インターン記録レポート 選挙後
町田市議会議員 吉田つとむ    2002/3/10作成
山梨 紀子  
主要研究項目
 記 事 2月25日(月)晴れ。天気予報曰く3月下旬並みの日和。

◎ 山梨さん
 ダルマが片目を得てからちょうど一週間――遂に両目を獲得した彼は、そのつぶらな瞳
で祝辞が飛び交う事務所を見下ろしていた。ダルマの開眼、すなわち選挙の当選は、一夜
が明けた事務所にいつもと一風違った雰囲気をもたらしていた。その雰囲気はどことなく
、新年を迎えた時のそれと似ていた。
 今日の吉田さんはやけに握手をしていたように思う。しかもすすんで自分から手を差し
のべていた。しかし、そもそも選挙期間に入る前、「握手はしない主義で…」と述べてい
たではないか。一体何が吉田さんに握手癖を植えつけたのであろうか。「握手しない派」
から「すすんで握手派」への転換期――それは選挙である。選挙は色んな意味で、人を変
えるものなのかもしれない。
● 吉田
 新年を迎えた!そう言えば、今回の選挙では毎日神社詣でをしました。高ヶ坂の熊野神社にお参りしました。一度は、自分の選挙の当選だけでなく、後援者の娘さんの高校合格祈願をあわせて行いました。幸いなことに、その娘さんも高校の一般入試で合格しました.<自分だけが当選せんし、もしも・・・・>と気になっていました.自分は当選!楽観的に考えて行動するのが、吉田流です.この祈願を山梨さんに見せなかったのは残念でした.
 あの握手です!吉田は苦手でした.それが、山梨さんが、!!!と指摘するように、握手をしまくっていた気がします。その当選後では、地元中学校の生徒では10人以上、小川高校では6−7人、森村学園では20人以上の生徒と握手をしました。駅頭では、大人より生徒の方に人気があります。山梨さんに見せたいくらいです!

◎ 山梨さん
 昼食(うなぎ弁当)後、例の如く電話かけ。当選のご報告とお礼の電話だ。今回の電話は前回のそれと比べ、気持ちがいい。「おめでとう」「よかったね」「がんばって」などのお言葉をくださる方が多いからだ。昨日当選したばかりなのに、こっちが報告する前に「6位で当選したんだってね」というような情報通の方もいた。あるお宅では「選挙のときだけじゃなく、毎日演説したり、普段の行いがいいから受かったんでしょうね」とおっしゃっていたが、なるほどと思った。これは、一夜漬けで試験に臨むより、前もってコツコツと勉強しておいた方がいい成果が出せるということと同じである。しかしながら、後者の勉強法がなかなか実行できないように、毎日毎日の駅頭演説などは、ものすごく大変なことだろうと思う。生半可な気持ちでは続かないに違いない。例えて言うならば吉田さんは、ウサギとカメで言うカメ、アリとキリギリスで言うアリ、のようなタイプではないだろうか。
 政治家の通過儀礼とも言える選挙が終わった。お祭りのようでもあり、入学試験のようでもあった。ところでズバリ、吉田さんにとって「選挙」とはなんですか。
● 吉田
 <選挙の報告とお礼はしてはいけない!>となっています。ですが、それやらない人はめずらしいでしょう。当選の報告やお礼がいけないのであれば、それでは議会の日程を知らしてあげるのが良いのかもしれません。あるいは当選証書が渡される日程、もしくは「会派の動向」を知らせてあげたほうがかえって喜ぶ人もいます。
 電話をかけた相手の方々が、私の当選順位を知っている!これは大変うれしいことです。新聞ではY新聞をのぞいて、朝刊記事に速報は出ておらず、他の新聞では開票経過段階であったようでした.その最終順位まで情報を持っている人は、人の情報を聞いていたか、あるいはインターネット開票速報を見ていたと言うことです.インターネット時代がそこまで来ていた可能性があります。ほんとの情報を知りたいな!
 今回の選挙結果は、大いに満足すべきものでした。36人中6位、しかも前回の29位から23位もランキングアップでした。そこにいたる過程は、平成2年に41位で次点で落選、平成6年には33位で当選、平成10年は前述のように29位という結果でした。その当選順位の伸びからも、当初は亀のような歩みでした。それが、今回の一気の上昇につながったのではないでしょうか。さて、山梨さんはその活動の積み重ねを、学生の試験勉強にたとえています。吉田の方法は、一夜漬け勉強でなく、コツコツ型だとしていますが、吉田の試験勉強は結構一夜漬けでした。今でも、議会の質問は時間ギリギリにしかかります。少年時代の癖は大人になってもあまり変わりません。

