インターン記録レポート せっかくの資料作成
町田市議会議員 吉田つとむ    2002/9/21 作成
 嶋川 亮  2002/9/20 到着
主要研究項目
 せっかくの資料作成先送り
 記 事 

◎ 嶋川さん
 本会議を傍聴しました 今日は吉田さんの質問の日です 僕が作った資料が配られ、質問がなされるのです はりきって10時に出てきました 一人目の方の質問が始まり、次が吉田さんの質問でした (その間数時間な記憶が見事に飛んでしまっているので)
吉田さんが質問すると担当者がたじたじっとなったように見えなくもなかったのですが、僕が必殺の資料をまとめた工業発展の問題を吉田さんは「また別の場で」と、先送りにしてしまいました ちょっと「な〜んだ」って思ってしまいました
はじめて議場というところに入って新鮮でした

● 吉田
 まず、苦言を一言。
 レポートは素早く提出すること。そのときの印象が十分に残っているうちに出してください。
 
 質問書つくり、ご苦労様でした。嶋川さんに、準備した資料から数字を拾い出し、それをグラフ化してもらいました。
 まずその資料は、市立図書館のレファレンスで取り集めてもらったものです。本来は、議会事務局経由で、担当部に資料収集を依頼する方法があったのですが、そこには古い資料は保存されておらず、(そうのように聞きました)過去5年程度のものしかないようです。そうした返事ですむのは、行政の所管部であるからです。特に町田市の場合は、議員の資料請求に対して、じっくり資料を探そう、議員の要求答えよう、という基本的な精神にかけています。その資料はありませんで済む、と思っているようです。

 その点、図書館レファレンスは異なります。訪問者の求めるものはなにか、そこにある資料でたりるのか、足りない時はどこを探せばよいのか、
 その資料が、嶋川さんに行き着くまでに、そうした経過がありました。
 私が、その資料のグラフを提示したのに、その後の質問自体をあっさり、納めてしまった。さぞかし、嶋川さんにとっては残念だったでしょう。

 では、その後の質問で聞きましたよね、担当職員は全部で2名、職務は市営駐車場と兼職だといっていました。(その時の質問では触れませんでしたが、その駐車場と言うのは、毎年1億円もの持ち出しを抱える公営サービスです。結構その仕事自体が、それなりのものですので、果たして「工業」担当者が、工業発展のために使える時間はおのずと限られたものになるのは明白です。

 その他に、大きな問題を抱えるのですが、それ以上は、「一般質問記事」の中で、述べることにしましょう。

 せっかくつくった作品ですので、またの機会にその質問の続きを残しました。より良い、答弁(回答)を得るためです。

 その他に、「議会レポート」にも利用したいと思います。
 その時期までは、じっくり見て、判定してください。


インターン記録レポート 退屈な助役の話と、質問作成
町田市議会議員 吉田つとむ    2002/10 /1 作成
 嶋川 亮  2002/9/30 到着
主要研究項目
 退屈な助役の話と、質問作成

 記 事 

嶋川さん
 8月下旬から9月の頭までは、議会の準備に向けて動き出しました。質問の資料も早く作り上げねばなりません。農業、工業の従業員数や出荷額のデータを集めてグラフを作成する作業を黙々と続けました。
 9月2日には生まれて初めて議会を傍聴しました。しかし退屈でした。「第__号議案、…なんたらかんたら、どうのこうの、…慎重審議のうえ、ご可決賜りますよう、よろしくなんちゃらかんちゃら。第__号議案、……」この同じパターンを市長が延々と繰り返すのです。しかも傍聴席においてあるし資料を見ても、何がなんだかさっぱりです。よくやってられるなと思いました。
◎ 吉田 つとむ
 説明をしたのは、市長でなく助役です。議案提出の説明は、助役が行うことになっています。それにしても誰が聞いても、確かにつまらない感じの説明です。事務的に喋っているのでしょうか?助役に失礼かも知れませんが、「本当に聞いてもらいたい」と思っているとは、誰も思えません。しかし、インターネットTV時代になったら、市民がだれしもそれを見ているわけですので、議員に向かって話すのとは、もう少し話し方も代わるかもしれません。

