● 議員インターンシップ 3期生のコメントと私の回答記録−1

◎ 要旨

 吉田勉にとって、議員インターンの学生を受け入れるのは3回目になりました。議員インターンシップを行う、学生団体の「I−CAS」が企画したものですが、今回は夏休みと言うこともあり、参加する学生の人数が少なくなっていました。インターン希望学生より、受入の応募議員の方が多く感じました。幸い、一人の学生を迎えることになりました。

 インターンの学生は、大学1年生の服部高宏さんです。

 彼には、この熱い夏休みの間、一般質問の取材と原稿書きを御願いしました。立派に書いてくれました。また、主に9月に入ってからのことですが、本会議や委員会の傍聴も長時間務めてくれました。会議の模様はおおよそつかんでくれたのではないでしょうか。また、ちょうどこの間に、自民党広報部のシンポジウムを計画していました。インターネットに関するシンポで、彼には準備作業を手伝ってもらったり、動員のための勧誘、券売りに同行してもらいました。議員の日常活動というものの、一端を知ってもらったと思います。9月2日の当日は、まさに舞台裏で活躍してくれました。この春にインターンとして来ていた、小泉さん、村上さんにも当日は、手伝って頂きました。

 以下は、長文のレポートです。平成12年9月8日までのものです。

 (服部君はインターンに何回も来てくれましたが、その都度のレポートを提出し、毎回、吉田が回答を書いています。以下は、その記録分です。今回は、行動記録部分も含めて掲載します。また、その後の文については、次回の記事とします)

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日( 2000年 9月 8日)
主要研究項目 本会議で吉田勉議員の一般質問を傍聴

記 事
9:50        傍聴券を5階の受け付けでもらい、6階の傍聴
            席に座る。
10:00〜12:00  本会議(一般質問)
12:00〜13:00  休憩
13:00〜15:10  本会議
15:10〜15:40  休憩
15:40〜18:00  本会議
             
              
18番目、本日最後の議員として、吉田さんが一般質問を行う。
内容  1、小、中学校における小動物飼育について

    2、公文書の保管とデジタル情報の利用について

 コメント
議長が、13時から15時の間、副議長と交代するのはなぜですか。また、その間議長は、何をしているのですか。
● 吉田の答え 「所要の為」と言うことであり、本会議中、(中里猪一)議長さんは全部の時間を拘束されることとなり、少し時間が必要なのでしょう。なお、議長がいない時間は、(伊藤泰人)副議長の役割は議長となります。

 コメント
公明党と共産党の議員は、自分の所属政党を述べますが、他の政党の議員は名乗らないのは、どうしてですか。
● 吉田の答え 自民党の議員も名乗ることもあります。私は、当選した当時、 自民党が国会で野党の時代は、「自民党議員の一員として」と名乗っていましたが、最近は名乗っていないことが多いようですね。

 コメント
党派を問わず、どの市議会議員も町を良くしよう、住民の意見を取り入れようという意欲が感じられ、好感を持ちました。助役や教育長もはっきりしない回答もありましたが、いくつもの点で真剣な取り組みをしている姿勢が伝わってきました。
● 吉田の答え今度の議会では、全部で22人の議員が一般質問を行いました。服部君には、一般質問の2日間、質問の初日と三日目の、合計12人分を聞いていただきました。議員の所属党派も様々で、議員の比較が出来たと思います。
喋りやパフォーマンスにたけた議員、怒った口調ややさしい口調の議員、あまり流暢ではないがくわしい説明を行う議員、質問時間のギリギリまで話す議員とあります。吉田は、毎回質問をしていますが、それほど特徴があるタイプで はありません。

 コメント
吉田さんの初めの質問は、僕が質問を書いたり、小学校の小動物調査に同行したりしていたので、実際に市民の声が市政に反映される過程を見ることができ、
感激しました。吉田さんの答弁は、教育長を配慮した言い方や原稿を見ない
語りかけるような口調がよかったです。選挙の時以外でも政治家は、しっかりと仕事をしていることがわかりました。
● 吉田の答え
吉田の最近の特徴は、質問に立つときに原稿を見ないでやっています。と言うより、壇上に立つと時、質問原稿を用意しないで質問しています。4回目の事ですが、すこしはなめらかになってきたと思います。
 服部君が、ちゃんとした原稿を用意してくれたのですが、その原稿を頭に置き、当日は原稿なしの自分の言葉で、話しました。
 何はともあれ、議員が選挙以外の時、なにをしているかを見てもらったことは、有意義だったと思います。今回のプログラムも数少なくなってきました。
議会の質議の傍聴、常任委員会の傍聴、それに特別プログラムとして、吉田の駅頭演説を見学していただきましょう。
 委員会では、私の意見だけでなく、意見が反対の議員の話にも耳を傾けてもらい、後で両者のインタービューをしてもらうのもセットしたいと思います。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日( 2000年 9月 6日)
主要研究項目 本会議における一般質問の傍聴

