インターン体験レポート 原田 史歩 デジタル教科書の勉強会

町田市議会議員 吉田つとむ    2006/08/31作成 
 
主要研究項目 一般質問ヒアリング、デジタル教科書とはなにか

原田 史歩 大学4年 インターンレポート
2006年9月4日作成 8月29日のレポート

            8月29日研修生原田の体験日記

今日は午後からだった。まず議会の一般質問のヒアリングをした。ヒアリングをするとは聞いていたが、実際にどんなことなのか分からなかった。議員が一般質問に備えて担当者から話を聞くのかと思っていた。実際はまったく逆で前回の研修のときに提出した一般質問の項目をもとに答弁にあたる部署の職員が議員に質問の趣旨を聞きに来るというものだった。いきなり議会をするということではなく事前の打ち合わせみたいなものという印象だった。自治体によってやり方は変わるらしく、質問の文章までも事前に提出して行う自治体もあると聞いた。実際の会議の進行を考えればいきなり質問をして短い制限時間で調べる時間を浪費するよりよいのかもしれない。質問も細かいことや、過去の資料にあたるべきことが多いのであろう。しかし、すべてを事前に提出してしまった場合、緊張感がなくただ読み上げるだけになってしまう恐れがあると思った。
その後、東京ネットワークの勉強会で東京書籍に行った。これは前回パイオニアで電子黒板の勉強会をしたときからつながるものである。電子黒板を有効に使うための教材としてデジタル教科書があるという説明を聞き、興味を持っていたものがパイオニアの紹介で今回勉強会が実現した。メンバーは前回の参加者が多くみな興味を持って今回集まった。これまでに導入した学校の例などをもとに説明を受けた。

デジタル教科書とは
■ 教科書の紙面をそのまま、または教科書に掲載されている挿絵、写真、グラフを拡大して表示するソフト。
■ 教科書を音読する、またアニメーションや動画でわかりやすく解説するソフト。
■ 普通教室でプロジェクターや電子黒板を使って定時・説明するソフト。

特徴
■ 生徒を画面に集中させ、さまざまな仕掛けで学習意欲を喚起することが可能。
■ 説明にあわせて徐々に表示することが可能で生徒に考えさせたい時に便利。
■ 表示した画面に書き込みが可能で強調したい部分を生徒に説明しやすい。
■ 生徒が顔を上げるので個人の授業への参加の様子がわかりやすい。

感想
今回のデジタル教科書の説明会を受けて、非常に便利であるという印象を受けた。また使いやすいように作られているので先生が独自のスタイルで授業にあわせて使うことができると思った。また、なかなか見ることができない瞬間、言葉ではわかりにくい説明も動画を使えばわかりやすいと思う。先生方がこれに頼ってはいけないだろうが補助として使えば非常に理解を深める効果があるだろう。デジタル教科書のソフトそのものはもちろん周辺機器も含めてコストはかかるが導入を検討する自治体が増えればよいと思った。

● 吉田 つとむ
 この日は、原田さんと林さんの2人のインターン生がそろっていました。2人には、一般質問の課題をそれぞれに与えており、行政からのヒアリングの際に、他茶ってもらいました。このヒアリングというのは、原田さんが見たとおりで、質問者に対して、答弁を整理するために「事前のヒアリング」を行うものです。自治体によって、議会質問の質問と答弁のスタイルは異なっており、どのような方法が良いのかはそれぞれの自治対議会が決めることでしょう。その内容は議事録で確認できますし、最近では町田市議会のように、インターネットを使ってオンデマンドで議会放映を行うところが出てきていますので、議会同士の比較をすることも可能になってきました。そうした映像が大きな役割を果たしてくると、「議論」に関心を持つ人が多くなり、事前の原稿が出来上がっているスタイルは盛り上がりが欠けると言う判断が多くなってくるものと思っています。そうしたこともあって、私の場合は、「ノー原稿」(=原稿を読まない)スタイルを取っています。

 さて、その次は大移動をして、勉強会に出向きました。私が主催しているもので、教科書会社にお願いし、耳慣れない「デジタル教科書」と言われるものが、どのようなものか、それを教育現場でどのように活かして行くべきか、初歩から勉強した次第です。ただし、前回の「電子黒板」の勉強会と関係が深いテーマであったことにより、前回からの参加者にはなじみやすい内容であったと思います。
 「デジタル教科書」の特徴は、原田さんが箇条書きにまとめてくれました。
 こうした教材や機器は、その導入に大きな資金を要するが、教育のレベルアップを求めるならば、必要不可欠のアイテムであろうと考えます。最近、地方を回っていると気がつきましたが、明治時代の日本は全国くまなく学校を作り、しかも分校のような小さい規模のものでも、時代に添った立派なものを作っていたようです。今の時代は、とかく短期的な効果を求めていますが、小中学生に感動を起こさせる、将来に夢を持たせる教育のあり方を体制としても、科学技術にしても導入を図って行かねばならないと思います。

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