インターン記録レポート(14) 川合 奈美「一般質問を傍聴」


町田市議会議員 吉田つとむ    2005/9 /18 作成 
 
主要研究項目 「本会議の一般質問を傍聴」

2005年9月16日作成
インターンシップレポート(14) 川合 奈美(大学4年)
(2005年9月18日)

● 川合 奈美
 今日(9月15日)のインターンは、一般質問の傍聴が目的です。今日
は、一般質問の最終日で且つ吉田議員が一般質問をする日というこ
とで、学校の授業が終わってから傍聴に行きました。私が到着した
ときは、他の傍聴席にも数人の傍聴者もおり、新井克尚議員が質問
をしている最中で、吉田議員の質問に間に合ってほっとしたところ
でした。
 そして、吉田議員の質問が始まり、私が質問の下書きをさせてい
ただいた「町田市の産業振興(特産品開発)」については、吉田議員は
言葉使い、というか、表現の仕方は私が書いた原稿とは違ったので
すが私が書いた下書きの構造に沿って話してくださっているのが分
かり、うれしく感じました。質問内容は、「町田市の産業振興(特産
品開発)」について@町田市では、町田市在住もしくは町田市内の学
校に在籍する学生が参加している町田市の産業振興活動はどの程度
あるのかA北海道苫小牧市をモデルとして、町田市でも町田市在住
もしくは町田市内の学校に在籍する学生の産業振興活動(特産品開
発)をすることに、資金面で支援してもいいのではないかという、2
つの質問と提案でした。
 私自身も特産品を開発するのをしたことや、関わったことも、知
人にそういった経験をしたことのある人がいないので、どんなに大
変なのかは正直言って分からないし、そのことについての大変さは
私より役所の方のほうが分かっているのだと思いながら苫小牧市の
ように産業振興(特産品開発)をしてはどうかという原稿を書いてい
ました。そんな事も考えながら質問や答弁を聞いていたのですが、
@Aについての牧田秀也助役の答弁は@については、今年に商工会
議所が開催した、町田市オリジナル商品の開発ゼミナールを市内の
商業経営者を対象として行なったことがあるそうですが、学生が主
体となった産業振興活動はないそうです。しかし、産学連携が今盛
んになっているという事で、学生がこういった会やゼミナールに参
加することは歓迎するということでした。Aについては、学生の新
しいアイディアなどが産業振興の参考になるのは大いに良い事だ
が、大学の教授などと一緒に研究・開発していることに支援をする
のは積極的になれることと比べると、学生だけの団体に資金を出す
ことには研究・検討が必要だそうです(なぜ、学生だけの団体に対し
ては支援することに消極的になるのかの説明はありませんでした)。
 この答弁を聞いて私が感じたのは、市としても、産学連携には理
解を示し、推進をしていこうという姿勢ではあるが、町田市ではそ
れがまだ検討の段階で実行に移されていないのが現実だということ
です。そして、大学の教授などが関わった本格的な研究・実験には
支援するが、学生だけの仲間内での活動への支援には消極的な反応
でした。しかし、何度か産学連携の必要性について言及していたの
で、産業振興を地域の商店街や商工会議所で活発化しようという考
えから学生も積極的な参加ができるような方向にしようとしている
ようです。上記のことから、学生だけのグループに対しては否定さ
れたような印象を受けてしまったのですが、産学連携については議
論を進めていきたいということで、産学連携がうまくいったり盛ん
になったとしたら、産学連携が発展した形として、学生だけのグル
ープへの支援も検討されるのだろうかという希望を持っています。
 私は当初、3つのテーマについての質問だったので、十分な議論
がされるのだろうかと思っていたのですが、議会で質問をするの
は、議論が結論に達したり、解決に向かわせる事だけが目的ではな
く、質問したい事を議会で取り上げるというだけでも意味があるの
だという吉田議員の考え(これは、私が直接吉田議員かえら聞いたの
ではなく、荒井さんから間接的に聞いた話です)が理解できました。
今日のインターンレポートは以上です。

● 吉田 つとむ
 インターン生の皆さんにそれぞれにテーマとして書いてもらった質問原稿を基にして、9月15日に一般質問を行いました。この一般質問日には、西野孝佑さんと川合奈美さんが傍聴席で聴いてくれました。荒井幸恵さんは、この日は授業が始まった間に合わなかったとのことでした。
 川合さんは、私を含めて3名の議員の質問が聞けたので、それぞれに違いを見いだせたものと思います。当選回数、年齢、性別、所属の党派や会派、それ以上に個人差が出るのが一般質問(自由に市長などの理事者に質問できる)の特徴です。
 され、今回質問の目的は、学生グループが提唱する産業施策(特産物開発)に、市の支援を加えて、それを実社会の商売に利用してもらおうと言うものでした。川合さんが書いているように、当方の趣旨と助役の答弁趣旨内容はかなり異なっており、助役のそれでは、安全性が確保されるもの、将来の見通しが立っているものには、市の支援を考慮するが、学生のアイデアだけのものには自治体の支援は考えられないと言うものでした。

 期待を持っていた川合さんを少々がっかりさせたかもしれませんが、議員の答弁をそれほどすぐに受け入れるはずもないし、すぐに受け入れられる提案は、既に行政の事業実施の計画に載っているものか、すぐにでも企画に載せやすいものでしょう。この種の産業支援でこの間に、町田市の所管部門がヒット策を出した例は皆無ですし、農業振興以外に充実したビジネスプランの自前発表もありません。どのみち、こうして議員が提案するか、それを政治の外ですすめるかしかありません。

 最後に川合さんが、荒井さんから聞いた話として、一般質問の役割をそこの議論だけで解決を見るのでなく、そこで取り上げるだけでも意義があるとしているのは、半年、1年後に前の「質問」を敷衍して、再度の提案を行って行くためのものです。その間点で、荒井さんに説明したものでしょう。

 そうした批判の考えは合ったにしても、最後は市長などの理事者の見解でもって動くのが自治体の特徴であるため、少しでも当方の意見が組み込まれれば、一歩前進と自分の役割をとらえています。

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