記 事
9:50        受け付けで傍聴券をもらい、傍聴席に座る
10:00〜12:00  本会議開会
12:00〜13:00  休憩
13:00〜15:00  本会議
15:00〜15:30  休憩
15:30〜18:30  本会議
             計6人の議員が一般質問をして、市長、助役等が
             質問に答える

コメント
#傍聴席には、入れ替わりたくさんの人が来ていたので、一般の人の政治に対する関心の高さを感じました。議員は、授業参観のときに親の顔を確認する生徒のように、傍聴人をジロジロ見ていましたが、やはり傍聴人が気になりますか。
● 吉田の答え
 発言する議員の皆さんが、自分の晴れの舞台を見ていただこうと案内されているのだろうと思います。吉田は、インターン学生には案内しますが、自分の関係者に案内はしていません。「何故だ」と言われると、適切に応える言葉がありません。
 「傍聴人」が親で、「議員」が生徒という表現は新鮮です。まー、そう言えば、傍聴に来ている人が、真実その議員の<生みの親>なのでしょう。なお、傍聴人の皆さんに対する感情ですが、委員会の場合は住民請願の当事者の皆さんが大勢来られることがあり、個人的には気にしていませんが、本会議を長時間聞き入る人たちには、どんな人だろうかと、やや気になります。

#本会議中に感じたのは、やじが多いことでした。人が発言しているのに、やじはよくないと思いました。しかし、言っている事は、やじの方が正しいような気がして、矛盾した気持ちになりました。誰の言葉だか忘れましたが、「あなたの言うことには一つも賛成できないけれど、それを言う権利は命にかえて守る。」という格言があります。政治家もこの精神を持つべきだと思います。
● 吉田の答え
 インターン学生からは、毎回の研修で、議員のヤジについて、批判的な感想を聞きます。服部君が言っているように、内容的には「ヤジ」の方がまず正しいことが大半です。間違ったヤジをやると、嘲弄の対象とされます。「ヤジで発言が聞こえ無い」という礼はないので、勘弁してあげて下さい。(こんな発言は不穏当かな。なお、私の質問にも、結構ヤジがとんでくることがあります)

#一般質問は議員によって内容も発言の仕方も違い、千差万別で、議員の性格がよく伝わってきました。たくさんの意見や要望がありましたが、どの程度が実行に移されるのでしょうか。
● 吉田の答え
 うーん。鋭い指摘です。議員の言うことが全部通るようだったら、政治はバラ色?でしょう。実際には、私たちの提案で実行に移されるのはなかなかありません。いくつかの質問をやり、具体的な課題と改善方法を指摘するわけですから、いくつかは実現されていきます。
 私のホームページの「成功と失敗の教訓」を見て下さい。いくつかの成果と失敗を記しています。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日( 2000年 9月 2日)
主要研究項目 記念シンポジウムの準備手伝い

記 事
12:00  小田急線町田駅

       町田市民フォーラムに到着

13:00  昼食

       シンポジウムのパンフレット作成

15:30  会場準備、機械説明を受ける

18:00  シンポジウム開演

20:00  シンポジウム終了、後片付け

 コメント
 シンポジウムの人数は、180人までは来ませんでしたが、70人くらい出席者がいたようで、良かったと思います。しかし、講師の話はつまらなかったです。1人目の講師の方は、基本的な話だけでしたし、2人目は逆に株式取引や企業の難しい話でよくわかりませんでした。インターネットやeメールに関するテレビ番組のほうが、興味も湧き、勉強になります。
● 吉田の答え
 参加していただいた方々には感謝しつつ、人数については、自分自身のいたら無さを痛感しています。講師の話については、「1人目の講師の方は基本的な話だけでしたし、2人目は逆に株式取引や企業の難しい話でよくわかりません」と、いう端的な分析が的を得ているのでしょう。大学1年生の多感で意識ある世代の分析として、是非、記録に留めておきます。
 参加していただいた、年齢層や、職業が多岐に分かれており、講演の難しさがありました。しかし、インターンに「つまらない」という印象を与えるようなことは、克服する必要があります。

