インターン記録レポート 川戸 裕美子 第2日目
町田市議会議員 吉田つとむ    2003/7/31 作成
 川戸 裕美子 3年 2003/7/31 到着
主要研究項目
 インターン感想文 2(平成15 7月30日)
  記 事 

<見だし>
● 川戸裕美子さんのレポート
● 吉田つとむの回答

● 川戸裕美子さんのレポート

 インターン2日目、初日のスケジュール(成瀬が丘で行われた夏祭りへの参加)とはうってかわってこの日は屋内でのオフィスワークが中心となりました。屋内でのオフィスワークとはつまり市役所内での仕事のことで、私が町田の市役所を訪れるのはこの時が初めてでした。なので当日は町田駅まで吉田さんが迎えにきてくれて、"噂の愛車"で市役所に向かいました(過去のインターン生のレポート記事から車の外装が派手であることを聞いていました)。

 市役所に到着後、吉田さんの所属する会派の議員団室に通されました。初日のオープンなインターンとは違い、室内に入るとどこか身が引き締まるような感じでした。私の服装が普段着慣れていないスーツだったからでしょうか。吉田さんは私のリクルートスーツを見て、「やはりスーツは個性がないね。個性をあれだけ叫んでいる時代なのに・・・。」と言いました。しかし、これから就職活動を控える私にとってみればスーツ姿が一番無難なのであり、とりあえずスーツを着ていけば悪いようには見られないという安心感があるのです。これこそが没個性の者の主張ということになるのかもしれませんが・・・。

 午前11時前、吉田さんはお客さんと会う予定になっていて、このときは私も同席させていただきました。お見えになったお客さんは企画の紹介・提案などを企業などに対して行っている方で、吉田さんの提案事項の一つである「町田に新産業を創る」という取り組みについていろいろ話を聞いていました。「町田に新産業を創る」とは、先にも述べたとおり町田を活気ある市にすることを目指してして吉田さんが提案したものの一つであり、具体的には「中高年・高齢者・障害者のためのユニバーサルファッション」ということになります。そしてこの「中高年・高齢者・障害者のためのユニバーサルファッション」とは吉田さんが唐突な思いつきで考えられたことではなく、紐解けば数年前からのあるイベントがきっかけになったそうです。吉田さんは以前から、素人の有志でイベントのほとんどを運営する「中高年のためのファッションショー」に参加していました。ここから発展をし、「高齢者・障害者のために着やすく、デザイン性のある服をつくり、これを新産業として盛り上げていってはどうか」と考えたそうです。今ではファッションショーの際、市が補助金を出すまでになっています。

 しかしこれを新産業として形にしていく際に、吉田さんは議員という立場からすべてには加担しない考えでした。外部から利益獲得のためと誤解される可能性も否定できないからです。やはり議員になると立場のうえで自粛せざるを得ないことが多々あるのだなと思いました。
 吉田さん、ユニバーサルファッションについての説明、取り組み状況がこのレポートでは不十分だと思いますので追加のコメントをよろしくお願いします。
 最後になりましたが、今日は吉田さんが近くの神社へ就職祈願に連れていってくれました。絵馬を書き、就職成就なるお守りを買っていただきました。どうもありがとうございました。お守りの神頼みと自らの努力でこれからの道を切り開いていきたいと思います。


● 吉田つとむの回答

 いよいよ、川戸裕美子さんのインターンシップのスタートです。

 今回はオフィスワークということで、町田市役所に向かいましたが、われわれは市役所に行ったのではなく、「市議会」に行ったのです。なぜなら、市役所は市長がいて、住民サービスの仕事をする場所(つまり、執行機関)であり、「市議会」は市政の予算や決め事を決定する(議決機関)ところです。同じように見えるでしょうが、「両者は別物」と、議員は皆だれでも断言します。町田市の場合は、市役所の建物の中に市議会が組み込まれた格好になっているので、その違いが紛らわしいことになります。(一般には、どちらでも良いではないかと思われるでしょう。しかし、実際の公務員の皆さんは、執行機関と議決機関の違いをよく理解しています)

 服装のことですが、リクルートスーツの格好は、一人の学生を見た場合はそれ無し利に収まっています。しかし、私には大勢のリクルーターが並んだ姿は異様に感じます。もっとも、街中で議員が大勢そろっているのも、世間では異様な人たちと受け止められているかもしれません。9月の議会で確認してみてください。
 なにはともあれ、さほど制服にこだわらないのが、吉田つとむ流です。

 なお、7月31日に日程では、最後に就職祈願のため、天満宮に参拝しました。就職を控えた3年生には、できるだけこうした時間を取りたいと考えています。さてその就職活動は、本来自力で勝ち取るものでしょうが、学問の神様である菅原道真公を祭る神社に絵馬を託して、その祈願をすることも自然に受け入れられることでしょう。

 昨日は、市議会の会派室に訪問者の人がありました。その時の話で、私が目指していること、政策として進めていることの話が出ました。「新産業を創る」と言うことです。
 その中で、町田市をファッションの街にするというのがあります。デザイン、メーカー、販売の分野で、ユニバーサル(世代や体型などにとらわれないという意味)なファッションに関しては、どの都市でも産業として育った街はありません。私はそうした街を創ろうとしています。

 従来からの経過を説明しますと、ずっと以前に、主婦のためのファッションショーをやってきた方々と友人になりました。私は、そのショーで補助的なモデルとして出演したことや、その主旨を詳しくお伺いしたことがあります。その経験をもとに、私自身が、中年世代を意識したファッションショーを行っていました。町田市は、その企画を高齢者向けのものに作り変え、高齢者を「シルバーエイジ」という表現に移し変えた企画に変化してきました。現在では、そのファッションショーは、NOPが運営していますが、モデルの参加者にも見物人にも大変人気が高い企画になっています。

 私は、この高齢者を意識したファッションショーが母体になって、ユニバーサル(世代や体型などにとらわれないという意味)なファッションの産業を、町田市に興したいと思い続けています。

 今後も、どの話題に限らず、疑問をぶつけてください。

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