インターン記録レポート 第 1回
町田市議会議員 吉田つとむ    2003/1/28 作成
 石田 寛和  中央大学2年 2003/1/24 到着
主要研究項目
 インターン感想文1
  記 事 

◎ 石田寛和さん
 インターン感想文1 2003年1月24日(初日)  今日は始めてのインターンだった。どのようなことが体験できるのか、期待と不安が入り乱れていて良い緊張感だった。町田駅の北口9:30に集合ということだった。前日に今日についての電話連絡を頂いた際に「私は集合時間を守るほうですので…」とおっしゃっていたので、時間には気をつけていた。しかし、到着したのはわずか1,2分前で、吉田さんはすでに僕を待っていた。「やばい!」あわてて僕は、北口から吉田さんの車へと走っていった。
● 吉田 つとむ 
時間には正確といった割りに、自分自身もぎりぎりの到着でした。

◎ 石田寛和さん
 「うわーなんだこの車は…」僕が車を見た最初の感想である。選挙カーを普段から乗り回しているとは思っていなかったので、びっくりした。ゆっくり車を前後左右からと見てみたかったが、そんな精神的余裕はなかった。吉田さんを待たせてしまって、怒られるかと不安だったが、吉田さんは笑顔で僕を迎えてくれた。簡単な挨拶を交わして、早速出発。政治家は忙しいのだ。
●  吉田 つとむ
 インターン生は、「毎回、私の車を選挙カーと勘違いをする人ようです。前場君だけは、3期目の選挙の際に来ていますので、選挙カーに乗っています。しかし、あくまで、この車は「宣伝カー」すなわち、コマーシャルのための車です。その違いは、「選挙カーは、その候補者の名前を大きく書いている」こと特徴ですが、私の車は一切自分の名前を表示していません。次の機会に、じっくり見てください。

◎ 石田寛和さん
 まず、到着したのは、町田市の森野にある市の分張庁であった。少しばかりの緊張感と車の教習所で乗った以来の久々のMT車だったので、僕は少し酔い気味だった。受付の方とはもちろん顔見知り用で、慣れた感じで建物の中に吉田さんは入っていった。簡単に受付の方に紹介をさせてもらった。どうやら、明日の「新春の集い」の準備のためにプロジェクターやOHPなどの機材を借りに来たようである。
吉田 つとむ 
 市役所分庁舎にある、教育委員会に出向きました。「分張庁」という言葉は、初めてですがけっこうぴったりしますね。 市議会議員として、9年になりますので、それなりに知られてきたのでしょう。ましてや、受付の人は、人の顔を覚えるのが仕事です。

◎ 石田寛和さん
 機材を借り終えて、今度向かったのは郵便局。どうやら振込みの用があったようだ。ここで面白いなと僕が思って見逃さなかったのは、吉田さんは、郵便局の職員のおばさんに「質問があるのですが…」と聞き出したことだ。普通、何か聞くときは「ちょっとお聞きしたいのですが…」と聞き出すものだろうが、政治家の方は常に質疑応答であるようだ。さすが政治家と思ってしまった。
● 吉田 つとむ
 意外なところで感心されましたが、石田さんが使った言葉のほうが、正しいと思いますよ。決して、政治家一般と考えないでください。

 ◎ 石田寛和さん
そうして、この後向かったのは、成瀬の自治会館だった。到着するまでの車内で吉田さんは、「このあたりは私は強いんです。…でもこのあたりは弱いんです。」と指を指して話してくれました。これはもちろん選挙の話ですが、吉田さんも得意不得意があるようです。この話を聞いて、吉田さんの人間性が少し垣間見ることができて、なぜかほっとしました。
● 吉田 つとむ
 そうなのです。自分の町内から近いところだから強いわけでなく、地位的にそれぞれ自分と相性もあるようです。

◎ 石田寛和さん
 成瀬の自治会館では、明日の「新春の集い」のときの配布物の製作をした。準備に取り掛かろうとしたところに、吉田さんの携帯に電話がかかってきた。吉田さんは誰かとずっと話していた。ざっと、50分。もしかしたら1時間を越えてきたかもしれない。後で聞いたところ、新聞記者からの取材だったようだ。サラリーマンから、インターネットを駆使する政治家へと変貌した奇異な経歴を持つ吉田さんに、その新聞記者は興味を持ったようだ。明日の準備がまだたくさん残っている中、急な電話取材にも丁寧に答えている吉田さんには脱帽した。また、政治家には常に何が起こるかわからないと僕は思った。ちなみに吉田さんは、20年前の政治家を志したころの記憶は、なぜか最近の記憶よりも克明に残っているようです。
● 吉田 つとむ
 自治会の建物に、商店街の印刷機があり、有料で貸し出しています。その日は、その印刷機を使い、新春の集いの配布物を作りました。そのさい、その自治会館の場所を拝借いたしました。念のために書き添えますが、自治会の施設を、私が自分の活動のために、自由に利用できるわけではありません。 さて、電話の取材の件です。突然、遠方からの電話でした。中部地方からかかったもので、自宅を出ていたので、携帯電話に電話をしてほしいといって、明日の準備に入っていました。話によれば、明日の新聞に掲載する記事の件での問い合わせでした。取材の対象は、サラリーマンの政治参加をどう思うか?どのようにすれば、その参加が出来るようになるか?私が、20年前にかかわっていた「サラリーマン新党」は、なぜ続かなかったか? などの質問でした。当時、ミニ政党ブームというものがありましたが、それがどのように衰退していたか、現場の知っている人物が、インターネット上でほとんど見当たらないことが、私への取材となったのでしょう。 20年前のことを、すらすらといえるのは、新聞記者さんにとっては、「無料の便利屋さん」なのかもしれません。自分の存在を喜んでばかりはおれません。