 コメント
今日、さっそく町田市自民党のホームページを見ました。電子メールで気軽に意見が送れるようになるのは、大変意義があることです。ただし、ホームページの内容は、党員や後援者だけがわかることだけでなく、もっと一般の人に自民党に対する興味をもってもらえるようにしたほうがよいと思います。たとえば、議会、委員会の内容や、議員の顔写真、自民党控え室、会議室、議場の写真を載せるのはどうでしょうか。
● 吉田の答え
 今後の編集で参考になる意見を寄せてくれました。大変有り難いことです。
 今回のものは、全部、原稿とホームページ作成の文字を吉田が担当し、村上さんがアップロードしたものです。氏名が入った部分は、それぞれに当事者に原稿を書いてもらった部分です。
 もっと、一般の人に興味を持ってもらえるようにする方法として、服部さんが、自民党の皆さんに、提案してあげて下さい。写真については、やるべき事だと思います。
 いくつか問題点がありますが、また、お会いしたときに話しましょう。

 コメント ITと言えばお金が出る時代になってきました。
僕の入っているサークルでも20万円かけてホームページを開きましたが、内容はお粗末で見る価値がありませんでした。ホームページが作った人の自己満足にならず、政治に役に立つ時がくるのでしょうか。
● 吉田の答え
 手厳しい評価を得たようです。20万円というのは、大きな金額です。自民党町田支部が年間の作成費にかける費用です。このホームページが、吉田の自己満足とならないように気を付けます。
 同時に、(党)内部の為にあるのでなく、党)外部に開かれた、双方向性を持つものであらねばなりません。吉田は、自分のホームページで情報発信することを通じて、その実験を行っています。吉田の行為が、単なる自己満足で、政治に役に立つことがなければ、その(政治的)存立基盤を無くすことになります。このことに遠慮することなく、手厳しく、吉田を見続けて下さい。

 コメント
自民党控え室の洗面所の横に教育勅語が、貼ってありました。やはり、自民党には、右翼に近い考えを持っている議員が多いのでしょうか。
● 吉田の答え
 以前より、部屋に日の丸はあります。しかし、教育勅語が貼ってあるとは知りませんでした。教育勅語を行動の指針としている議員が、間違いなくおられるのでしょう。
 以上。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日( 2000年 8月 30日)
主要研究項目 特別委員会の傍聴

記 事
10時 町田市役所
    町田市議会の改革に関する調査特別委員会 開会

12時 昼食休憩

13時 続き

15時 休憩

15時30分  続き

17時 特別委員会 閉会
    次の委員会の日程を決める

(今日の報告)
委員会の出席者  委員長、副委員長、議長、委員、筆記者、市の担当部長、
         課長、理事長(?)、傍聴人

            議題の審議の順番について
議題       1、議会の情報提供に関する事項
            市広報において設ける議会枠について
            CDロム、フロッピーによる情報公開について
            eメールに対する回答の仕方
         2、議会のテレビ中継に関する請願
           継続審議
         3、議員の調査活動に関する事項
            市長に対する要望を行うようにする。
         4、議員定数に関する事項
            時間の都合で審議行わず

コメント
委員会を傍聴していて、不思議に思ったのは、「休憩」「再開」という言葉です。少しの説明やこれからの進め方について、こそこそ話をするのは、休憩にするようです。今は、開会中か休憩中か気にしている委員は、滑稽でおかしくなってしまいました。なぜずっと開会中にしてはいけないのでしょうか。
●吉田の答え
開会中に発言せず、休憩中に処理してしまおうという、町田市議会の特徴でしょうか、なるべく開会する中で会議を進行するほうがよいでしょうね。テレビカメラが入る時代になると、この休憩が減ってくるでしょう。

