旧公民館の建設当時の欠陥 2(コンクリート強度)
(04/10/11) 

 町田市文学館の建設に際して、旧公民館を改修し、現在までのその改修工事が進められていましたが、旧公民館の建設は欠陥工事であることが判明しました。その工事を行ったのは、間組(ゼネコン)でしたが、責任を持って改修すると言うのが先方の話です。
 先の話題の続きの記事をまとめました。

<見出し>
コンクリート強度検査について - 吉田 つとむ 10/19-22:42 No.5115
Re: コンクリート比重検査 - ザトペック 10/20-21:36 No.5116
海砂使用とは聞いていない - 吉田つとむ 10/20-22:35 No.5118
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コンクリート強度検査について - 吉田 つとむ 10/19-22:42 No.5115

 コンクリートになる前の生コンクリート(生コン)は、工場出荷時に検査が行われており、それは生コンの製造所(プラント)が保障するもので、「JIS」でその内容が規定されていました。今日のその基準は、当時よりさらに厳しくなっているものでしょう。

 さて、土木や建築の現場では生コンを型枠に流し込み、それを均一にならします。一定の養生期間をおいて、型枠を取り外しますが、目視の仕上がり検査を現場監督はするはずです。

 土木の場合は、引渡し時にハンマー(当時は、シュミットハンマーという反動を利用して、コンクリート強度を計測する測定機器)を用いて仕上がり強度を調べるのが通常でした。当然、相手の検査を受ける以前に、自前の強度検査をするのが当然でしょう。この「シュミットハンマー」は、私が土木会社に販売する取り扱い品目のひとつで、現実に多くの会社に販売した経験があります。

 建築の場合は、コンクリートを打ちっぱなしにすることすくなく、モルタルやタイルで外面を覆うケースが一般的です。そうした場所ではどのような検査方法をとっているか、私は知りませんでした。

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Re: コンクリート比重検査 - ザトペック 10/20-21:36 No.5116

>  コンクリートになる前の生コンクリート(生コン)は、工場出荷時に検査が行われており、それは生コンの製造所(プラント)が保障するもので、「JIS」でその内容が規定されていました。今日のその基準は、当時よりさらに厳しくなっているものでしょう。
>

私も、プロではないので良くわかりませんが、比重に考えが及んだのは、5年位前、山陽新幹線のトンネル内でコンクリート壁が剥離して落下する事故が有った事を思い出したものです。
そのときの新聞によれば、コンクリートそのものが基準の品質に合致
しているか否か、比重その他を測定したところ、比重は、基準に合っているが、塩分がコンクリートの強度を下げるので使用を禁止されている海の砂を使った為の事故と診断された事を思い出しに過ぎません。
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海砂使用とは聞いていない - 吉田つとむ 10/20-22:35 No.5118

 コンクリートの強度については、土木の分野では前の説明のシュミットハンマーでその強度を測定できます。

 合わせて、新幹線のトンネルや橋脚などのコンクリート構造物では常時振動があり、その劣化、ひび入りなどを定期的に点検していたものと思います。新幹線トンネルのコンクリート片落下は、そうした点検の個所に入らないところでの事故であったろうと思います。

 特に、この海砂が持ちられた時代は特徴的で、その塩分が鉄筋をさびさせてその引っ張り強度機能を劣化させることや、そこから水分が滲み込にコンクリートの圧縮強度までを劣化させるなどの問題を引きずらせてきたと理解しています。

 この旧公民館の建設では、この海砂を使用したとは聞いていません。仮にあったとしても、そのような問題は生じているとは聞いていないので、今までの記した問題が起きていると考えます。

 とにかく、この旧公民館の建設ではその欠陥のタイプが異なっていると思います。ただし、この欠陥がどの程度の重大性を持つか、それは専門家の判断が出ることを待つしかない、このように考えています。
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