インターン記録レポート 川戸 裕美子 第17日目
町田市議会議員 吉田つとむ    2003/9/24 作成
 川戸 裕美子 3年 2003/9/23  到着
主要研究項目
 インターン感想文 (平成15年9月19日)
  記 事 委員会(会議の休憩)

<見だし>
● 川戸裕美子さんのレポート
● 吉田つとむの回答

インターンシップ 第17日目(H15 9.17)レポート
                        川戸 裕美子

◎ 川戸裕美子さん
 今日は、午前中に“保健福祉常任委員会”と“企画総務常任委員会”をそれぞれ約
1時間ずつ傍聴しました。これらの委員会は、同時刻(10時)に別々の部屋で開催
されたので、時間をずらしての傍聴となりました。あまり広くない部屋の一番前に委
員長と副委員長が、そして議員側と行政側が部屋の左右に向き合って座っていまし
た。そして速記者が部屋の中央に、私のいる傍聴席は一番後ろにありました。
● 吉田 つとむ
 この日は、吉田が所属しない常任委員会が開催されました。そこで、インターン生
の川戸さんには、会議の傍聴をしてもらうことにしました。町田市議会では、委員会
を複数開催しています。他市では、1日に1委員会開催している議会もあります。
 
◎ 川戸裕美子さん
委員会では、先日の本会議での一般質問を踏まえた討論が質疑の後になされていまし
た。委員会での進行状況は議案説明、質疑、討論、採決の順になっており、この時の
採決は挙手で行われていました。委員会を傍聴しての感想ですが、途中の休憩が本会
議などに比べ多いように思われました。
● 吉田 つとむ
 ここの川戸さんの書き出し部分、「一般質問を踏まえた討論が質疑の後になされて
いました」のことですが、こうした場合は、「本会議の質疑を踏まえた討論が、・・」
ではなかったでしょうか。もう一度、思い返してください。
 町田市議会の委員会では、「休憩」が時々あります。傍聴者の人にとっては、不思
議な光景かもありません。本当に休憩ならば、部屋から自由に出ればよいのに、だれ
もそうした行動をとる議員がいないことはさぞかし不思議でしょう。(この説明は、
下記に続きます)

◎ 川戸裕美子さん
議会運営委員会を初めて傍聴した日、この“休憩”の場面に違和感を覚えました。委
員長が休憩を宣告しても、話し合いが継続されていたからです。このような状況を幾
度か目にするうちに、休憩の意味が自ずと理解できました。休憩に入ると、公式また
は正式の話し合いから一旦外れるということでしょうか。例えば休憩中、速記者はこ
の時になされた発言を記録に残しません。このように公の記録として残らないという
ことは、そこでなされた発言は、言ってみればなかったことになります。私は、他の
市議会や委員会を傍聴に行ったことがないのでわかりませんが、このように“休憩”
は設けられているのでしょうか。“休憩”は議員さんからすれば、どのような意味が
ありますか。緊張感が途切れるようなことはありませんか。
● 吉田 つとむ
 議会運営委員会のことにあると、私は責任を持って話さないといけないでしょう。
現在、私が委員長を務めていますので、そこの会議の疑問は、ストレートに私の疑問
としてぶつけられた言葉でしょう。
 委員会の会議では、委員がかってにしゃべることは認められません。必ず委員長の
指名を受けて発言することになります。委員と行政の担当者同士で話を続けることは
認められません。話が混乱した場合は、委員長はあえて、特定の議員を指名して、そ
うした議論を整理していく必要があります。つまり、その他の発言は無視して会議を
続けることになります。
 逆に、委員会の会議で、委員の発言が止まり、沈黙状態が続くことがあります。
つまり、事態が膠着状態となることです。そうしたときに、「休憩」を宣告して、
「議論の形でないところで、フリーに話してもらおう」というのがそれにあたります。
もちろん、こうした方法を一切認めず、委員の議論のみで会議を進行させる方法があ
るかも知れませんが、会議をスムーズに進行させる意味で、この方法をとるケースが
あります。
 特に、議会運営委員会は、会議のルールを協議する機関です。他の常任委員会と
異なって、そこでの決定が即、議会の結論になることが大半です。私は、「形式ばか
りの方法では、議論にならない」と言う認識を持っていますが、必ずしもそうした
考えは、これからの議会に相応しいかどか、それはわからないことです。この分野
では、吉田は完全に保守派です。
 なお、この「休憩」という方法は、多くの自治体議会で採用していると思います。
むしろ、そうした方法をとらないところでは、それ以前に公開の場でないところで、
協議をしていることがあります。議会運営員会に「理事懇談会」の制度を置くところ
もありますが、そうしたレベルの会議は、住民に公開されるものではありません。開
かれた議会運営を行う上では、この議会運営委員会の議論の方法は、むしろ必然的な
ものと考えています。
 また、緊張感の問題ですが、この「休憩」宣告で緊張感が途切れることはありませ
ん。むしろ、事態を打開するために、積極的に発言する委員もあり、その状況を他の
議員は注意深く見守っています。
 今回、私が所属する文教生活常任委員会では、請願審査の際に沈黙がありました。
私はそれまで発言していませんでしたが、あえて休憩中に発言しました。経過を是非
見てください。

請願第21号 「特別支援教育」に対する町田市の支援を求める請願、及び、請願第
24号 「特別支援教育」に関して町田市に支援を求める請願
 がそれにあたります。
(03/09/24) 委員会・特別支援教育と町田市
(03/09/24) 意見書提出の請願の有効性
 
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