コメント
また、傍聴席にいて考えたことは、なぜ傍聴人は、資料をもらえず、椅子も議員と違うのでしょうか。議員用の椅子は、余っていましたし、資料がないと良く内容がわからないことがあるからです。開かれた町田を目指すなら、傍聴人も会議の参加者の一人として、もう少しよい待遇をしてもよいのではないでしょうか。それとも、選挙で選ばれた住民の代表と一般人の間には区別があって当然でなのでしょうか。
● 吉田の答え
他の議会を見たことがない、インターン学生らしい発言です。傍聴への対
応については、町田市は区別が少ないほうです。会議の傍聴者に配付資料が配られないと言う問題は、あなたのような方が増えてくると、変わるかも知れません。
 イスについては、あなたの考えと逆に、議員と行政側の席を分けた方が、議論のやりとりが明確になる可能性があります。傍聴席は、なるべく多くの傍聴人に対応出来るように、パイプイスになっているはずです。傍聴人が多い時に、見るとわかりやすいです。
 ただし、疑問は疑問として持っていて下さい。
コメント
吉田さんは違いますが、マナーの悪い議員もいました。途中退席したり、遅刻をしたり、寝ていたり、ないしょ話をするのはいけない事だと小学生でもわかるのに、なぜ大人がわからないのでしょうか。たとえ議長であっても許される事ではないと思うのですが・・・。
● 吉田の答え
わたしもけっしてマナーが良いほうではありません。複数の委員がいる自民党に所属をしている関係で、けっこう打ち合わせのための、「ひそひそ話」をしています。
委員が行った会議途中の退席は、自分がそこにしなくとも、支障がないとの判断でしょう。運悪く、自分がいない間に、決定事項の賛否が問われていても文句が言えません。

コメント
ところで、委員会も国会のように各党ごとに考え方が違い、白熱した議論が交わされるのかと期待していましたが、「異議なし」ばかりでもめていませんでした。もめていたのは、議員vs役人でした。市の部長や課長は、検討違いなことを言わないで、しっかり答弁をすべきです。吉田さんは情報のエキスパートらしく、情報公開について何度も質問をしていましたし、他の自民党の議員も積極的に発言をしていました。委員長や議長も自民党で、自民党控え室に市の職員が何度も来ていて、今日は、自民党がとても頼もしく見えました。
● 吉田の答え
自民党を頼もしく思っていただいて、嬉しい限りです。
議論では、「異議なし」ばかりであったという判断をされていたようですが、この会議の冒頭から、審議をする順を変更してほしいという申し入れが出ましたが、他の委員から拒否されました。「異議があったわけです」
 私の提案にしても、「実行する」というものになりましたが、時期を検討するという、決して芳しくない結論となりました。結果からすると、もう本会議の一般質問から、2年くらい立ちました。「検討好きなのが、お役人の特長です」
以上

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日( 2000年 8月 22日)
主要研究項目 超党派地方議員の勉強会に参加

記 事
9時20分  JR町田駅出口

10時    町田市民フォーラム
       トイレットペーパーの長さと価格の調査を他の紙に書き写す。
       消費者生活センターの会合に参加する。

13時    9/2のシンポジウム会場の下見と機械の操作の仕方を教わる。

       吉田さんの自宅へ戻る

18時    虎ノ門 森ビル
       自民党、民主党の地方議員の勉強会(東京ねっとわーく)の会
       合を見る。

       (内容)
        今日は、今後の予定についての話し合いでしたが、普段は、
        講師を呼んで、図書館、ごみ、介護などについて勉強されて
        いるようです。

コメント
政治家は、良く笑い、よくしゃべり、話が長く、上手で、存在感のある人たちばかりだったので、大変活気があり、圧倒されました。自民党と民主党は、国政のように、犬猿の仲かと思いましたが、地方レベルでは、いっしょに勉強会を開いているようです。自民党は、公共事業しか頭にない年寄り集団、民主党は、新しい政治を行う若手というイメージがありますが、同じ目線で様々な問題を共に話合っていたので、まだまだ政治も捨てたものでもないなと感心しました。ところで、吉田さんは、「町田市独立国家説」を唱えていましたが、どのような説なのか知りたいと思います。

● 吉田の答え
 まず、「東京ねっとわーく」という団体は、超党派の議員グループです。自民党と民主党の議員の他に、自由党と無所属の人がいます。一度、社民党の人が参加したこともあります。その当日は、自民党と民主党の議員だけが来ていたということです。
 実際に、自治体と党派を超えたメンバーで話をすると、新聞やテレビで見る世界と異なります。是非、政治を見捨てないで下さい。
 先日の会合では、東京ねっとわーくの今後のテーマとして、「自治体合併」ということを取り扱ったらどうかと、意見が出ました。吉田が「町田市独立国家説」を唱えていたと、服部さんは過激な解釈をしていました。
 その説にそって言いますと、町田市は相模原市と同一性を持っており、両市が合併するのがよかろうと考えています。
 両市は、東京都と神奈川県に分かれており、そのことでもって不可能という考えもありますが、電話番号は同じ、「商圏」も同一です。二つの市が合併すると、人口100万人に及び、政令指定都市という都道府県の業務を一部行える自治体となります。東京都の中の「自治政府」と考えたほうが、よいのかも知れません。ホームページ、3ヶ月くらい前のバックナンバーをごらん下さい。
 町田市は相模原市と合併できるか?@(自治の時代)
 以上。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日( 2000年 8月 18日)
主要研究項目 議員インターンシップの中間報告会


