インターン記録レポート(15)土屋 洋 議員の質問と仕事の出来具合

町田市議会議員 吉田つとむ    2004/9 /25 作成 
 土屋 洋 3年生 2004/9/24 到着 
主要研究項目  他の議員との会話、パワーポイントの作品作りの成果

2004年9月22日作成

インターンシップレポート 15
           土屋 洋

2004年9月21日(火)

<今日の流れ>
昼食
 ↓
パソコン作業かつ、八木さん、長村さんの話を聞いた
 ↓
自由民主党会派新聞を町田市に点々と存在する役場に配って回った。
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会派室にもどり、再び作業(今回はパワーポイント作品を完成させた)
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夕食

● 土屋 洋
・今回は私情により昼食からのスタートとしていただいた。市役所についてすぐ、地下の食堂で食事をした。吉田さんはお弁当を、僕はカツカレーを食べた。
 食事を終えてから、吉田さんの指示で文章更正を行った。その際に、委員会の休憩時間で会派室にいた長村さんや、八木さんの話しを聞いていた。ここで聞いていたというのは、長村さんや八木さんの話す議員さんの仕事の話を僕に話してくださっていたので、話していたと言ってもいいかもしれないが、ただその話に関心していたので、聞いているだけのような状態だった。

 その内容としては、自分が議員になったばかりの、議員内での先輩後輩の関係や、今まで自分のしてきた一般質問についてだった。現在の議員内での関係は、年齢に関係なく対等な立場にあることが基本になっていると思う。しかし、八木さんの話では、先輩後輩の関係に上下関係が存在し、後輩は先輩が恐かったっものだとおっしゃっていた。また、八木さんの議員時代で、全盛期が今の吉田さんの年齢にあたるらしく、吉田さんは今が一番油ののっている時期だよ。と、にこやかに語っていた。

 確かに今の吉田さんは、先の自分を見据えて、できる限り有利な方向へ持っていくために、体力の限界まで自分の信じる道を突き進んでいるように、自分も感じる。そういった勢力的に動き回ることが油ののっている時期なんだと八木さんはおっしゃっていたのではないかと思った。

 一般質問のことでも八木さんの話がとても印象に残っている。八木さんは、一般質問において、市から良い返事をもらえるのは、10人中3人程度だと言っている。そして、自分が一般質問をするからには、絶対良い返事をもらうまでは引き下がらないと言っていた。過去の一般質問では実際にそれを行ったらいしい。計三回そのことに成功し、政策実施の総計は150億にも達したそうだ。こういった実績を持っているが、選挙の際にはその功績を横取りされるようなこともよくあるのだそうだ。

 吉田さんとこの横取りについて話してみても、気持ちとしては訴えたくなるようなものもあったが、それは実際無理なようだった。
 ある議員の方が力を注いで成功したことを、他の議員もその功績に乗っかるというのは明らかにまちがっているが、そういったことが許される選挙制度にとても疑問というか、不思議に思った。

 作業を終えてから、吉田さんが中心となって作成した「自由民主党会派新聞」を、点々と存在する役所に配って回った。今まで行ったことのない役場を見られたし、各個所で毎回そこの部長と吉田さんが話している席に、僕も同席させてくれたので、すごくいい経験だったし、楽しかった。それに、ある部長さんは僕に対しても話し掛けてくれるように話してくれたし、最後には「勉強をがんばって公務員になってくれ」と、励ましの言葉をいただいたりして、とても嬉しかった。

 新聞を配り終えてから、再び会派室に戻り、今度は明日予定しているI-CASの最終報告会で使用するパワーポイント作品を完成させる作業を行った。
この作品はもともと、僕が作業の合間などに、遊び半分で進めていたものなので、全くしっかりしたものではなかった。作品の内容としては、一般質問で僕の担当となった「マンション問題について」だった。この問題について、一般質問を終えた今でも最善の解決案が自分の中でも見つけることができなかったので、パワーポイントを作るうえで、何を結論にし、どう構成したらよいかがとても難しかった。最終的に出来上がったものは、なんともシンプルになりすぎたもので、吉田さんの見解とも、自分の持っている見解ともつかないものとなってしまった。それを見て吉田さんも思わず苦笑いを浮かべていたが、もう時間もなかったのでそれで行くこととなった。

 最終報告会後にこれを作成したので、その結果も述べてみると、明らかな大失敗だった。
発表の準備が足りないのが前面にでて、伝えたいことも伝わらなかった。また、吉田さんのインターンを通して感じたことも伝えられず、後悔の強い報告会となった。

 作品を作り終えてから、夕食を食べに外へ出た。今回は前から吉田さんの気になっていた、うどん屋さんに入った。

 そこで話していた内容から、吉田さんの持っている本質の一つがわかった。彼はとても冒険家で、我を通すとても強い信念を持っていた。そこから、今の議員として活動をしていく特徴が出ているのだとわかった。以前から吉田さんに「大学紛争」の話を聞かせてもらっていたが、そこでの活動が今の議員活動にも通ずるものがあったのだ。最近の議員としてとった行動の例で行けば、マンション問題において、住民の反対運動がとても激しく、他の議員もその計画は断念したほうが良いのではという考えを持つ中、たった一人だけそのマンションを建設することはやむをえない。という立場をとったのが吉田さんだった。こういった自分をあえて危ない立場に置きながら、自分の意志は通すということを、「大学紛争」の時期からも実行していたということだ。

