「障害者自立支援法(案)の制定に対する意見書提出に関する請願」は多数で成立
(05/3//17)

 3月11日の本会議表決において、この請願である障害者自立支援法(案)の制定に対する
意見書提出に関する請願」は大多数の議員が賛成し、採択されました。最終日の議員提出議案として、可決して関係機関に送付されます。

<見出し>
意見書請願を提出しました - 天野さん(転載) 03/04-22:52 No.5868
「意見書請願」について - 吉田つとむ 03/04-22:58 No.5869
賛成多数で意見書を採択 - 吉田つとむ 03/12-00:06 No.5917
事務局より - トマトハウス(転載) 03/14-00:41 No.5938
吉田さん、ありがとうございまし.. - 小野(転載) 03/14-00:43 No.5939
市民と自治体の共同の力 - 天野 03/14-18:06 No.5946
大画面では配列で確認可能 - 吉田つとむ 03/17-00:39 No.5969
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意見書請願を提出しました - 天野さん(転載) 03/04-22:52 No.5868

 下記の記事、町田作業所連絡会のHP掲示板(町田の福祉の井戸端会議)にあるものを管理人の判断で転載しました。
http://6602.teacup.com/machisaren/bbs2

 その趣旨と経過については、本日、天野さんご自身より、自由民主党会派室で、じかに承りました。その意味で、その本文、現在の情況を皆さんにご覧になっていただいた方が良かろうとの判断です。

 以下、天野さんの記事の転載記事。 

意見書請願を提出しました  投稿者: 天野  投稿日: 3月 4日(金)16時58分8秒
本日、「意見書請願」を議会(事務局)に提出してきました。
全会派を訪問させていただき、紹介議員をお願いしてきました。
筆頭紹介議員には、川畑一隆議員(公明党)のご署名をいただきました。
他会派からも検討の上で、追加の署名が得られるものと考えます。
(追加署名の議員さんのお名前が分かり次第、また報告させていただきます)

提出した請願は以下の通りです。


2005年3月4日
町田市議会議長 大塚 信彰 様

〈請願者〉
住所 東京都町田市原町田5-4-19 社会福祉法人コメット内
氏名 特定非営利活動法人 町田作業所連絡会 
理事長 天野 貴彦
連絡先   042-725-0786 (町田作業所連絡会 事務局)
      042-720-3682 (天野 勤務先)


障害者自立支援法(案)の制定に対する
意見書提出に関する請願

● 請願趣旨

介護保険制度の定時改正を契機とした障害者支援費制度と介護保険制度との統合論議は、全国市長会や日本経団連などの財界団体、また与党内からも、反対や時期尚早の意見が続出する中、法案化直前の昨年12月に「先送り」の結論となりました。
にもかかわらず、政府は、昨年10月に厚生労働省が提案した「今後の障害保健福祉施策(改革のグランドデザイン案)」を基調に、本年2月10日に「障害者自立支援法案」として閣議決定し、現在開会中の第162回通常国会に提出しました。
「障害者自立支援法案」には、障害種別を超えた福祉サービスの一元化や、欠陥だらけの現行福祉施設制度を大幅に見直すなどの積極面もあります。しかし、一方で、それらを台無しにしかねない問題点も併せもっています。
未曾有の財政逼迫を背景としていた改革論議であるため、その中心テーマは当初から財源問題でした。介護保険との統合が「先送り」となった今、提出された「障害者自立支援法案」の主たる財源調達は、「定率負担(応益負担)」による利用者・家族の負担とともに、区市町村の多額の財政負担に大きな期待を寄せるものです。
しかし、障害者の主たる所得保障である障害基礎年金は、生活保護費よりもきわめて低く、とうてい「定率負担(応益負担)」に応えられる水準ではありません。また、政府予算を超過した場合、区市町村に課せられる「超過負担」についても、十分な説明は未だありません。
また、「障害者自立支援法案」では、現行の福祉施設制度を再編し、新たに「就労支援」を重点とした事業体系を創設し、とくに全国6,000ヶ所に及ぶ小規模作業所は、特定非営利活動法人(NPO法人)を取得すれば「事業参入できる」という方向を提案しています。   
ところが、「就労支援」に欠くことのできない「障害者雇用制度」の改革については、まったく言及していません。
一方、NPO法人を取得した小規模作業所の参入できる事業としては、「地域活動支援センター」(新規創設)が想定されていますが、その給付体系は、裁量的経費とされているため、国の財政負担はきわめて不明確です。
こうした問題もさることながら、障害者とその家族等や、福祉サービスの実施機関である区市町村の声を十分反映させる保障のないままに、今、法案が審議・採択されようとしている状況は、あまりにも拙速すぎるといわざるを得ません。政府は、自らが「失敗宣言」をした障害者支援費制創設のときと、同じ過ちを繰り返そうとしているのです。
こうした問題を早期に解決するために、以下の項目について、貴議会に対して請願いたします。