記 事
13時  オリンピック青少年記念センター

I-CASの田村さんの司会で6人の学生が1人ずつ議員の元での活動を報告し、質問を受ける。

     吉田さんを中心に自由に政治について話合う。

    (今日の報告)
     活動日数は、面接以外1〜2回というひとから、週5〜6回と幅が
     広かった。活動内容も、議員活動の見学から事務仕事など様々でし
     た。

コメント
もっと多くの人が、中間報告会に参加するのかと思っていましたが、
6人しか来なくて残念でした。
ある学生が、「議員は選挙とお金の事しか考えていなくて、失望した。」と話していました。しかし、1回しか議員さんの所へ行っていないと、まだわからない事があるのではないでしょうか。僕は、最初吉田さんは穏やかで優しく、自民党らしくない政治家だと思いましたが、しだいに、批判的精神が強く、保守的な考えも持っていて、自分の専門分野に固執しているところもあるということがわかってきました。議員は専門分野を持ちつつも、いろいろな分野にも精通して、関わってほしいと僕は思っています。

● 吉田の答え
 服部さんが、他のインターンり経験も聞けてよかったと思います。同時に、回数が少ない中での例をあげても、もっとじっくり観察する必要がある、という考えもしっかりしています。
 吉田への評価については、さまざまの場面を見て観察してくれています。議会が始まり、市長や他の議員とのやりとりを聞いていただくと、さらに別の側面が出てくるかも知れません。しっかりと観察し、きちんと自分の疑問や意見をぶつけて下さい。誠意をもって応えていきます。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日( 2000年 8月 16日)
主要研究項目 大蔵小学校でホタル飼育と経緯の取材


記 事
10時 成瀬駅 南口

    大蔵小学校で理科担当の先生にホタルを育てた経緯を聞き、外で井戸、 
    水路、田んぼ、ホタルが飛び移る林を案内してもらいながら、ホタル
    についての説明を聞く。

    昼食

    町田市役所に行き、今日の報告をまとめる。

   (報告)
    平成元年から当時の北村校長がホタル飼育の準備を始め、平成三年か
    ホタルが飛び始めた。北村先生は昆虫についてたくさん本を書いてい
    る昆虫博士である。

    ホタルのえさであるカワニナを育てるために地元の人たちの協力で学
    校内に130メートルの深さの井戸を掘り、きれいな水を確保してい
    る。

    井戸水が学校内を流れるように水路を作り、生徒が遊べるための水溜
    りや縄文時代の赤米を栽培している田んぼがある。総合学習の時間に
    は米作りを体験したり、わらじ作りをしている。

    問題点としては、学校が機械警備になり休日のホタルの世話がしずら
    い事であるという。

コメント
現在は、IT革命と国際化の時代であり、小学校でも英会話やパソコンの授業をとりいれるようになってきた。しかし、僕はどちらにもあまり賛成できない。なぜなら英語を小学校から学んでも英語が話せるようになるとも思えないし、母国語である日本語を勉強している段階で他の言語を学ぶと国籍不明の日本人になってしまうと思うからである。またパソコンについても小学校から使えるようになる利点があるのか疑問である。もちろん、将来的にはパソコンは使えるべきだけれど、中学校、高校からでも十分使えるようになる。学校5日制にともないただでさえ授業数が減っているなかで、英語やパソコンを学ぶ時間によって大切な他の科目の授業が減ってしまわないか心配である。テレビゲームばかりをしていた世代が今、残酷な犯罪を犯すようになっていることを考えると、植物栽培、動物飼育のようなこころの安らぎを与えるような教育も大切であると思う。

また、説明してくれた理科担当の先生は、ホタルを育てるのに大変熱心でした。その先生は、ホタル飼育に積極的な教師がいなくなると、ホタルがいなくなってしまうのではないかと心配していましたが、1人の教師がいなくなるだけでホタルがいなくなっては困ります。市、地域、学校が協力して、いつまでもホタルが飛ぶ環境を整えるべきです。

