●  4期生インターン体験記録 
佐藤 あい子

 2001年春にインターンを再度受け入れることにしました。佐藤あい子さん、山本大介さんのお二人です。2000年の12月段階分がありますので、その体験記を、質問と吉田の答えのスタイルにまとめました。


インターン記録レポート      
町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  佐藤 あい子       年月日( 2000年12月3日・日曜日 )
主要研究項目 I-CAS議員インターンマッチングフェア

記 事

今日は、いよいよ担当議員決定日。先月行われたICAS事前相談会にて配布された小冊子をもとに学生らは、担当議員を選択する。経歴、政策、所属政党、地域…選択要素を検討し、その議員と直接話しができるチャンスだ。「思ったとおり!」「え・・こんなはずじゃ・・。」学生の反応はいろいろだ。学生は緊張な面持ちで、それぞれの思いを胸に担当議員らが待つブースに向かう。

内容(18:00〜21:30)
    1. ICAS・インターン制度についての詳細説明(代表:田村)
    2. 経験談(今年夏のインターンを終えて)
    3. 質疑応答
    4. 参加議員より自己紹介
    5. 希望議員との面談
    6. 希望書の提出
    7. 14:30 市役所到着後、傍聴券をもらい議場(第1委員会室)に向かう。
    8. 環境部 第114号議案
    9. 建設部 第124,125,114号議案
    10. 都市緑政部 第126,114号議案、請願第11号、22号

コメント

 「インターンはアルバイトじゃありません。むしろこのような貴重な経験をさせてくれる議員さんに感謝すべきです。」代表田村氏や先輩インターン生は言う。日本では欧米に比べ、政治家インターンはあまり知られてはいない。そのようななかでも神奈川、東京から13名の理解ある議員らが手を挙げてくれた。
 一方、学生らは、みなが政治家希望というわけではない。かくいう私もジャーナリスト希望である。「ちょっと政治をのぞいてみたい・・。」政治に無関心な学生が多いなか、このような興味に答えてくれるのが、このインターンシップ制度である。
 政治無関心であるのは、学生たちの不勉強が原因…確かに一理あろう。だがそうともいいきれない。新聞を読んでも、ニュースを見ても、その用語理解、なにより政治の実態を理解するのに苦労する。事実、政治家が政治家らしき行動をするのは選挙活動だけ・・。これが私の印象である。その公約が実行されることはあまり、ない。
 では政治はどのようにして行われるのか・・。私のなかでは、架空の世界である「『政治』の舞台をこの眼で見よう!」これが最たる動機だ。
 ではなぜ吉田さんなのか。
「もっともインターンに対して理解ある方」と代表の田村さんに御紹介頂いたためでもあるが、最たる要因は、ひとびとの声を大切にしているその「姿勢」である。吉田氏が「売り」にしているホームページもその一つだ。6月の衆議院選挙以来、全国的にホームページ活用は注目されている。極めつけは最近の、内閣不信任を巡る「加藤氏の反乱」だ。有権者にかぎらずあらゆる年代の「声」をタイムリーに反映する。IT時代のなか、この動きは今後、軽視すべからぬ「戦力」だ。なにはともあれ、実際はその微笑ましい穏やかな人柄に惹かれたのだが。



● 吉田の答え

 議員インターンの受け入れは、4回目になります。議員志望、公務員志望、民間企業志望と様々のインターン生を受け入れてきました。ジャーナリスト希望と言うことなので、現場を見ていただく機会を優先します。
 ただし、政治の葛藤の場をどのように発見するかは、インターン自身の手によってなすべきことかもしれません。出来るだけのチャンスは作ります。
この議員インターンシップについては、当初より、友人の議員も企画参加に募りました。今回も、そのような友人が幾人も参加しています。それぞれの体験を通じて、「政治」と「政治家」とはどのようなものか判断してください。



インターン記録レポート      
 町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  佐藤 あい子       年月日( 2000年 12月6 日)
主要研究項目 町田市役所初訪問

記 事

17:30市役所にて、ICASスタッフと、私と同様にインターン生となる山本大介くんと初対面。私が住む横須賀市の市役所でさえ、小学生のころ見学に行ったきりだ。私にとっては久々の市役所訪問。町田市もはじめてだが、どことなく横須賀の雰囲気に似ている気がする。5階、自由民主党の部屋へ。吉田さんと対面。先日のマッチングフェアと変わり、背広でばしっときめている。(あたりまえか・・)あの、自民党の部屋に入るとまず、目に付いたのが「日の丸の国旗」。さすが「神の国」発言、森首相の所属政党なだけに・・と思った。国旗掲揚に関し、何の疑問もないのだろうか。それともそれ自体、自民党の理念を象徴しているのか。