2月28日(木)雨のち曇り。
◎ 山梨さん
   本日の活動場所:町田市役所
      活動内容:待つ。調べる。その割合、待つ7:調べる3
 「午後になるにつれて雨はあがる」という予報を信じ、小雨がちらつく中、傘を持たずに家を出る。町田駅。地上に出ると人々は傘をさしている。私は忘れていた…自分が雨女であることを。
● 吉田
 山梨さんは、文学部じゃないの?と思えるような文章ですね。吉田の文と違ってきびきびしているところが良い.
 以下にも書きますが、「待つ」ことは日常的です。インターン一期生など、100%待ち時間であった例もあります。だって、会派の打ち合わせは、「他に先んじた自分達の行動はどうあるべきか!」が基本です。こうした動きは、外部に見せるわけには行かないでしょう。例え、それがインターン生であっても。

● 山梨さん
 市役所は以前行ったことがあるので、駅を出れば感覚的に辿り着けるだろうと思い、歩くこと数分、見覚えの無い風景になってきたので通りすがりの人に道を尋ねる。方向が全く違うことを告知され、きびすを返し、歩くこと数分、町田市役所に到着。
 選挙が終わり、「議員候補」から「議員」となるとすぐに、議員の顔合わせや連絡会や席決めなど、色々な会議が行われ、忙しい。合格してから入学式まで、春休みがあるというようにはいかないようだ。今日は関係者以外立ち入り禁止の、密室の会議ゆえ、私はロビーもしくは議会図書室にて待機。ちなみに私は昨日、映画館に行き、はからずも最前列に座ってしまい、2時間延々と頭を不自然な状態に傾けていたせいで、今日も引き続き首が痛く、おまけに眠かった。議会図書室にはこれといって面白そうな書物は無かったが、ひと寝入りするわけにもいかないので、『やさしく話すアメリカ英語』や『現代用語の基礎知識2002』を読んで眠さに耐えつつ時間を費やした。
 正午。吉田さんから仕事を承る。今回と過去三回の選挙の投票率などを選挙管理委員会に行って調べるということだった。市役所の受付のおねえさんや、選挙管理委員会の方々は非常に親切丁寧だった。
 仕事を終えると再び待機。図書室で『ソ連・東ヨーロッパの旅』などを閲覧。とにかく古い本が多い。待ち人来たるは三時半。会議もとりあえずのところは終わったようだ。その後、バイトの為すぐ帰宅。雨は完全にあがっていた。
● 吉田
 これまで、山梨さんは、成瀬の選挙事務所ばかりに行っていたために方向感覚を無くしていたのでしょう.
 せっかく到着した市議会のほうは、待機時間ばかりで退屈させてようです。中は忙しく、私達の会派名が、「自民党」から「まちだ新世紀」に変わりました。私達政党人でしかも公認で立候補した候補者にとっては、大問題なのです。「清水の舞台から飛び降りる」って、分かりますか?
 議会図書館は随分と不評のようですね。その間に、インターネット閲覧でもしてもらえればよかったのかな.選挙管理委員会で調べてくれた、その結果は、早速、このホームページの新規記事として、アップしました。今村・友井・吉田の三議員は、過去3回とも前回の選挙に比べ、投票数・投票率・得票順位がともに伸びています。特に、前回選挙は大雪で、その前回票を上回った議員は極めてまれです。そうした数字を確認しにいってもらった次第です。成果は記事にでています。