● 吉田の答え 
 (報告部分: 機械警備の場合の学校への出入りを、もう少し調べて下さい。どの点が、一番に過大なのかを是非詰めてみて下さい)

 私もパソコンをやりますが、私のように字が下手な人を除いて、たしかに中学校からパソコンをはじめる程度で十分かもしれません。むしろ、きちんとした国語を身につける必要性があるのでしょう。(吉田は自分の文章自体が、きちんとしていません)

 動物を育てるのは大変な事のようです。イベントのための一日を過ごすのであれば、さほど困難ではないでしょうが、1年365日休みがない、動物の飼育となると、日常的な支援の方法をきちんと位置づけておく必要があります。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日( 2000年 8月 15日)
主要研究項目 小学校で動物飼育、植物栽培の状況を見学

記 事
8時30分  町田市立南第四小学校に到着(成瀬駅から徒歩13分)

       くじゃく飼育を見学(5年生)
       小鳥飼育を見学(4年生)
       うさぎ、チャボ飼育を見学(飼育委員)

       吉田さんと校長先生に話を聞く

       学校内の野菜畑を見る
       学校から少し離れたサツマイモ畑を見る

(今日の報告)
町田市立南第四小学校では、うさぎ、チャボは飼育委員が、小鳥は4年生、くじゃくは5年生、あひるは6年生が担当して飼育している。水やりは、栽培委員がしている。

町田市に対する要望として、えさ代を増やしてほしい、獣医との連携を深めてほしい、土日に生徒を登校させたくないので、管理員を派遣してほしいなどがあると校長先生がおっしゃっていた。

コメント
小学生は、きちんと答えてくれるのか不安でしたが、男の子も女の子もしっかり話をしてくれてうれしかったです。大人になっても、いまの純粋で素直なこころを持ち続けてほしいものです。

小学校で不登校、学級崩壊が多い中で、町田市立南第四小学校はそのようなことはないようです。もし校長先生がいうように動物飼育、野菜作りの効果ならば他の学校でも積極的に進めていくべきだと思います。

● 吉田の答え
 うさぎやチャボの飼育をやる飼育委員は、さすがに希望して委員になっただけあって、大変動物への優しさと、責任感を兼ね備えた性格に思えました。服部さんも含めて、大人になっても純粋で素直なこころを大切にして下さい。

 もっと、動物飼育が学校教育で普及するように、議会質問で頑張ってみましょう。服部さんのこの問題での調査や、原稿づくりは大変意義のあることだと思います。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日(2000年 8月 14日)
主要研究項目 「吉田勉の議会レポート」配布手伝い

記 事
10時  成瀬駅南口

     一戸建てを中心にビラ配り

     昼食

     支持者回り、元後援会長のお参り

     都営住宅でビラ配り

     町田市立南第四小学校の場所の確認


コメント
ビラ配りは暑くて、日射病になりそうでした。市会議員は、大変で、地味な活動もしていることがわかりました。議員自身が配っている姿を見せるのは、地元の人たちに知られるのでよいと思います。

車に乗っていると、林の近くに「マンション建設反対」「立体駐車場反対」「自然を守れ」などの看板が目に入りました。ここでマンション反対運動がおこっているそうです。吉田さんは、「建設会社が立てるものだから、中止にする手段はない」と言っていました。そして、付近住民や建設会社の人たちとの接触を避けているそうです。僕の住んでいる横浜市でも森や畑がどんどんなくなってきていて、悲しい思いをしています。またヒートアイランド現象という都市の温暖化も引き起こしています。このことに議員や行政が無関心でよいのでしょうか。もっと住民や建設会社と対話をして、自然保護、住民とのトラブルの解消に努めてほしいです。

● 吉田の答え
 服部さんは、ビラ配りに同行してくれました。この暑さですので、倒れでもされたら、ご両親やI−CASの皆さんに申し訳なく思います。吉田のやっていることは、こんなに地味なことです。

 この問題に対して、吉田の服部さんへの説明は不十分でした。
 私にとって、この問題が提起されたのは、議会に建設反対(と、取られる主旨)の請願が提出されてからでした。この請願審査をするのは、私が所属する「都市環境常任委員会」といいます。

 請願後に、委員でありながら、今まであったこともない「建設業者」に、合う(面会する)となると、「請託」を受けたと言われかねません。なにせ、吉田は自民党に所属していますので、業者と癒着していると判断されます。

