の関係をさらに発展させる立場をとる

あわせて、町田駅西側から森野方面への、新たな面整備の充実を図ることが必用とする見地に立つ

<公共・公益用地の早期活用>
すでに、この用地である、公共・公益用地の購入から約5年が経過し、大半の意見がこの土地の「高度な利用」を求めている。今日まで、この土地の活用策に関して、当初からの「新庁舎移転地」以外の適当な案がない理由からも、新庁舎移転以外の施策は見当たらない。

<庁舎の機能・行政と議会>
庁舎の機能に関しては、電子政府時代に対応して、本庁舎と支所とのネットワークの考えを重視するべきである。
同時に、行政と議会は別物であり、議会は行政の付属物ではないと言うことを再認識したい。

<住民サービス機能の充実>
その立場から、新庁舎は、出来るだけ電子化を図り、本庁者職員人数の削減を見越した構造とするべきである。つまり、大きな建物を即時的に必要とする見地は、適当でないと考える。
一方で、「支所・センター」では、証明書等の発行業務から、総合的な住民相談業務を可能とさせる機能に目的変化をさせる必要がある。
そうした意味で、「新市庁舎」と新しい「忠生支所・センター」の建設では、その機能分担の例示としてもらいたい。

<防災>
新庁舎建設にあったっては、移転場所の十分な地盤・土質調査を求める。
また、防災対策では、立派な情報センターを作れば、それでよしとすることでなく、マンパワーを重視すること、住民との双方向システム機能を取り入れた思想が必用である。
           (以上)
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タイトル:今後の取扱とその日程

 第123号議案(市庁舎移転の議案)は、上記のように庁舎等検討特別委員会で賛成多数で可決しました。

 2月20日に議会運営委員会を開くため、その日に取扱を協議することになりますが、(この後、臨時会を開く日程は取れず、慣例では)次回の定例会本会議の冒頭で、委員長報告が行われます。(つまり、2月27日というケースにあたる)

 その委員長報告に対して、質疑、討論と続きます。私は、この委員会で討論を行っているので、(氏名は明らかにされませんが)その討論趣旨は、委員長報告で述べられます。そのため、この123号議案に関して、私が本会議で(同じ)討論をすることはありません。
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タイトル:特別多数議決の案件

 この市庁舎を移転させる議案は、重要案件でその可決には、「特別多数議決」と言って、出席議員の3分の2以上の議員が賛成する必要があります。

 町田市議会では、議会本会議を欠席をする議員はほとんどおらず、先ず全員が出席をしています。そこで、この「特別多数議決」の案件が可決するには、定数36名の内、24名以上の賛成を得ることが必要です。

 特別委員会の採決は、過半数の賛成で可決しますが、実際には7×3と言う結果で、3分の2を上回る人数の委員が賛成でした。

 さて、本会議では、どのような結果となるでしょうか。

 もとより、賛成討論まで行った身としては、この特別多数議決の案件が、是非とも本会議で可決となってほしいと考えています。

<参考記事>
表決 採決 裁決 議決
http://www.interq.or.jp/neptune/waxn/council/c_31.htm
元記事:地方議会の用語集
http://www.interq.or.jp/neptune/waxn/council/index.htm
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タイトル:採決方法について=記名式投票

 さて、この123議案の採決ですが、長村議長が議会運営委員会において、この議案は、記名式投票で行いたい旨の発言をされていた記憶があります。

 2月20日の議運で検討することになりますが、その方式を採用するとなると、投票箱に白票・青票で賛否を表わします。

 また今回は、その様子がインターネット中継で表わされるので、特に興味深いシーンが映し出されるものと思っています。

 以前の記事で参考になる記事がありました。(ただし、写真はリンクしていません)
 ● 本会議で記名式投票を初めて実施
 (議員定数を36名に削減)
◎ 概要(議員定数削減問題の決着と、その投票方法) と言う記事です。
http://j-expert.com/6_gikaijyoukyou_hatugen/gikai_shuyoukadai/01_01_31_01.html
 (この記事は、HP第5版に、2001年1月31日に再度アップしたものと思います)
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投稿者名:たかしま均(転載引用記事)
タイトル:転載記事:庁舎移転条例、可決!

 下記の記事は、たかしま均(日本共産党)議員のHP掲示板の記事を転載したものです。(事後承諾!)
 あわせて、その高嶋議員のHP掲示板に私が書きこみをした記事を、その後のレスと致します。
高嶋議員のHP
http://www4.ocn.ne.jp/~t-hitosi/
高嶋議員のHP掲示板
http://www.izumito.com/Cgi-bin/takashima/bbs/joyful/joyful.cgi?

