インターン記録レポート(1) 土屋 洋  インターン初日

町田市議会議員 吉田つとむ    2004/7 /30作成 
 海野 良太 3年生 2004/7/29 到着 
主要研究項目  文学館起工式を見学

インターンシップレポート 1
                   土屋洋

<今日の流れ>
文学館着工式
   ↓
タイ料理屋にて昼食
   ↓
市役所の事務所にて、これからの活動内容説明
及び、ネットからこれまでのインターン生についてなどの雑談
   ↓
成瀬に移動し、喫茶店で次回の打ち合わせ。

●土屋 洋
・インターンシップ初日、気合をいれて臨むぞ!っといきたい日だったが、大事な時ほど上手くいかないものだった。
連日の試験で寝不足が重なっていた上に、前日も徹夜に近い時間しか眠ることができなかった。当日の朝は吐き気と下痢、頭がすっきりしないという前向きになりたくても難しい状況にあった。そんな中、待ち合わせの場所に吉田さんが現れ、「おはようございます!」 僕のインターンシップは始まった。
 
 文学館の着工式が始まるまで一時間ほど時間があり、現地へ行く前に市民フォーラムや、文学館へと姿を変える前の公会堂を訪れた。町田は以前予備校に通っていた時に、歩き回って散策していたから、高3の夏の思い出がいっぱい残っていて懐かしく思えた。高校の受験生活がスタートしたのも町田で、その三年後の今、再び将来の道を切り開くスタートを町田で迎えていた。
 
 着工式の受付の時間となり現地を訪れ、僕は吉田さんの紹介を受けて、いろんな方と挨拶を交わし、一通り終わると、吉田さんが現地に集まった方々と話をして回っているのや、周りのひとがどんな関係にあって、何をしているのかを観察していた。なにせ役所の方々や、議員の方々がどんな雰囲気でどんなことをしているのか全く知らないので、とりあえず様子をうかがった。この後にしていた吉田さんとの雑談にも出てきたが、こういった行動様式が、僕が通っている大学の生徒には多い傾向のようだ。

● 吉田 つとむ
 こうした場所では、日ごろ顔を合わせていない、役所の皆さんを見かけることになります。久しぶりに、「あの件はどうなったか」、「例の件は、進んでいるか」などなど、様々の会話をすることになります。議員として、私が特別の存在ではありません。たまたま、この日は、早めに起工式という行事に来たせいもあるでしょう。

 ここで、土屋さんの大学を紹介することになりますが、土屋さんは中央大学の3年生です。この中央大学というのは、なぜか私のインターンシップの経歴中でかなりの割合で参加する大学です。比較的に町田市に近いということもありますが、それだけではないでしょう。実に4割くらいの割合で、その大学の学生で占められています。ただし、私自身は、その中央大学とその他の関係では、まったく付き合いがありません。

●土屋 洋
 観察していて気づいたことに、吉田さんの人柄が一番印象的にうつった。吉田さんは多くの人に話しかけてまわり、多くのひとは吉田さんに話しかけてきた。そしてそれは好んで話しに行ったり、話しに来ているように感じた。吉田さんの人柄、信頼を顕著に表していたものだと思う。
 一方、特定の集団、人物とだけ話し、隅に集まっている人々も見受けられた。きっと議員や役所の人々の中で、吉田さんの人柄はひいでたものなのだろう。
 
 話しは変わり、着工式用のテントの中にあった文学館の模型について吉田さんなど複数の議員さんが話していたことも印象に残った。その内容は、バリアフリー、障がい者用駐車場の位置、などについてであった。
文学館を建設するにあたって、こういった建物の構造、配置についても議会にいおいて議論が交わされているようだった。車椅子がすれ違うために通常の廊下の広さでは狭いだとか、障がい者用駐車場を入り口側に設置すべきだとか、議員の方が気づいて議論をしているそうである。これまでの自分のイメージでは、そういった事は建築家と役所の誰かが事務的に処理していくように思っていたので、以外な発見だった。

● 吉田 つとむ
その場所においてあった模型は、初めて見るものでした。設計段階でこの文学館の建設内容について説明を受けた際、同僚議員が、この施設の駐車場の配置で、障がい者用スペースが外側にあるのはおかしいではないか、なぜ、建物に近い側につくらないのか、と質問しました。その時の返答は、その質問の趣旨で実際には建設したいとのことでした。この日の説明では、この模型は以前に作ったもので、実際の建設の際には、やはり、その場所を移動する考えですとのことでした。
この時のやり取りは、たまたま公式の記録がされる会議でなく、「全員協議会」というところでのものでしたが、議会の会議では、発言記録が残る本会議、委員会などで、議員は自由に質問し、自分が疑問とする点を指摘したり、自分なりの知識で持って提案を行います。(それが、どのようなものであるかは、9月議会をご覧ください)