● 請願項目

以下の諸点を盛り込んだ「障害者自立支援法(案)制定に対する意見書」を決議のうえ、
政府関係機関に提出してください。

1.法案の審議にあたっては、特に障害者とその家族等の実態や要望を尊重するとともに、区市町村の意見を十分反映してください。

2.扶養義務制度の見直し、及び、特に「定率負担(応益負担)」の検討にあたっては、所得保障の充実をはかってください。

3.「施設体系の再編」ならびに小規模作業所の事業参入にあたっては、重度障害者施策ならびに障害者雇用制度を抜本的に拡充するとともに、国の財政責任を明確にしてください。
(以上、転載引用)
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「意見書請願」について - 吉田つとむ 03/04-22:58 No.5869

 下記は、町田作業所連絡会のHP掲示板(町田の福祉の井戸端会議)にあった天野さんの記事に、吉田つとむがレスしたものです。管理人の判断で、吉田つとむのHP掲示板に転載しました。
http://6602.teacup.com/machisaren/bbs2

 一連の流れとご理解ください。

「意見書請願」について  投稿者: 吉田つとむ(町田市議)  投稿日: 3月 4日(金)22時46分29秒
 天野さん こんばんは

 本日は、意見書提出の請願(障害者自立支援法(案)の制定に対する意見書提出に関する請願)の案内をいただきました。

 他に来客があり、入り口にての対応で失礼いたしました。また、請願趣旨については、ネットに話題を通じて事前に若干の情報を得ていましたので、苦手な福祉の話題に中では、それなりに理解しているつもりです。

 署名については、会派内の検討が必要ですし、いわゆる「政府・自民党」の見地をまったく無視することは、会派名を自由民主党と名乗っていますので不可能です。

 今日はその後の日程がありましたので、協議時間がありませんでしたが、月曜日を含めて十分な検討をさせていただきます。

 しかし、すでに公明党の川畑一隆幹事長が署名をされていますので、公明党さんは全員が賛成と判断されます。そのことを申し添えさせていただきます。

 なお、ライムさんの一般就労事業の取り組みが多忙になっていること、うれしく思っています。
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賛成多数で意見書を採択 - 吉田つとむ 03/12-00:06 No.5917

 本日は、議案の質疑が長引き、この請願の表決は、午後9時近い時間となりました。

 全員が賛成とはなりませんでしたが、賛成多数で採択となりました。私たち、自由民主党会派は、全員が賛成いたしました。そのことをまず報告いたします。

 当初から、この請願は難しさも持っていると予感しましたが、討論がなくその意見は分かりませんでしたが、ともかく数名の議員は起立しないでいました。ネット中継をごらんになるとお分かりかも知れませんが、採決の瞬間に最後は着席した議員もあり、ともかく微妙は感じがありました。

 ともかく、意見書を求める請願の採決では賛成多数となり、それは採択されました。筆頭の署名議員が中心になって、市議会の意見書を作成することになります。最終日、29日本会議の最後の部分で、採決となる日程です。

 取り急ぎの報告です。
(注:実際には、3月11日に採択されたのですが、書き込みの時間の関係で、12日の記事となりました。
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事務局より - トマトハウス(転載) 03/14-00:41 No.5938