庁舎移転条例、可決! 投稿者:たかしま均 投稿日:2004/02/18(Wed) 19:10 No.248
本日開かれた庁舎等検討特別委員会は、123号議案「市役所の位置を定める条例の一部を改正する等の条例」を、自民党(2人)公明党(2人)社民ネット(2人)市民派(1人)の賛成多数で可決しました。
私は『公聴会やアンケートでの市民の声も無視し、市民公募の検討委員会の結論すら出ていないなか「建設ありき」で新庁舎の移転先を決めようとしていることは大問題である。条例を撤回し、庁舎移転は白紙撤回すべき』と反対討論しました。
反対は私と、新世紀自民(渋谷議員)市民派(大西議員)の三名。

しかし、庁舎移転は多数議決条例です。2月27日から始まる三月議会の冒頭に、特別委員会の報告と併せて表決が行われる予定です。
本会議では、3分の1の反対があると、否決されます。12名の議員の反対があれば、廃案となります。
ぎりぎり27日まで、移転条例廃案に向け、世論の広がりをつくりましょう。
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投稿者名:たかしま均
タイトル:庁舎移転条例、可決!

吉田議員から、事後承諾だが転載しますとの書き込みをいただきました。
今、この場で了承させていただきます。(今後もどうぞ、転載OKです)

昨日は、庁舎移転の条例が特別委員会で可決されました。
私は、移転反対の立場ですから、「非常に残念です」しかし、これが民主主義、反対少数は現実ですから認めるしかありませんね。

ただ、3月議会冒頭に再度表決が行われます。今度は3分の1の議員が反対すれば議案は廃案になります。まだあきらめません。

しかし、このように移転に賛成している吉田議員の掲示板に反対の私が書き込みさせていただける、吉田議員の心の深さに感謝しています。

あっ、一言。4000番ゲットですぞ(ハハッ)
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タイトル:4000ゲットと本会議表決

 記念すべき、4,000カウントの書き込みは、高嶋均議員にご登場していただくことになりました。ありがとうございます。

 町田市政の歴史に残る、市庁舎移転の議案を審議しているわけですので、この議案の討論の当事者が掲示板に登場するという、インターネット時代に相応しい両者の関係と理解しています。

 4000番の書き込みは、礼儀上、他者に譲りましたが、せっかく委員会では可決したわけですので、この123号議案(市庁舎移転の議案)の本会議賛否で逆転をさせるわけには行きません。

 この庁舎移転の議案は、本会議で3分2以上の多数を必要とする「特別多数議決」ということを必要とする重要議案ですが、その時の会議でも、その必要人数を確保して、可決成立してほしいと願っています。
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投稿者名:宮本 武蔵
タイトル:Re: 賛成討論でしょうか?

>  第123号議案、市庁舎移転の議案に対して、行った賛成討論の趣旨は、  下記の通りです。
<公共・公益用地の早期活用>
すでに、この用地である、公共・公益用地の購入から約5年が経過し、
 当初からの「新庁舎移転地」以外の適当な案がない

 <庁舎の機能・行政と議会>
 庁舎の機能に関しては、電子政府時代に対応して、本庁舎と支所とのネッ トワークの考えを重視するべきである。

<住民サービス機能の充実>
 大きな建物を即時的に必要とする見地は、適当でないと考える。

 <防災>
 住民との双方向システム機能を取り入れた思想が必用である。
           (以上)
 吉田市議の討論を大きく要約すると上記になる。強い賛成の意思の表示と
 考えるには、若干釈然としない。
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タイトル:会議における討論の意味

 このような議案に対する最終の判断は、賛成かもしくは反対ということになります。

 今回の場合は特別多数決ということで、国政で言うと憲法改正に準じるレベルの重要案件とされています。

 そこで、自分が賛成の立場にたっていると、なんとしても3分2以上を確保することが必要です。そこで、他の人で賛否が定まっていない人に対する「説得」という作業が、賛成派議員の役割です。議員が、「会議で議論することが仕事です」ので、中間的な立場の人に向かった同調を求める行為が必要です。

 もとより、自分自身の見地も重要ですが、参考人の様々の意見を網羅した主張を組み込むような討論こそが、その討論に相応しいと考えます。

 私の賛成討論は、上記の趣旨で構成しました。
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投稿者名:月光仮面
タイトル:揚げ足取り?

吉田市議の賛成意見趣旨文を要約するかのようにみせかけて、意図してか単純ミスかは不明であるが、最初に“結論在りき”の如く、吉田市議の本意と甚だ懸け離れた文意を開陳するは、笑止、笑止。吉田市議は、再度、宮本ムサクルシイ氏、イヤ失礼、宮本武蔵氏だけのためにNo.3994を本掲示板に再掲載し、反論に替えた方が良いであろう。

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