町田市をファッションタウンにしませんか(質問下原稿)
                                 市議会議員 吉田つとむ     インターン生  山梨 紀子

吉田の注:下段は、平成14年3月議会一般質問のした原稿です。インターン生の山梨の紀子さんが、私が取り寄せた取り寄せた資料をもとに、作成した吉田つとむの一般質問原稿です。もちろん、吉田は「ノー原稿」での質問ですので、この通り話せるか、どうかはわかりません。その前に、質問として、話しやすいようにする。その中に間違いがないか、再点検する。そうした作業が優先です。質問日は、3月29日です>

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 まず提案をいたします。町田をファッションの街にしませんか。
 何故私がこう申すかについて、理由を述べましょう。当然御存知かとは思われますが、現在の町田は都心への通勤通学者のベッドタウン的存在となっております。そのため、昼間の人口は少なく、活気がありません。これでは市内の住環境及び、行政機能の改善はいっこうに進まないと思われます。
 それに加え、わが国の少子高齢化は、もはや避けられるべき状態ではありません。勿論町田の高齢化も年々増加の傾向であります。
 そんな町田にとって必要となってくるのが、新産業の導入です。今、「ベッドタウン」でしかない町田を、人々の働く場として活気付ける街づくりが今まさに必要なのです。
 今申し上げました「新産業」ですが、「新産業」と言いますと昨今の風潮から、最先端のIT企業を思い浮かべるかもしれません。しかしはっきり申し上げまして、もはや町田のIT産業進出は無理なのです。基礎的な集積がないため、不向きだと言えるでしょう。そこで私が町田に取り入れるべき新産業だと考えるのが、中高年向けのファッション産業なのです。
 では何故こう思うのかについて説明していきます。まず、町田駅前ぺデストリアンデッキを中心として、丸井、東急百貨店、小田急百貨店、ビーミー町田大丸、ルミネなど、五軒ものデパートが密集しているのは皆さん御存知かと思われます。さらに、町田にはファッションビル「JORNA」もあり、また、古着屋が多い街としても有名なのです。そして、関東一円に52店舗を構える「マルカワ」は、ジーンズショップを展開している会社ですが、その本社が町田であり、町田駅周辺だけでも五店舗を構えています。また、服飾など、ファッション産業に携わる人材が育成できる学校、東京服飾造形短大なども、町田から近い位置にあります。
 つまり、IT産業と違い、基礎は十分なわけで、町田はファッション産業にうってつけの場所と言えるのです。これを生かし、さらにファッション産業を推し進めるべきだと思うのです。
 ところで、中高年向けのファッション産業というのは、あまり前例のないことですが、ファッションの街となるのにふさわしい町田こそ、先駆けていくべきなのではないでしょうか。
 先に申し上げましたように、超高齢化社会に突入した状況は、避けられることは不可能です。そんな現状を認め、将来を見据えると、多方面において高齢化社会を前提とした街づくりが必要となってきます。したがって、高齢者向けのファッションに対する需要も高まってくるのです。
 次に私が理想とするファッションの街づくりについてお話いたします。最近のことですが、大量生産型の没個性的な商品ばかりを取り扱う店が流行しました。しかし、そうした商品作りは、消費者が本当に欲しいもの、本当にぴったりのものを得ることが果たしてできると言えるのでしょうか。従来の、作り手発想での商品作りではなく、消費者の不満や要望に答えた商品作りを目指していくべきだと考えます。また、商品に関してだけでなく、高齢者や車椅子の方が何不自由なく買い物を楽しめる売り場というのも必要となってくると思われます。
 身だしなみを整えたり、明るい色を身につけたり、自分の着たい服を着ることにより、高齢者の社会参加を促す効果があると言われています。町田を「ファッションの街」にすることによって、お年寄りの元気な街にしていくことを、私は提案しているのです。
 その一環として、町田市が携わっており、過去二回行われてきた「ワンダフルエイジファッションショー」を今年からはさらに大々的に行うべきではないでしょうか。
 このファッションショーでありますが、前回、前々回と非常に好評でした。一回目の開催時、公募モデルに希望者が殺到し、その旨は新聞でも取り上げられました。このファッションショーの記事を載せたのは、地元紙だけでなく、産経新聞などにも掲載されました。このファッションショーは町田市のほか、市民団体、地元服飾大学や、百貨店などの協力で行われてきました。これをさらに大規模に行い、町田市の行事として定着させることは、協力団体にとってのメリットともなり得るのです。
 以上のことを踏まえた上で質問させて頂きます。町田市は、このワンダフルエイジファッションショーに対して今後どのような考えをお持ちで、そして今年からより大規模に行っていくつもりはあるのでしょうか。