● 吉田の回答

 吉田は、議会の会議日は背広を着ています。それ以外の日は、ラフなスタイルが多いですね。
 国旗に関しては、私が議員になるまえからありますので、自然に受け止めました。



 そして、他政党の方々や職員のみなさんに御挨拶。みなさんとてもフレンドリーだ。官庁や役所、公的な機関はどこも"堅い"という私のなかの偏見は早くも打破された。



● 吉田の回答

 町田市は、若い議員が多いところです。「インターン」の皆さんにも、4回目ですので、なれています。最初は、そうでなかったのですよ。



 その後、居酒屋へ。どうやら吉田さんいきつけの店らしい。白木屋や魚民などのようなフランチャイズ系居酒屋に慣れていた私は、その歴史を感じる老舗的雰囲気が気に入った。
いろいろなお話しをしつつ、豚の生姜焼き定食を御馳走になる。あるとき、支援者の方から吉田さんにお金を頂いたことに関し、インターン生が驚いていたとのお話し。私も非常に驚いた。政治家がお金を・・!?私の脳裏には「汚職事件」関連の記事の見出しが・・。「政治は本来、そうしてお金をもらってやるもの・・」吉田さん談。



● 吉田の回答

 この意味は、吉田個人がお金をいただくのではないのです。政治団体「吉田つとむ後援会」に寄付をいただく訳です。政治の基本は、一般の人がお金を出しあって、その代表をだすことが基本です。政治家が、自分のお金だけで政治を行うとすれば、お金持ちのみが政治家となります。さまざまな立場の、さまざまな意見を代表するのが議員の役割です。
 もう少し大勢の意見を集めると、政党となります。



「えええ〜!!!」私は2重の驚き。企業からもらわなければ、個人からは許されるのですね。ですが、一般的に(吉田さんに限らず)この論理がまかり通るとすれば、少々不公平が生じると思われる。たとえば、住民同士のトラブルを巡る問題が生じ、それが議会審議に持ち越された場合、やはりお金をもらった支援者の意向をより尊重しないだろうか。もちろん選挙活動中ではないし、小額であり取るに足ら無い事かもしれないが・・。



● 吉田の回答

 政治家の活動は、自分のお金で行うものか、寄付のお金が良いのか、団体のスポンサーがあったが良いのか、これからの体験を通じて、自分自身で判断してください。このような、疑問を持つのが大切です。



インターン記録レポート       
町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  佐藤 あい子       年月日( 2000年12 月13 日)
主要研究項目 市議会傍聴および支援者訪問

記 事

吉田氏所属の都市環境常任委員会が行われている第1委員会室に向かう。ドアを開けたそのとき、吉田氏が発言中!さっそく「市議会議員 吉田つとむ」氏の素顔を拝見できた。議員側に面して、市役所職員らがずらりと並ぶ。友井委員長の議事進行に従い審査は次々と進む。力関係は明らかに議員側優位。たしかに市民の代弁者として当選したからこそ、であろう。吉田氏の指摘に職員側はタジタジ。役所職員はマニュアル本の該当箇所を探し、仲間役員の眼に不安な眼で訴え、代表者がおどおどと回答する。



● 吉田の回答

 確かにこのとき、吉田は市役所職員(部長)を追求してきました。以前のことですが、
    1.  市の廃棄物の処理施設計画に反対する請願が、今年の6月議会に出されました。
    2.  都市環境常任委員会で、市の部長は、その請願を早く退けないと、市のその事業に、東京都や国の協力が得られないと説明しました。
    3.  吉田は市の方針に反し、請願を支持しました。ただし、請願は通りませんでした。
    4.  実際には、東京都や国の協力はなく、その事業はまったく進展していないのです。
    5.  本来は、議会に、その事業が順調に進んでいないと、自ら説明するべきなのです。
    6.  そのことを、委員会で追求しました。
    7.  吉田は、やさしく、委員長を通じて、「そのことを質問するよ」と知らしていました。
    8.  正確に、答えさせるためです。
    9.  ただし、正式の議題でないため、委員会の記録に残りません。



 私は正直言って、彼等が何を言っているのかさっぱりだった。まず専門用語が多い。私にとって議会初傍聴のせいもあるかもしれないが、わかりにくかった。私がつねに首を傾げていると、「今はなにいってんだかわからんだろうが、そのうちわかるよ。」傍聴に来ていた年配者にそうやって肩をたたかれる。「異議無し」との答弁が相次ぐなかでも、ときおり議員側からの質問が相次ぐ。役所側の的確なコメントあり、あいまいな濁しあり。彼らの表情から、それが的確なのか否かは明らかだ。見ていて非常に興味深い。



● 吉田の回答

 確かに、一般の傍聴者には資料もなく、「さっぱりわからない」ものでしょう。現在、私たち自民党は、「資料を、一般の傍聴者にも配布しよう」と、議会運営委員会で提案しています。



