インターン記録レポート(まとめ) 桜井 大智「地方議員のあり方」

町田市議会議員 吉田つとむ    2005/12 /31 作成 
 
主要研究項目 「地方議員のあり方を見る

2005年12月17日作成
インターンシップレポート(まとめ)  桜井 大智(大学3年)
(2005年まとめ)

 僕は第20期インターン生として、町田市議会議員の吉田つとむさんの下で10月から12月まで研修をさせて頂いた。町田市は12月に第4回定例議会を控えていた時期であり、大体これを中心とした活動が主であった。
 仕事の内容は多岐にわたり、本人紹介用リーフレットの構成と校正、本会議の一般質問に向けての原稿作成、本会議と委員会の傍聴など、枚挙に暇がない。特に前者には研修開始当初から携わり、何度も何度も修正と訂正を繰り返した。それだけに完成版を見たときには「ここに自分の関わった結実がある」と感じ、思い半ばに過ぎるものがあった。本会議や委員会を傍聴するのも初めての経験で、議員が質問する姿や行政側に口角泡を飛ばす様子は非常に興味深かった。廃プラやゴミ処理に代表される、町田の抱える課題を真剣に議論しあうのを見れば、誰しもが議員のあるべき姿の一つを垣間見ると思う。とは言え議員は議論だけでなく、すべからく決断しなければならない。民主主義の一論理によって否定され得るその意思決定こそ、議員を他の職業と区別する最大のものと言って差し支えない。その過程を見ることが出来たのは何よりの体験だったであろう。
 インターン中、吉田さんに対して子供たちが気軽に声をかける様子、住民の方々が率直かつ真剣に訴える様子、これらは僕の心に鮮明に残っている。「地方議員とはこうあらねばならない」 今まで僕が持っていた地方議員像を改めるのに十分だった。地方議員とは中央のコマや末端人員では決してなく、住民に密着してその意見を反映させられる人であるべきなのだろう。
 ただ、ようやく慣れてきたと感じるようになったとき、もっとここで勉強したいと感じるようになったとき、研修期間が終了間近だったというのが残念でならない。
 僕は吉田さんの下で多くの事を学んだ。それは社会に出る人間にとって必要不可欠なものであり、およそ授業でもアルバイト等でも得られないことだろう。ベンチャーの社長や自分の地元の議員など多種多様な人物に出会うことで、「就職活動に役立つ」といった卑近なことにも、今後の人生にも貴重な宝になったと感じる。おそらく僕は政治家にはならないだろうが、素晴らしい経験をさせて頂き、吉田さん並びに期間中であった全ての人に感謝申し上げたい。

● 吉田つとむ
 第20期のインターン生である、桜井大智さんのインターン体験記の総集編です。この記事は、インターンシップの取り組みを行うI−CASと言う団体にその報告を行うために書かれた文章で、厳密な意味で言う最終報告書とは異なっています。

 桜井さんのインターン体験としては、大きな話題となった「廃プラスチック中間処理施設建設」問題の住民請願に対する対応、いわゆる迷惑施設の操業に関する情報公開、提供についての、一般質問作りの取材が、最大のものであったろうと思います。
 そうした中で、議員が発言や賛否をどのように表明するのか、これをリアルタイムで桜井さんには説明できました。自分の態度をすべて明らかにするのでなく、審議の状況に応じて、他の議員や委員の考えも聞きながら、その他数意見の動向を見る。最終的には、その他数意見を誘導出来る時もあり、あるいは引きずられることもありました。あるいは、孤立して自分の賛否を表明する時もありました。こうした対応自体が、「議員は誰も同じだ」という反証になったと思いますし、数万人もの住民請願を出した大勢の人々と、正面から対峙するとその後どのような場面が訪れるか、それは今後の課題ということになります。
 特に、最近では、インターン生を会派の皆さんが暖かく受け入れてくれる慣習が定着してきました。そのことがインターン生に取っては、そのインターン体験が充実する機会となっているものと思います。
 他方では、ベンチャー企業の社長さんらに面談する機会を作りました。将来的には、たびたび接する状況ですが、学生時代にはなかなか経験できない事例と考え、最近では重視している取り組みです。
 桜井さんがその期間を終了した以降、こうした様々の取り組みがどのように進展してきたか、それはインターネットの記事の中、あるいはこれからのインターン生の体験記を通じて、閲覧してください。
 何はともあれ、桜井さんが大人ばかりの中でインターン生として行動したこと、感じたことは、これからの社会体験に役立つものがあると認識しています。それでは、元気に大学での勉強に励んでください。

<参考>
 この文章が長かったため、議会レポートの掲載する記事を詰めてもらいました。以下は、その文面です。950文字から、800字にカットしてあります。

 僕は第20期インターン生として、町田市議会議員の吉田つとむさんの下で10月から12月まで研修をさせて頂いた。町田市は12月に第4回定例議会を控えていた時期であり、大体これを中心とした活動が主であった。
 仕事の内容は多岐にわたり、本人紹介用リーフレットの構成と校正、本会議の一般質問に向けての原稿作成、本会議と委員会の傍聴など、枚挙に暇がない。特に前者には研修開始当初から携わり、何度も何度も修正と訂正を繰り返した。それだけに完成版を見たときには「ここに自分の関わった結実がある」と感じ、思い半ばに過ぎるものがあった。本会議や委員会を傍聴するのも初めての経験で、議員が質問する姿や行政側に口角泡を飛ばす様子は非常に興味深かった。廃プラやゴミ処理に代表される、町田の抱える課題を真剣に議論しあうのを見れば、誰しもが議員のあるべき姿の一つを垣間見ると思う。とは言え議員は議論だけでなく、すべからく決断しなければならない。民主主義の一論理によって否定され得るその意思決定こそ、議員を他の職業と区別する最大のものと言って差し支えない。その過程を見ることが出来たのは何よりの体験だったであろう。
 インターン中、吉田さんに対して子供たちが気軽に声をかける様子、住民の方々が率直かつ真剣に訴える様子、これらは僕の心に鮮明に残っている。「地方議員とはこうあらねばならない」 今まで僕が持っていた地方議員像を改めるのに十分だった。地方議員とは中央のコマや末端人員では決してなく、住民に密着してその意見を反映させられる人であるべきなのだろう。
 ただ、ようやく慣れてきたと感じるようになったとき、もっとここで勉強したいと感じるようになったとき、研修期間が終了間近だったというのが残念でならない。
 僕は吉田さんの下で多くの事を学んだ。それは社会に出る人間にとって必要不可欠なものであり、およそ授業でもアルバイト等でも得られないことだろう。ベンチャーの社長や自分の地元の議員など多種多様な人物に出会うことで、「就職活動に役立つ」といった卑近なことにも、今後の人生にも貴重な宝になったと感じる。おそらく僕は政治家にはならないだろうが、素晴らしい経験をさせて頂き、吉田さん並びに期間中であった全ての人に感謝申し上げたい。


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