3月4日(月)快晴。花粉日和。
◎ 山梨さん
 誤解されては困るので、この辺で宣言しておきますが、私は政治家になる気など毛頭ありません。歴代の、なりたい職業を思い出してみても「政治家」という職業はノミネートすらされていない次第です。何で政治経済学部に在籍しているのかと思うほど、政治の知識もありません。過去に何かのリーダーになったことと言えば、じゃんけんで負けてしぶしぶ班長になったぐらいなものです。というわけで、くどいようですが政治家にはなれませんそしてなりません。
 適当な時間に起床。適当に家を出て、適当な時刻に市役所到着。吉田さんから『町田市議会だより』と、賞味期限が明日に迫ったヨーグルトを頂戴する。これらが今日の待ち時間の必須アイテムらしい。12時半頃まで待機。その後、地下食堂へ。ショーケースのメニュー見本が全然おいしそうに見えないのが致命的。直感でカツ丼に決定。なかなかの混雑具合。学生食堂となんら変わりはないようだが、学生らしき人間が私一人しかいないことが一番の違いだ。
 昼食後、資料を貰うため、東京服飾造形短期大学へと向かう。車は勿論選挙カー。吉田さんが度々自慢する電光掲示板が乗っかっていて、遠くから見ても一目瞭然。目的地に向かうにつれ、自然が豊かになっていく。途中、TBS緑山スタジオを通過。かつて私の好きだった番組、『風雲たけし城』の収録が行われていた所だそうだ。さらに行った所で、軽く道に迷う。道を尋ねて、ようやく到着。春休み中ということもあって、閑散としている。車を降りると、山の上というだけあって空気が冷たい。キャンプの朝のような空気。この学校の送迎バスは、選挙カーなどとは比べるべくもないほど派手で奇抜なデザインであった。しかしバスをこんなに目立たせることに一体何の意味があるのか、甚だ疑問である。学校の資料を頂き、退散。資料など、雑物を持つのはインターン生の役目らしい。やや腑に落ちないが、妥協。
 その後、三時半に成瀬駅から帰宅。駅前にいた成瀬高校の生徒諸君に吉田さんは挨拶をするが、素っ気無い返事であしらわれる。これぞ今時の高校生というものだ。
● 吉田
山梨さんが、政治家になる意思が無いということを、吉田は重々承知しています。この文面は、吉田にむけられたものでなく、この文章がアップロードされた以降に、インターネット閲覧者に向けられたものと思います。吉田のインターン生で政治家希望は、ごくごく限られた人物の過ぎません。
 そこで、政治と議会・議員に対して、偏見なく、自由に記載してください.

 山梨さんは、適当な時間に起床・・・・・。次回は、午前中10時に本会議の開催だからね.11日に新議長が決まって(11日から12日にかけて、副議長やその他の人事を決定。実質的な議会は13日からですので、是非その新議長さん(こう言う表記をすると、自分はやる意思が無いと思われる?!)の采配ぶりのスタートを見てください.
 山梨さんに、私もようやく資料を説明できる段階になりました。それが『議会便り」です。その他に、質問に関係する資料は一部を渡しているはずです。たべもののヨーグルトは、自分がたべるべきものを代って山梨さんにあげました。この表記は、閲覧者に<吉田の人物像>を想像させるでしょうか.
 その他に市役所内の食堂は、学食とおなじようなものです。いずれ、落ち着いたら、どこか近くのお店に連れていきましょう。

 質問資料の収集で、上記の東京服飾造形短期大学に向かいました.その際の車は、選挙カーでなく、「広報カー」です。何処にも名前を書いていませんし、選挙中の看板はもうすでに、選挙の投票日に取り外しました。選挙中に取り外した自慢の電光掲示板を取り付けてのスタートです。もう、街頭では通常の街頭演説を開始しています。
 その大学は、総合大学とは異なりますので、そこにはそこの持ち味があります。都心部にある大学とは、それまた違った様相もことなります。これから必要なことは、それぞれの違いを認めることでしょう。あくまで、インターン生は、内在的に見てください.
 では、山梨さんの質問文作成に期待して、次回の記事に。