 審議毎に休憩が入る。オフレコのためもあるが、なにやら密談?と思しき光景も。委員会の議事進行は事前打ち合わせもあるとのこと。「やはり・・」私はそう実感した。国会では議事進行を多分に左右するものは派閥であろう。そして、市議会でも、ましてや自民党室ひとつにとってもいたるところに「権力」は存在する。公共の事例を決定する場に、公平な決議は実現しているのだろうか・・。私は疑問を感じずにはいられなかった。以下、質問事項および提案事項を明記する。



● 吉田の回答

 休憩と密談には、なじめないことのあるでしょう。私が行っている行動でも、納得できないことがあるかもしれません。自分が思ったことは大切にしてください。
 さまざまな議員(それぞれの政党代表、無所属)が存在します。その議員が、自分の英知を持って議論することを通じて、公平さが保たれるのだと思います。
これは、「民主主義」の根本問題でしょう。私は、この分野の議論を好んでいます。



・ 委員長、副委員長は議員であって役所職員ではない。議事進行に関わる立場にあって、その属性も決議に関係するだろう。職員は委員長にはなれないのだろうか。



● 吉田の回答

役所職員は、委員会の必要に応じて、説明をしただけと考えるべきです。「表決―討論と採決」が、委員会の本来のものです。個人で視察した<兵庫県洲本市>では、役所職員を退席させて、表決を行っていました。
  1.  委員長は、賛否に加わりません。委員の賛否を問います。副委員長は一般の委員と同じです。委員の賛否が可否同数の時、委員長は自分の判断を示します。
  2.  職員が委員長になることは、ありえません。


・ 議長発言の場はなかったが、議長の存在意義はあるのか。



● 吉田の回答

 町田市では、議長も一般の委員となります。当日は、委員としての参加でなく、(特別の)オブザーバーでした。議論には、一切参加していません。



・ (議題内容について)違法駐輪車の撤去場所を建築中とのことであったが、それより近隣に駐輪場を建設してはどうか。わたしの最寄駅周辺はそのようにすることで違法駐輪は大幅に減少した。また、そうした違法駐輪が多い場所にこのような看板を建てる。すなわち「これらの自転車を御自由にお持ち帰りください。」と。違法と思われるものは、役所または警察署が責任持って、特徴や番号を控え、自由持ち出し許可とする。大切な自転車ならば、近辺に違法駐輪したりはしないだろう。



● 吉田の回答

 ユニークな案です。所有権意識の強い今日では、とてもその意見はどうでしょう。今日の答えは控えさせてください。



・(支援者訪問について。) まず選挙カー初乗り!大変感激した。中学時代に生徒会長選挙を経験した私としては、選挙演説をしてみたくなった。支援者の方々は大変なお金持ちが多く、また政治理解があり、さすが…とまたまた感激。優しく、親切な方が多い。私のうちでは誰にも支援したことはなく、私が住むハイランドでは一体どんなひとが議員を支援しているのだろうか、とふと思った。



● 吉田の回答

 私の車ですが、「選挙カー」とは呼ばず、「政策広報カー」です。同じでないことは、おいおい説明しましょう。
 吉田の支援者にどのような人がいるか、時間をかけて観察してください。お金持ちもいますし、そうでない人もそれぞれです。さて、どのような人が吉田を応援しているか、佐藤さんが、分析してください。



 年末、新年のイベント開催やそれに対するチケット販売などで資金を集め、同時に支持者を集める。自らの政治生命のためにこんなにも陰の努力をしているのか…と改めて思う。政界ではもっとかなり派出なパーティーが繰り広げられているのだろう。一緒に同行し、名刺を渡す自分にちょっと感激した。



● 吉田の回答

 自治体議員は、マスコミの報道と異なり、地味な存在です。せっかくの議員インターンですので、じっくり観察してください。




インターン記録レポート       
町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  佐藤 あい子       年月日( 2000年12 月21 日)
主要研究項目 支援者訪問

記 事

 本日も前回と同様、支援者訪問を行い、「新春の集い」の案内を行った。また、政策公報カーに待ちに待った電光掲示板が取りつけられ、使用方法を業者の方に教わった。

@ 電光掲示板について

  • ホームページの内容をそのまま載せているのは、PC利用者でない人にも、その内容のPRになり、政策宣伝のためにも有効。ただ、内容が冗長すぎないだろうか。たとえば、ホームページ順位は上位から羅列されているが、その部分だけを見た人は、内容を理解しがたい。それに含まれる内容は、吉田氏の宣伝とは直接的につながるものではなく、情報の必要性から考えてどうかと思う。
  • 吉田氏の行動日記について、日常をすべて公開している点では、親近感を感じ、よい印象がある。だが、これも冗長すぎる感が否めない。ここまでの情報は必要だろうか。
  • 長い文章をすべて掲載するよりも、吉田氏の政策根本理念を明確にしたスローガンなどの端的な言葉を表示するほうがより鮮明ではないか。たとえば、駅や信号待ちで停車している短時間にも、有権者にアピールするためには簡潔性は必須だと思う。テレビCMを例にとって考えてみると、それは明らかだ。商品の冗長な説明より、端的にその商品特性やイメージがわかるキャッチコピーのほうが、鮮明に記憶にのこるものである。