 反対の皆さんの言い分は、(たしかに被害者の面はありますが、)その土地の所有者に、保全責任を一方的に押しつける結果になります。この土地の開発、保全に関しては、もっと別の次元で論議されるべきものでした。土地の所有者が開発申請を行う中、議会への建築反対の請願提出は、「対象物に、違反があるのかないのか」、という議論以外に、答えを出させる論議をもたらさないと考えているからです。

 住民運動として、高度な知識と経験を持った建設業者との対抗するのであれば、運動側で反対理論が構築されなければならないのですが、感情論の対応となっているとしか、考えられません。結果的に、幅広い住民の意見を汲み上げるべき余地は、おのずと排除したものになっていく気がしています。

 この問題で、自分がイニシアティブを取れる条件にないと判断しています。
この問題では、服部さんからの再質問を、是非して下さい。
 
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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日(2000年 8月 11日)
主要研究項目 書類の校正と訂正作業

記 事
11時  市役所前

     吉田さんの資産報告をフロッピーからパソコンに保存

     書類を赤ペンで校正し、パソコンで間違いを訂正

コメント
昨日は、吉田さんの資産報告を今年度版にパソコンで訂正する作業をしていました。疑問に思ったのは、なぜ支出としての寄付はないのでしょうか。また、収入としての寄付は、吉田さん自身と奥さんの他(後援会の人たちなど)はしてくれないのでしょうか。

書類の中で議員インターンシップについての記述を読みました。ビラ配り、ポスター貼りだけを無給でさせるのは、よくないと書いてありました。学生のことをよく考えてくれていると思います。ただビラ配り、ポスター貼りも議員の大切な仕事だと思うので、ぜひやってみたいと思います。

● 吉田の答え
 良い疑問を持ってくれました。政治家(の後援会)は、有権者や選挙区内の団体に寄付を出来ません。(自分の後援会と、政党を除いて)その理由は、自分が持っているお金で、住民の支持を得ようとする行為を排除するためです。制止が、お金に支配されないようにするためです。実際の活動では、寄付に相当しない、様々の支出が政治家にはあります。
 最近では、機関紙(議会レポート)の有料購読をしてくれる人が増えてきました。また、選挙に際して、寄付をしていただく方は個人で、数十人おられました。

 議員インターンシップは、学生への勉強支援だと思っています。自分の細々とした手伝いをやってもらうのでなく、主要な活動、力を入れている活動を見てもらうと為です。一度か二度、ビラ配りに同行してもらうのも良いことです。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日(2000年 8月 7日)
主要研究項目 議会質問のための小学校での小動物調査
記 事
9時20分  成瀬駅南口

       支持者の事務所へ行き、シンポジウムの券の販売

       町田市役所に戻り、町田市立小中学校の飼育状況についての質   
       問を考える。

       昼食

       町田市立南第四小学校へ行き、教頭先生に動物や鳥を見せても
       らい、今後の見学について決める。
       
コメント
町田市立南第四小学校は、町田市の中でもっとも動物の数が多い小学校で、実際にいってみると、驚きました。中学校になると、町田市でもほとんど動物飼育をしていなくて、残念だと思いました。

● 吉田の答え
 議会の一般質問を行うための調査です。今回の質問は、調査から原稿づくりまで、インターンの服部さんに御願いすることにしました。服部さんは、すこし動物が苦手かもしれませんが、小学生の中に入ってしばらく一緒にいてもらいます。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日(2000年 8月 6日)
主要研究項目 成瀬の盆踊りにおける議員活動

記 事
午後5時  成瀬駅北口
      
      吉田さんと1周出店を回りながら、PTA会長や中学校教頭先生
      などの知り合いにあいさつ 

      吉田さんは盆踊りに参加
 
      都議会議長、市議会議長、吉田市会議員が舞台上であいさつ
 
      みや しろうの歌謡ショー
      
7時30分 帰宅

コメント
議員は、盆踊りでは来賓席で話をしているだけだと思っていましたが、吉田さんは盆踊りに参加したり、壇上であいさつをしたり、夜12時まで片付けを手伝ったりするなど大変忙しいことを知りました。

世の中には「先生」と敬称をつける職業があります。教師、医師、弁護士、政治家などです。でも考えてみるとなぜ先生と呼ぶのでしょうか。僕は、人のために仕事をし、人にいろいろなことを教えてくれる頼れる職業に先生と付けるのだと思っています。だから、吉田さんは先生と呼ばなくてもよいとおしゃってくれましたが、たまには「吉田先生」と呼ばせてもらいます。