●土屋 洋
 着工式が始まり、市長などの話が始まった。彼らの話をまとめると、これからの日本は、景気回復などの経済的発展よりも、人間としての最大の特徴である文化を発展させなければならない。町田市は独自の文化的歴史を多く持っていながら、それらを伝え、発展させていく施設がなかった。そこでこの文学館を建てるにいたったわけだが、従来の文学館を作っても人は集まらず、本来の目的達成は難しい。したがって、新しいタイプの文学館を作っていく。それは、文学に日ごろから関わっている人たちの作品を集め、発表の場として文学館を提供し、そこにそういった人たちが集うようにする。そして、文学の歴史を伝えていくのはもちろん、新しくそこから作品を創出していく目的を持った施設にするようだ。

● 吉田 つとむ
 幾人もの人が、その由来と沿革、あるいは意義について述べていたので、それを総括するのは容易ではなかったでしょう。どちらかといえば、町田市の発展状況に応じて、文化に対応する施設作りにも力を入れる時期が来ており、この文学館の建設はまさにその趣旨に添ったものであり、今後に期待されるものが大きいというものであったと思います。もちろん、この町田市の市長ある寺田市長は、たまたまこよなく文章を愛するタイプで、自分で随筆もたしなむ人物です。町田市に著名な作家が在住したり、今も有名な作家が在住することも、この文学館建設に至った経過につながります。

 私は、この文学館建設に関しては、その推進をする側に立ち、所属する委員会では、いくつかの批判点を指摘するも、その意義に賛同しています。

●土屋 洋
 僕が文学館という存在自体に馴染みがなく、どういったものなのかわからなかったが、その目的はこれからの社会が必要としているものと合致していると思う。景気が低迷し、行政政策や、各企業単位での経営改革によって、利益を作り出すのに必死で走り抜けてきた日本である。

人は生きるために必要な財の確保ができると、それまで二の次にしていた人間性を取り戻そうと動き始める。
それは人間関係であったり、文学であったり、いろんな形があるだろう。そこでこの文学館はきっと必要とされるときはくるだろうと思う。

● 吉田 つとむ
 この文学館は、来年の10月には完成予定です。もちろん、1年以上先のことになります。実際の評価が出るのは、5年・10年先のことになるでしょう。また、そうした時でも、賛否両論があるかも知れません。

●土屋 洋
 昼食では吉田さんの食べる速さをみて、胃をいためやしないかと心配してしまった。いつでも次の行動に移れる体制をとるためにそうしているのだそうだ。

● 吉田 つとむ
 ここには重大な間違いがある。それは、小見出しに「タイ料理」とあるが、「台湾料理」の間違いです。そのお店に悪いので、この場で訂正します。このお店がどこにあるか、最近できたところですが、前期のインターン生ならすぐにわかるはずです。

 なお、私が食事を平らげる時間が早いのには、どのインターン生も驚きます。議員の仕事も、秘書の仕事も、それ以前の営業職サラリーマン時代も、どの仕事も「早食い」が日常的な職業でした。決して、健康的な「胃」ではないかも知れません。ただし、私の胃の元来の姿は、かなり丈夫にできているはずです。

●土屋 洋
 市役所では過去にどんなインターン生がいたとか、これからの社長インターンシップ活動計画の話をして、先の雰囲気をつかませていただいた。

● 吉田 つとむ
 私は、私のHPの「インターン」の項を選び、その幾人かについて、そのインターンぶりを解説しました。その私の説明が、真であるか、それともその説明は偏ったものか、それは、正確には自分で、その中にある記事を見て、自分で判断してください。

 その時々のインターン生で、私との相性の良し悪しはあるかも知れません。ただし、どの学生にしろ、これから私のところに来た学生は、私の大きな印象を残していきました。どのインターン生にしても、結果から見ると欠かせない自分にとって大切な存在です。そのことは、このHPの「インターン」が占める大きさでも理解できると思います。

●土屋 洋
 最後に訪れた喫茶店は吉田さんの行きつけらしく、すごく雰囲気のいいお店で落ち着けた。マスターの方は結構なばくち好きのようで、会話をしていて今まであまり話したことのないタイプだったので面白かった。

 吉田さんには「いつものヤツ」というかっこいいメニューがあるらしく、それが何かと聞いてみたら、とても薄いコーヒーだそうでした。ここでは胃を気遣っているんだなぁ、と不思議に思いました。

 と、こんなように最後はおしゃれな喫茶店で締めくくりましたが、とても長く厳しい一日でした。なかなか話している内容を、このすっきりしない頭では理解できず、集中できませんでした。しかし吉田さんにはいろいろ気遣っていただいて、助かりました。
 またよろしくお願いいたします。

● 吉田 つとむ
 吉田の行きつけの喫茶店の経営者が「ばくち好き」の言葉には、いささかびっくりしました。おそらく、その中での会話で「競馬」の話が目立ったのでしょう。私自身は、競馬の類はまったく知りませんが、大人の会話で「競馬」はかなりの範囲の人に共通する話題です。ましてや、くつろぎの場では、そうした種類の話題も多かろうと考えます。

 私の考えでは、その日の行動日程はかなり緩やかのものでした。しかし、土屋さんにとっては、体調が優れなかったことと合わせて、まったく知らない「異次元世界」を飛び回った印象であったのでしょう。合わせて、緊張の1日が続いたために、体にとって厳しい日あったのでしょう。

 さて、次回のインターンシップは、「お祭り」です。

(注: タイトルは吉田がつけました)
 
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