インターン体験レポート 森 洋邦 自分の殻をぶち破る

町田市議会議員 吉田つとむ    2006/07/31作成 
 
主要研究項目 I−CAS(議員インターンシップ主催団体)提出レポート
森 洋邦 インターンレポート
2006年7月30日作成(総合分) 

 議員インターンシップにおけるまとめということで、体験記を書こうと思います。
まず、どうしてこの議員インターンシップを始めようと思ったかというと、まず1つとして、政治に興味を持っていたということです。私は、大学受験の際に政治経済を選択しており、その勉強の中で今まで起こってきた政治の表面だけでなく、中身も少しではありますが、知ることが出来ました。そして、その中身に興味を持ったというのが大きなきっかけです。
 2つ目としては、議員の下につくことによって、様々な立場の人と触れ合い、お話しすることができると思ったからです。そして、お話させていただく中で、いろいろな人の意見や考え方を吸収し、自分自身の幅を広げたいと思ったからです。
 私は大学生なのですが、大学にいると、同じような考え方の人が集まっているため、幅を広げるという意味ではあまりよい環境ではないと思います。ですから、現状での自分の殻をぶち破ろうという意識がありました。
 3つ目には、議員の仕事というものを肌で感じたいということです。そして、議員に対する自分のイメージをよい意味で変えていけたらいいなと思っていたからです。
 実際にインターンの活動をしてみると、まず自分の常識の無さが身にしみて分かりました。挨拶の仕方から、名刺交換の仕方、座る位置など、人としてのマナーが理解できていないことを実感しました。これは、これからの生活でも必要不可欠なので、今のうちに知ることが出来て本当によかったと思います。
 他にも、議員の仕事の大変さを痛感しました。今まで議員というと、忙しいというイメージは持っていたものの、何をしているのかということについては全くといっていいほど知りませんでした。実際は、議員によって違うとは思いますが、朝の駅頭から会合、視察、地域イベントなどを通じた人々との触れ合い、議会へ向けた取材、議会レポートの作成、ブログや掲示板などの更新など多岐にわたる仕事が常に押し寄せてきていました。こういった仕事を地道に行っていくことが、有権者の信頼へと繋がっていくのだろうと思います。
 また、この仕事は、リアルタイムに予定が変更することも多々あるということも経験しました。予定していたことが急にキャンセルになったり、予定に無かったことが急に入ったりなど、出来事の変更に柔軟に対応できる能力も必要とされるのだと思いました。
 そして、精神的にも肉体的にも強くなければ勤まらない仕事であると感じました。議員というと、体よりも頭を使うというイメージが先行しますが、それだけではなく、足を使い、常に笑顔で有権者の皆さんと接しなければならず、頭脳だけでなく、体力と精神力もなければやっていけないのだと思います。これは、自分も社会に出れば同じような状況に置かれることもあると思うので、見習っていかなければなりません。
 この議員インターンシップという経験を通して、議員の仕事だけではなく、人として大切なことを多く学ぶことが出来ました。いろいろな人とのお話を聞く中で、立場の違いによる考え方の違いを理解することが出来、自分の中に新しい風を吹き込むことが出来ました。そして、今までの自分では、社会に出ても通用しないということを実感することが出来、これからの自分のやるべきことがおぼろげながらも見えてきたような気がします。今までの自分の殻をぶち破り、より成長した自分になるために、この経験を活かして日々精進していきたいと思います。
 今まで私を受け入れてくださった吉田つとむ議員を始め、この場を提供していただいたI-CASの皆さん本当にありがとうございました。

● 吉田つとむ
 森洋邦さんは夏休みなどの休み期間でなく、通常の期間でしたが、インターンを週2日続ける日程を守っていきました。もちろん、私の出張や視察等によってそれが実施できないことでの短縮はありましたが、よく期間中に体験ペースを守り続けたと思っています。それは、レポートの記事によって判別できる事柄です。

 今回も議会の会議を見る、そのための発言の原稿を作成する、さらにはそのための下調べをする。そういった議員としての通常の活動にかかわってもらいました。さらには、そうした活動を表現した、議会レポートやHP記事の作成には原稿作りに関して、多方面で係わってもらいました。

 反面、議員の活動基盤である「後援会の活動」で行事開催では、この時期は後援会の主催行事をまったく行っていないことで、参加体験をすることを逸しました。また、当初からの方針ですが、朝の駅頭活動や印刷物の配布活動にもまったく触れさせませんでした。終了してみると、その種の活動に関してまったく関与しないというのも、議員としての姿を正確に表現していないものになっています。

 とは言え、森さんが政治家を目指しているわけではありませんので、上記の取り組みは推測の範囲でも差支えがないものと考えています。

 その他のことでは、ほぼ満足できる対象を見ることが出来ましたし、特に、障がい者雇用の分野で、市内にある特例子会社を訪問して、それぞれの社長さんや担当者の方にお会いできたことが最も有意義であったと考えています。政治以外では、日本の偉大なロカビリー歌手である、山下敬二郎さんのライブコンサートに同行したことは世代を超えて意味があったと思っています。

 今回のインターンシップ経験が、何かの時に思い出されるのであれば、提供者として最もうれしい事柄です。

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