◎ 石田寛和さん
 このあと、吉田さんには昼食をご馳走させてもらった。地元の馴染みの寿司屋だった。多忙な吉田さんは、ここでゆっくりできると思ったら、寿司屋の店員さんと近所の顔見知りらしく、その店員さんの子供の話をしばらくしていた。吉田さんはよく「政治家にはプライベートがないんです。」と言っていたのが納得できた。お店の中でも、街中でも後援者の方や知り合いの方と会う機会の頻度は非常に多く、吉田さんは一人一人丁寧に挨拶していた。
● 吉田 つとむ
 地元で昼食をとると、落ち着いて「食事」という感じにはなりません。しかし、日々変化する地元を見続けている関係上、プライバシーは後まわしになります。

◎ 石田寛和さん
 午後は、引き続き自治会館で配布物作りだった。自治会館には次々と吉田さんの支援者が集まってきた。支援者の方々は皆親切で、僕を温かく迎えてくれた。作業は、大体順調だったが、ある時から急にトラブルが起きてしまった。コピー機で上手く濃さを調節できないのだ。みんなで「ここが悪いのでは。」「こうしたらいいんだよ。」とかいろいろ考えたが、なかなか原因がわからなかった。ところが、みんなで懸命に考えていたら、原因がわかった。しかし、原因がわかったのは作業がほとんど終わってからだった。その時はみんな必死だったが、今振り返ると、とても面白かった良い思い出である。
●吉田 つとむ
 先に書きましたように、たまたまその印刷物があったので、自然にそこの場所に集合!という感じになりました。日ごろは、そうした作業は、自前で済ましています。 何せ、翌日の配布物作成の印刷でトラブったようです。とにかく、間に合ってほっとしました。

◎ 石田寛和さん
 夕方からは、地元の衆議院議員である伊藤公介議員の新春のパーティーに連れて行ってもらった。町田駅前のホテルで行われたのだが、その出席者の人数、規模にはびっくりしてしまった。式の中には、現在道路公団民営化推進委員の猪瀬直樹氏の後援も含まれていた。猪瀬氏の後援を聞くために、これほどまでの人が集まったのではと僕は思った。伊藤議員の長々とした話は、どこで聞いたことがあるような話、言ってみれば借り物の話ばかりで、あまり面白くはなかった。式の前半が終わり、場所を移して、今度は立食パーティーだった。乾杯の音頭がとられて、目の前の美味しそうな料理達に手を伸ばそうとしたちょうどその時、吉田さんからお呼びがかかり連れ出されてしまった。簡単な挨拶を周りの方々にして、会場を出てしまった。食いしん坊な僕にとって、これは酷なことだった。
● 吉田 つとむ
 伊藤代議士は、小泉総理と近しい関係ですので、今の状況に対する判断が難しいのでしょう。石田さんが聞いたように、何か、新聞の論評を見ているような話になったのかもしれません。 料理の件は、脅かしてしまいました。あれだけ人が大勢のところにいても、どうしようにもありません。感じをつめば十分です。はっきり言って、私があそこに行っても、さほどメリットはないのですが、地元の代議士が開かれる会ですので、市議の一人として参加した次第です。

◎ 石田寛和さん
 この後吉田さんには、地元のインド料理屋でカレーをご馳走になった。美味しかったので、さっきの悔しい思いは忘れてしまった。今日は地元の温かい支援者に支えられての作業から衆議院議員のパーティーと、同じ政治家という職業の活動でも地味な部分から派手な部分をダイジェストで垣間見ることができた。僕のような普通の学生にとっては、政治家の派手な部分ばかり普段、新聞やテレビで見ているのかもしれない。政治家の活動は決して華やかな部分だけではないということがわかった。今日1日だけでもすごく勉強になったし、いい経験になった。貴重な経験をさせていただいて吉田さんには心から感謝です。 気がついたら、時間は11時を過ぎていた。こうしてインターンの初日がようやく終わった。やっと家路に帰ることが出来ると正直、僕は安堵の感で一杯だったのだが、吉田さんは、帰ってからまだ明日の準備をこれからやらなければならないようだ。 繰り返すが、政治家は忙しいのだ。
● 吉田 つとむ
 忙しい一日を見せました。毎日をそうした慌しい日々で過ごすわけではないですが、ああしたときもあります。どちらかというと、自宅でパソコンに向かい、文章を書いている時間が多くなっています。それも、テレビ番組を見ながら、のんびりと文章を書き連ねています。 さて、いよいよ明日は、「新春の集い」という日が過ぎていきました。

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