インターン記録レポート(6)黒後 文 玉川学園単独取材 町田市議会議員 吉田つとむ 2005/3 /6 作成 主要研究項目 議会の質問作りのための現地取材 2005年3月4日作成 インターンシップレポート 6 黒後 文 玉川学園CHaTNET(チャットネット)は「生徒・先生・家庭」が三位一体となったも の。学園の小学4年〜高校生がユーザーIDを持つ。 98年4月1日にスタートし、21世紀に向けて開かれた学校を目指し作った。 その1年前から小学部はテスト的に100校プロジェクトや、メディアキッズなどに 参加していた。 パソコンが家にない場合もあるので、親は希望者のみユーザーIDを持っており、86 00名ほど登録しており、そのうち毎年4500人が使っている。 [チャットネットの利用法] 幼稚部では、園児たちの様子をデジカメで先生が撮影して、配信したり、欠席の連絡 を親が先生に伝える手段の一つとしても使われる。幼稚部にもパソコンはあり、園児 がお絵かきなどする。 小学部では、各教室に児童が自由に使えるパソコンが1台ある。職員室というものが ないので、先生は教室の中に自分のスペースを設けている。だから子供たちが自由に パソコンを使うのも可能。職員室がないため、先生同士の連絡事も、チャットネット でやりとりをする。3年生からパソコンの授業があり、4年生は自分でパソコンに写 真を載せることができるようになる。情報の授業というのがあり、その授業でマナー や著作権などを実践しながら教えていく。教科とのタイアップ。こういった授業でで きた作品などをチャットネットに載せたりする。先生が作った算数ドリルもチャット ネット上に載せるためそれを生徒は自主的に家庭で学習することができる。 小・中・高がお互いにチャットネット上でコミュニケーションとったり、海外提携校 とやりとりをしたりする。その際、英語がうまくできない小学生などを高校生がバッ クアップしてあげたりする。またネットQ&Aで何かわからないことがあったら、以 前は先生が回答していたりしたが、今は子供の方が詳しいこともあり、子供同士で分 かる人がネットで回答してあげるということも多々ある。 他にも上履きなどの発注もネットで購買部につながるため、簡単にできる。自宅保護 者が注文したら、購買部から学校に商品が届けられる。代金は月に一度保護者会など で集まった時に支払う。 チャットネットの中に「チャット」も入っている。しかし、これはよくある一般の チャットとは違い、生徒は匿名を使えず、自動的に実名が出るようになっているた め、悪事はできないようになっている。そしてそれをちょくちょく先生方がチェック しているため、他人のユーザーIDを盗んでいるものがいたりするケースも解決できな かったことは一度もない。このようにチャットネットの実名の個人情報が大量に出て いるものは、玉川学園内の生徒・保護者・先生しか入れないようになっている。 学校内で先生は一人1台ずつパソコンがある。もちろん先生方はパソコンはできる。 よって修学旅行など学校行事の出先でも生徒の様子を写真つきでパソコンから送り、 それを親はネット上で、見て子供の様子を確認することができる。 小学校では生徒はまずパソコンに慣れるため、ボタンの少ないマッキントッシュから 使う。そして高校になるとウィンドウズを使う。学園の情報授業では社会に出てか ら、しっかりパソコンを利用できるように「知識より知恵を教える」ようにしてい る。 パソコン台数 小学部では、ノートパソコン50・60台と42・43台のパソコンがあるコン ピューター室が1部屋 中学部は、42・43台のパソコンがあるコンピューター室が2部屋 高等部では、42・43台のパソコンがあるコンピューター室が3部屋ある。 ● 吉田 つとむ 黒後 文さんに、議会質問のため、現地取材に出かけてもらいました。同僚の熊沢あやり議員の出身校である「玉川学園」です。玉川学園は玉川大学を中心とし、幼稚園から大学院まで備え、幅広い視野で教育をとらえる学校です。その熊沢議員には取材アポイントでお世話になりました。また、今回の黒後さんの現地取材では、玉川学園担当者の方に大変お世話になりました。これからの質問に備えて、その取材の成果をいかせ体と思います。 この黒後さんのレポートを見ると、取材目的の「チャットネット」の考えに沿って、よく取材していると思います。特に、このチャットネットが在校生の家族を含んで、構成されていることが理解できます。コンピューター社会が、単にハードウエアーの発展でなく、ソフトウエアーの発展、コミュニケーションの発展につながっていることがわかります。 文頭に戻る インターン記事の見出し HPメイン 吉田つとむHP全体 |