 この他にも、議員はお金を持っているから、市民や企業から商売の相手として狙われているんだ、という話も面白かった。

● 吉田 つとむ

 議員の一般質問には、いろいろあります。今期の議会では、議会の質問を中止した議員も出ていました。その理由は、体調がすぐれなかったり、なにか特別の事情があってのお休みでしょう。その結果、私は、この議会をさかのぼっての議会の開催で、毎回質問を続けている議員の最長回数を達成したことになります。回数で言うと、合計43回の一般質問の全部に登板し続けていることになります。

 私の質問において、その質問の全部がホームランということはありませんし、三振に相当するような質問もありました。毎回の一般質問において、題材が適当でなかった時もあれば、質問方法がぱっとしなかった時もありました。しかし、そうした過去のことは気にせず、次の機会に取り返せばよいことだと考えてこれまで進んできました。

 私が思うに、例の自分の質問成果が他の議員やその他の人々に移し変えられたとして、それは企業間の競争でも同様です。他の宣伝行為に文句があれば、自分でそれを宣伝すればよいのではないでしょうか。例にあったような事例は、誰が見ても面白くないように思われますが、現実の様相は様々です。最終的な政治家の実績は、その議員や候補者が立候補する選挙の結果で判定することになります。

 土屋さんが聞いたことで、不公正に感じることがあったとしても、それはまた別の見方からすると、まったく違った解釈と立場があるかも知れません。政治に限らず、物事を進めていく際には、「豪」と「柔」を重ね合わせて持っていないと、自分の思いは実現できないのではないでしょうか。少なくとも「軟」と「硬」のやり方で、持続性を持った取り組みは困難だと思っています。

 さて、今日の私の行動中に、「あの自由民主党会派の新聞は、誰が作ったのですか」とまじめに聞いてきた市職員の人がおられました。その人は、次々とその新聞の執筆者に相当する議員名を出したのですが、肝心な名前が出てきませんでした。私はじれったくなり、「その執筆兼編集は、この<森の石松>の作に決まっているではないですか」と返答したのですが、信じてくれませんでした!

 ともあれ、先日配布した「自由民主党会派の新聞」が読まれたことは、その記事の評価がどうであれうれしいことでした。合わせて、自分が議員に当選して以来10年以上がたつのに、一度も訪れていない本庁内の部署も数多かったことも分かりましたし、さらには出先の機関(土屋さんが役場と表現したところ)ではいくつも初めて出向いた部署もありました。そうした出不精さは、私の場合に「陳情」という類の政治活動がほとんどないことに原因があるのでしょう。あるいは、自分の市政への関心が、情報公開に始まって産業支援政策に至るように、偏在していることがそうさせているのかも知れません。ともかく、今回のように市の行政機関の隅々まで、自由民主党会派の存在くらいは市役所職員全員の皆さんに知ってもらわねばならないと思いました。

 今回の市役所庁内めぐりで、土屋さんには自治体の部署には様々の部門があることを感じ取ってもらったことでしょう。特に、市役所と言う自治体の基礎的な機関は、本庁以外に多数の出先機関があってこそなりたっているものです。私は議員としてその点を見落とさないように気をつけねばならないと思っています。そうした中で、部長さんの中で、土屋さんのことの関心を示して、その希望がかなうことを言ってくれたことは私自身もうれしいことでした。

 その後の、パワーポイントを使って一般質問内容の説明資料を作成した件ですが、決して悪い作品とは思っていませんが、コマ数が少なすぎて話の流れがあまりに飛躍していたのは事実です。しかし、物事はそれほど全部が全部を納得できるほどのものはないでしょう。土屋さんは、自分がインターン期間に取り組んだ事例を将来の自分の仕事に活かせばよいことです。さらに、こうした作品は、吉田つとむのデジタルデータベースに収納しますので、これからのインターン生の作品作りのサンプルになっていきます。その意味では、土屋さんの作品は、第3作目に当たるわけです。

 インターンの終わりのころには、私が執着する傾向に関してお話しました。ある面では20歳代からまったく成長していないのか、気がつくと自分が絶えず少数派に位置しているわけです。土屋さんも知っているように、今の議会でも私が祖属する会派=自由民主党会派は最大会派ではないのです。ご覧のように不器用な面が多々ありますが、当然のことですが20歳代に比べればはるかに先の見通しは出来るようになりましたし、市議会議員として、市政が目指すべきものに関してはそれなりに自信を持って方針を貫いているところです。

(吉田注:学生紛争時代の話が出ていますが、これは私が大学生であったという意味ではありません。私は、大学に入学もしていませんしましてや卒業もしていません。それ以前に、大学の入学試験も受けたことも1回もありません。20歳前後にかけて、かなりの期間に、そうした大学紛争に間接的にあるいは直接的にかかわっていたということです。それを否定することも、隠すつもりもないということです。今となってはよき思い出よりも、物事の争いの推移を見通す際に役立っていることが特徴です)

 なお、議員がお金持ちだから狙われると言う話は、電話勧誘などで商品先物取引業者やその他投資会社からの勧誘が多いと言う意味です。かなり山っ気もあるのが議員の特徴で、しかも、毎月かなりの金額の報酬が入ってくるので、そうした業種の勧誘に狙われやすいのがこの仕事の特徴であり、また相手の話をむげに断りにくいのもまたこの仕事の大きな特徴です。

最後に、念願の「うどん」を食べましたが、期待ほどはおいしくはなっかたことを付け加えておきましょう。

(注: タイトルは吉田がつけました)
 
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