● 吉田の答え
 基本的には、吉田のお祭りでの行動は服部さんの記述の通りです。しかし、この方法だと多くのところに行くことが出来ません。しかも、毎週のことで体力を消耗します。夏から、秋にかけての季節は、私にとって年間で最大の労力を必要とするときです。
 
 議員が果たして先生かというと、吉田には答えが出ません。改めて考えると、インターン学生に対しては、「師匠」であり、「先生」なのかも知れません。どちらにしても、そのような呼び名は、少々こそばゆい言葉です。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日(2000年  8月 4日)
主要研究項目 インターネットシンポジウムの支持者への説明と券の販売

記 事
10時   成瀬駅

      吉田さんの自動車で支持者回り
      5件の自宅や事務所を訪問
      
      レストランで昼食

午後      4件を訪問

コメント
支持者の方は、訪問の時に学生である僕にもお茶を出してくれてうれしかったのですが、行く家ごとにお茶攻めにあい、トイレに行きたくなったり、少し気持ち悪くなってしまった。支持者の人は、インターネットにあまり興味がなかったりして券の販売はあまりうまくいきませんでしたが、吉田さんがインターネット以外の政治の話などたくさんしていて、話す内容が訪問する家ごとに違っていたので、政治家はなんて話がうまいのかと感心しました。
また、病院から帰ってきたおじいさんやインターネットに興味がなさそうな人には、無理に券を売らないなどのことから吉田さんの人柄の良さが伝わってきました。

● 吉田の答え
 支持者や、お世話になっている人のお家に行くのは楽しいことであり、お茶やお菓子類を何度もすすめられることがあります。服部さんも、その攻勢にあった次第です。
 行事を成功させるには、会場を満杯にする必要があります。来たくない人に券を売りつけても、結果的に支持が離れる可能性があると考えたためです。本当は、来たくない人に売る。これない人にも券を押しつける位の方が、強い政治家になれるかも知れません。人生、52年の歩みが、このような行動を取らせているのです。果たして、政治家として、本当はどちらが良いのかわかりません。

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インターン記録レポート       町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  服部 高宏  年月日(2000年  7月 31 日)
主要研究項目 ホームページ開設とインターネットのシンポジウムについての記者会見

記 事
10時  町田市役所5階議員控室

     吉田さんが会議のため、図書館で町田市議会の議事録、広報を読む。
     
     インターネットシンポジウムの書類をパソコンで打つ。

     自民党幹事長、支部長を交えて読売新聞、武相新聞の記者とホーム
     ページ開設とインターネットシンポジウムについての記者会見に立ちあう。

     吉田さんの自宅に車で行き、各新聞社にファックスを送り、ホームページを見る。


コメント
今日は、記者会見が行われました。記者会見とは、大勢の記者が壇上にいる政治家に質問をすることだと思っていたので、少人数の会見もあることがわかりました。読売と武相の2社だけでしたが、特に読売新聞の記者は、ノートにたくさんメモをとったり、写真を撮ったりしていていました。明日の新聞記事が楽しみです。

議員は、お金持ちで、家は、一戸建ての豪邸か高級マンション、車は黒い高そうな外車(?)だと思っていたので吉田さんが選挙カーで移動し、アパートに住んでいることを知った時は少し驚きました。しかしいろいろ話を聞いてみると、自民党はポスターやビラ、選挙対策費などは、全て自費だとわかり納得しました。政治家がよく汚職事件を起こす理由がわかったような気がしました。

● 吉田の返信コメント
(記者会見)
 機会が良く、記者会見の現場を見てくれました。服部さんの書いているように、テレビに映る記者会見は、大勢の記者が壇上の政治家に質問する光景ですね。現実は、まったく記者が集まらない会見もあります。(最近では、記者会見をすることが稀ですが、過去に、吉田自身が無人の会見を何度も経験済みです)記事は、2日後に掲載されました。

(議員の生活と、裏側について)
 仕事の都合で、自宅に立ち寄って頂きました。アパート住まい、宣伝カー(選挙カーではありません)を常用する姿を見ていただきました。
 自民党の場合は、活動を本人がこなし、その資金も本人負担だということも勉強していただきました。
 ただし、政治家がよく、汚職事件を起こすと考えられるようですが、大半の議員は地味に生活しています。念のために申し添えます。

◎ (12/08/12) f51209121 「議員インターンシップ 3期生のコメントと私の回答記録は、この行で終わります)