 下記の記事、町田作業所連絡会のHP掲示板(町田の福祉の井戸端会議)にあるものを管理人の判断で転載しました。
http://6602.teacup.com/machisaren/bbs2

事務局より  投稿者: トマトハウス  投稿日: 3月12日(土)10時38分33秒

 吉田議員さん、ありがとうございました。会員には、FAXにて通知します。
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吉田さん、ありがとうございました - 小野(転載) 03/14-00:43 No.5939

 下記の記事、町田作業所連絡会のHP掲示板(町田の福祉の井戸端会議)にあるものを管理人の判断で転載しました。
http://6602.teacup.com/machisaren/bbs2

 二つ目の記事です。

吉田さん、ありがとうございました  投稿者: 小野  投稿日: 3月13日(日)09時17分30秒
「障害者自立支援法案」に対する意見書採択、ありがとうございました。

今回の請願の提出には、同行できませんでしたが、
いろいろな場面でお会いした市議会議員の皆さんには、
自分なりに、この法案の問題点について説明させていただきました。

「この請願は難しさも持っている」というご指摘は、
たしかに、その通りかもしれません。

「法案」を読むだけでは、具体的な内容は理解できないし、
社会保障審議会の断片的な資料やイメージ図をみても、その真意はつかめません。
結局、もっともリアルな情報は、団体と厚労省の議論の内容や、
都道府県障害保健福祉課長会議などでの口頭説明だけでした。
でも、それは公式文書にされているわけではありません。

東京都も3月9日に「見解」を発表しました。
ほぼ、町田市で採択していだいた「意見書」の主張と同様の内容でした。
また自民党本部での勉強会でも、
扶養義務範囲の見直しなどの検討がはじまったそうです。

本格的な「法案」審議は、これから。
町田市をはじめ、多くの区市町村からの意見が、きちんと反映される審議を望むばかりです。
(以上、転載)
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市民と自治体の共同の力 - 天野 03/14-18:06 No.5946

吉田さん、こんばんは。
意見書請願では、お世話になりありがとうございました。
また、議会終了後、即座にご報告をいただき、感謝申し上げます。

市議会HPの議会中継録画を先ほど、拝見しました。
映像がいまいち不鮮明なので、正確ではないかもしれませんが、
4つの会派からは、全員賛成の起立をいただけたのかなと思います。

小野の書き込みにもありますが、
今回の法案は、障害福祉サービスの一元化など評価できる面もある反面、まだまだ多くの問題を抱えており、障害者団体や自治体、さらには財界や与党内からも「拙速」の声が挙がっているのは、ご承知の通りです。

今回の請願の趣旨は、こうした国、厚労省の動きに対して、市民と自治体とが共同して、声をあげていこうというものです。

(個人的には)「応益負担」という考え方は、障害者本人が、福祉サービスという「商品」を自らの必要に応じて、選び、買う。つまりは、「消費」の主体者、主人公になることを通して、真の社会参加をめざすという意味では、けっして間違った考え方ではないと思います。

しかし、「消費の主人公」となるためには、もちろん、お金が必要ですし、いくら、お金があっても、買う気の起きる商品がなければ、「消費」は生まれません。

「応益負担」を導入するための、前段として、所得保障の問題と、社会資源の整備の問題があるのではないかと思います。

いずれにせよ、今回の請願が賛成多数でされたことは、これからの国会での本格的な法案審議を前に、必ずや力になるものと思います。
ありがとうございました。
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大画面では配列で確認可能 - 吉田つとむ 03/17-00:39 No.5969

 天野さん

 賛否の確認ですが、市議会HPの議会中継録画を大画面にし、議席表と対照すれば、ほぼ判別できると思います。

 何も賛成されなかった議員をかばう意味で言うわけではありませんが、今回はこうした対応を含めて、様々の思いと見地があるとご理解ください。

 なお、ここまでで、HP記事(議会の情況)にアップします。午前1時頃の予定。掲載場所は、下記です。

「主な課題」
http://j-expert.com/gik/omo/omo.html
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