嶋川さん
 その一方で資料作成のほうも進めていかねばなりません。5日には全員協議会の傍聴とそっちをともに行いました。資料のほうはなんとか表とグラフを完成させました。そして原稿のほうですが、作る前から吉田さんが「どうせ読まない」と宣言するので、こまごまと書く気にもなれず、大まかに書いて提出したら、短いと言われました。
◎ 吉田 つとむ
 質問はノー原稿ですが、質問内容を読まないとは言ってもいません!できるだけ、嶋川さんが書いた原稿を頭に詰め込み、質問するつもりでした。これは、今までのインターン生の質問も同様ですし、これからのインターン生についても同様です。
 本来は、詳しい原稿を用意し、本人はその中のポイントを話題にして話すのが最良の「議会質問」演説ではないでしょうか。原稿どおりに読み上げるのって、何か味がないのではないでしょうか!下記のように、嶋川さんが作成した資料は、よく出来ていました。

嶋川さん
 それでも、資料のほうはよくできたと言って下さって、いい感じのイタリア料理店でご馳走になりました。そこでなにやら変わった品物が出てきました。細長い器の中に、プリッツをもっと細長くしたようなものが入っていて、ご自由に取ってお食べくださいというものです。パスタを揚げたものらしいです。そこへ吉田さんが「一本ずつ食べるのですか、それともたくさん取って食べるのですか」と頓珍漢なことを聞くので、店員が「ええ〜、どちらでも結構です」と困った顔をしていました。僕も笑ってしまいました。その質問がおかしすぎて答が聞こえませんでした。
これでインターンの前半は終わったようです。一週間後の議会で吉田さんが質問する日を楽しみに、しばらくお休みです。
◎ 吉田 つとむ
 自分が食べたことが無い料理を目にしたので、私はその店の人に質問しました。こういうことを単純に質問するところが、吉田流です。

<このレポートは到着が遅れ、掲載順序が逆になっています。というより、私の目の前でパソコンに打ち込んだものです。レポートの提出が遅すぎます。私の説明も、リアルな感じでは書けないことになります>



インターン記録レポート 会議の休憩は本音の語るタイム
町田市議会議員 吉田つとむ    2002/10 /1 作成
 嶋川 亮  2002/9/30 到着
主要研究項目
 会議の休憩は本音の語るタイム

 記 事 

嶋川亮さん
 13日の傍聴のあとも本会議やら議会運営委員会やらがずっとあって、それを傍聴する日が続きました。議会のインターネット中継の問題で活躍されたそうで、本当は吉田さんのいいところが見れるはずだったのですが、どうも日程がかみ合いません。残念でした。それでもやはり白熱した場面が時々見られて、楽しませてもらいました。本会議のとき議員同士が前と後ろで、時には歩いていって話をしているのを何度か見ましたが、あれは実はものすごい駆け引きをやっているようで、驚きです。ただしゃべっているのかと思っていました。
◎ 吉田 つとむ
 議会のインタ−ネット中継は、私が執念をもって進めてきたことです。あらゆる妥協をして、議会にTVカメラを入れようと努めてきました。それを審議し、来年度の導入を決定した、まさにその時を見てほしかったわけです。 
 会議があって、ひょこひょこ歩くのは確かに不自然です。行儀が悪いと判断されるでしょう。しかし、その行動は発言者の発言にクレームをつけるという合図になります。ゴーサインの確認と見てください。
 また、席の前後の人と話しているのも同様です。私が座っている席の配置を見れば理解できることです。議会のHPには、議員の配置表があります。

嶋川亮さん
 僕にとって議会というのははじめ、遠いアチラの世界でした。それが、今回のインターンで何度も傍聴をすることによって、実は身近なものなんだと感じられる、はずでした。ところがです。やっぱりココは日本じゃありませんでした。なぜなら、日本語がつうじないからです。
◎ 吉田 つとむ
 極端な表現ですね。わかりづらい中で、通じるところに目を向けてください。下記の件も同様です。

嶋川亮さん
 議会運営委員会でのこと、今回はあちらこちらの利害がごちゃごちゃとぶつかりあって、高みの見物の僕としては非常に楽しめたのですが、議員たちの緊張感がこちらにも伝わってきて、おまけに椅子は硬いし、それに言い争っているのは見ればわかるけどいまいち何を言っているのかよくわからないので、だんだん疲れてきました。高みの見物の僕がこうなのだから議員たちの疲れはもう極限でしょう。そこへ、委員長の吉田さんが「休憩します」 ああ、なんてよく出来た人なのだろう、みんな疲れているなと場の空気を察知して休憩を入れるなんて…、と感動しながら、僕はひとつ大きな伸びをしました。ん〜〜と手を天井に伸ばして伸ばして、筋肉がほぐれてきて、血行がよくなってきたとき、やっと気がつきました。よく見渡してみれば、部屋の中でこんなリラックスしているのは僕だけではありませんか。むしろ皆さん休憩に入る前よりも殺気立っています。目がぎらぎらしています。だいいち、休憩しますといった吉田さん自身が「では休憩します。この問題はどうでこうで、あなたのおっしゃることは…」と、「休憩します」に続けてしゃべり続けています。これはなんかおかしい、とやっと気がつきました。
◎ 吉田 つとむ
 休憩は休憩でなく、本音を語る時間タイムです。議論がこう着状態に陥った時に使用する戦術です。この休憩タイムを取ることで、一挙に事態が進展することにケースが多くなっています。

嶋川亮さん
 あとで質問したところ、「休憩」とはオフレコ発言をするときに録音と速記をとめることを言うのだそうです。なんと、誰が休憩するのかと思えばテープレコーダーと速記者が休憩するのだったわけです。そして「休憩」中にこそ、もっとも重要でもっとも激しい、もっともグロテスクなやり取りが行われているのです。しかし一般人が記録を見たらどう思うか。「休憩します」「再開します」が記録に残るのかどうか聞いていませんが、もし残るのだったら、記録を読んだ人は本当に休憩しているのだと思うでしょう。さすが。よくできていますね。
◎ 吉田 つとむ
 <「休憩します」「再開します」が記録に残るのかどうか>ですが、記録に残ります。あとで実際にその記録を読むと、「あー、ここで作戦タイムが取られたのか、その休憩で事態が打開されたんだな」とわかります。嶋川さんの解釈とは、逆の結果になります。ですが、どのようなやり取りがあったかは、その閲覧者が推測するところとなります。

嶋川亮さん
そういうわけで、僕はこのインターンを通して、議会をより遠い世界の出来事と感じることができるようになりました。これが本研修で得たひとつの大きな成果です。みなさん、議会は日本ではありません。入るときは通訳をつけましょう。
◎ 吉田 つとむ
 もちろん学生から見れば、議会の面倒くささ、無駄な会話や手続きが耐え切れないでしょう。私としては、その不明点の一つ一つを(後の時間で)インターン生には説明しています。議会の発言が、全部の人に解かりやすくといっても、それまた困難な仕事です。ある程度、議会に関心を持ってもらった人でないと、理解できないこともあるでしょう。

嶋川亮さん
(あと、ビラ作りをお手伝いしました。あれはもう出来上がっているんでしょうか。楽しみです)
◎ 吉田 つとむ
 そんなに簡単にできません。私にとっては、他の書く文書もありますし、インターン生にレポートには、即座に回答を出しています。議会の一般質問だけでなく、委員会の開催準備、たとえば10月21日に議会運営委員会を開催しますが、その日にはどのようなことを議会にするか、どこまで議論を重ねるか、そのための会議の目標設定をやる必要があります。そのことをやらないで、闇雲に会議を開催すると、混乱だけが起きてきます。その理由は、元来の議員というものはそれぞれの選挙民の審判を受けて議会に臨んできており、独立自由な立場にそれぞれがあるためです。議員に上下関係は、基本的にありません。役職についているものも、それが「上」と言う立場ではありません。

<このレポートも到着が遅れたものです。議会の図書室で、私の目の前でノートパソコンに打ち込んだものです。レポートの提出が遅すぎますので、私の説明も、リアルな感じでは書けない状態です>

インターン記録レポート 議運委員長の仕事
町田市議会議員 吉田つとむ    2002/10 /1 作成
 嶋川 亮  2002/9/30 到着
主要研究項目
 議運委員長の仕事
 記事

 9・26
嶋川亮さん
 今日はお出かけの日でした。2時に永田町まで出て、電子投票の普及に携わっている方と話をしにいくのについていきました。永田町というところに初めて来ました。なんか異様な空気の漂う怪しい町でした。灰色の町という印象をうけました。でもちゃんとマクドナルドがあったので、かなり奇妙でした。
 今日の最大の失敗は、相手の方と吉田さんとが電子投票の話をしているときに眠ってしまったことです。大変迷惑をおかけしました。
◎ 吉田 つとむ
 訪問した先は平河町の政治広報センターといい、有名な国会議員の人たちの広報宣伝物を作成しているところです。合わせて、電子投票のシステムを開発・販売する部門を持ち、電子機器・ソフトメーカーとの共同で、「組合方式」を取っています。単なる普及の機関とは大きく異なり、企業とほぼ同様と考えてください。
 嶋川さんの居眠りについては、そのことに気がついた時、私はびっくりしました。難しい、機械の用語などが含まれた専門的な話であったかもしれませんが、まさか隣で眠ってしまうとは驚きました。これから先、社会人としての行動では、相手に不信を抱かせますので、気をつけて下さい。私に悪かったというより、自分がどのように評価されるか、ということです。 

嶋川亮さん
 その後は議員会館を訪れるのに同行しました。ここに国会議員の事務所のようなものが全員分あるようです。知った名前がたくさん書いてあったので、もしかして国会議員がこの目で見れるのか?と、ミーハー丸出しで構えていましたが、残念ながらそうはいきませんでした。だいいち、訪問するといっても本人に会いに行くわけではなかったようです。なんだ。入るとき、手荷物検査をうけました。財布や携帯などを全部トレーの上に出して、体ひとつでゲートをくぐらされて検査をうけます。さすがに厳重だと思いましたが、でもトレーに出したのが携帯電話の形をした小型爆弾だったりしたらどうするんでしょうか?ちょっと怖い気もしました。
◎ 吉田 つとむ
 議員会館を訪問しました。これは、自分に時間があって行ったわけですので、相手の国会議員が在室かどうか確認していません。さらに、忙しい国家議員に挨拶だけのため訪問するのは気が引けます。行く以上は、なにかちゃんとした用件が必要でしょう。

9・27
嶋川亮さん
 今日も議会の傍聴でした。本会議の最後の日です。今日は本会議前の議会運営委員会も見ることができました。
◎ 吉田 つとむ
 この会議を見ての感想が書いてありません。この議会運営委員会の進行がどうであったかの情報がこれでは不足しています。

嶋川亮さん
 本会議では、今日はものすごく速く案件が処理されていきました。「ご異議はございませんか」「なーし」「可決いたします」
 ぱっぱっぱっとめまぐるしく進んだだけでなく、緊張した場面も見られました。どんな内容だったか忘れてしまいましたが、議員の一人が壇上でしゃべっている間、ほかの議員がめまぐるしく席を立ってあるいてひそひそと話したり野次が飛び交ったりしていました。
◎ 吉田 つとむ
 そのことについては、先に記事を書きました。「議会の状況 主な課題 018.(02/09/19) 議会中継はインターネット方式とし、来年度の予算要求」という記事を見てください。議会の混乱ぶりについても、読者の皆さんにごらんいただきたいと思います。

嶋川亮さん
 それと、今日は吉田さん大活躍にやっとめぐり合わせました。吉田さんが出した議員提出議案が全会一致で可決されたようです。インターン生としてはいい気分でした。
◎ 吉田 つとむ
 あの提案は私が出したというより、議会運営委員会で出したものです。私がその委員長を務めているので、私個人が提案したかのように見えたのでしょう。ただし、あの日は3度も登壇しました。その回数は初めてのことですし、今後もそんなに登場することは。まず無いでしょう。ですが、そうした姿がかっこいいというものではありません。
 ただし、議会運営委員長が本来活躍するのは、そうした本会議の場面ではありません。この会議は、「是非見てください」と言っていた、議会運営委員会の会議の場面が、本来の活躍場面です。あの、休憩中になぜか喋りだす「会議」が、今の私にとっての、主要な仕事です。
インターン生からすると、その姿はうさんくさいものかも知れませんが、じっくり、その会議の前後も見てみる。そうした経験を体験してもらいたかった、と思います。
 嶋川さんに限らず、どうもインターン生は、指定の時間に到着するのが遅くなっています。10時に会議が始まるとしたら、10分前には到着するようにして下さい.。皆さんが到着した時間には、私は既に会議に準備に入っており、インターン生にその日の様子がどのように進行するか、それを説明する時間もありません。その私の予測があたるか、外れるかを見るのも、議会と言うものを知るインターン生の役割と思います。

嶋川亮さん
 こういう感じで、今日はとても見もので、手に汗握る展開だったので、始終興奮してみていたのですが、なぜか僕が寝ていると思われてしまいました。首を後ろに倒したり、隣の椅子に寄りかかって体を伸ばしているのを、寝相悪く眠りこけているものと思われたようです。ショックでした。「李下に冠を正さず」の意味がよくわかりました。でも今までの議会では何度も寝ていたという前科があるからなあ、疑われても仕方がなかったですね。気をつけます。
◎ 吉田 つとむ
 そうした意味でも、会議の内容に関して、その話題に関する評価を書くべきでした。ある意見や発言自体に、自分は賛成であるか、反対であるかの態度を書くと、自分が話をどのように聞いていたか、その証明にもなります。
 厳しいことを言うようですが、せっかく2ヶ月間という長期間の間をすごすわけですので、物事をじっくり観察する時間を設定したいと願っているわけです。そうして、じっくり見たものについて、自分の感想を書く。どうか、最後にI−CASに提出するレポートには、その観察したものを書いて下さい。