■ 吉田の答え

 「電光掲示板」に関して、早速感想を述べていただきました。佐藤さんの意見は、この電光ニュースで流す情報の内容が長すぎると言うものです。次回は、導入したメーカーの協力で、少し整理した内容にするそうです。
 しばらく、実験をする訳ですが、吉田の予測は次の通りです。
 この電光ニュースは、1時間番組の「ドラマ部分」と考えてはいかがでしょう。コマーシャルは、全部で2−3分とし、後はすべてドラマの時間とします。成瀬駅を利用する人は、1年間で約4−50回も同じ光景を見ます。仮に、吉田は、いつもコマーシャルばかりやっていると思うと、何も見たくなくなるのではないでしょうか。ドラマ(=ニュース)を、通勤サラリーマンの方で、1−2人でも楽しみにしてくれると良いと思っています。   
 吉田は、自分の判断が絶対とは考えません。佐藤さん自信が、このことは十分に時間をかけ、現場の観察を行い、その効果を判断してください。ジャーナリストの立場として状況分析をしてみてください。



A 支援者訪問について

  • さまざまな子会社を訪問。あまり普段訪れることのない場所で、さまざまな人に会い、話すことができるのは私にとって財産である。ニュースなどでは大企業の経営状況しか目にしないが、これらのような子会社があってこそなのだと実感した。クライアントと直に接している会社であるからこそ、ニーズに従い柔軟に動き、信頼を得ているのだろうと思った。これは大企業にはない利点である。もう少し町田市の産業を詳しくみてみたい。
  • 支援者との交渉はむずかしい。私ならば、まず交渉に入るが、長年つきあいのある方でさえ、それはむずかしい場合もあるのだと思った。実際に金銭が絡む交渉をした経験がないだけに、改めて「交渉」の難しさを実感した。



■ 吉田の答え

 「子会社」は、「小会社」です。小さくとも、独立した会社です。その気概を感じる時もあると思います。
 1月に行うイヴェント(新春の集い)に勧誘しているのですが、有料の会合に参加をお願いするわけですので、大変なことです。でも、そうした支持者との会話が、自分の励みであり、参加を約束してくれた時の充実感は、ひとしおなのです。

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■ 吉田の感想

少し、きつい言葉を使ったかも知れません。時間のゆとりがない中で書いているので勘弁してください。




インターン記録レポート     
  町田市議会議員・吉田勉

学生氏名  佐藤 あい子       年月日( 2000年 12月27 日)
主要研究項目 HP/広報制作打ち合わせ

記 事

 前回のインターン生も参加し、今後のHP制作と広報制作についての打ち合わせを行った。平日ではあるが、議員はほとんどいない。吉田さんも私服である。この日、私は15分もの遅刻。2時間前に余裕をもってでたものの、乗り換え駅で15分待ち、また普通電車のため予定より遅れた。近いと思っていた町田市が、実は遠く感じた。



● 吉田の回答

 遠距離の場合は、そういうこともあるでしょう。特に、3本の電車を乗り換えるわけですから。



 吉田さんの当初の予定より、状況は進まない。まずPC接続に手間取り、ファイルが見つからず時間ロス。その後、HP制作について相談。私たちインターンは、ファンサイトを一任された。
 だが、後援会とはなにものかわからない。どのような活動状況なのか、コンセプトはなんなのか、どのような会員がいるのか、またその数は…吉田さんに聞いた。理由は「なんとなくかっこいいから・・。」私は一瞬耳を疑った。政治家がそのようなイメージをコンセプトに活動しているのか・・。多分、冗談の回答であったのだろうと思うが。



● 吉田の回答

 びっくりさせてごめんなさい。「皆さんに任せよう」といったのは、一に、そのホームページの「構成」のことなのです。次に、あたらしい観点の導入です。詳しくは、下段に述べていきます。
何はともあれ、私に対して、疑問点を真っ向からぶつけてくれたことに感謝します。このように、ストレートな疑問を発してくれると、自分自身の考えを明らかにしやすい方法だと思います。
さて、「吉田つとむ」の市議会議員としての自己発信サイトは、「吉田つとむはインターネットを武器とする」と言うサイト名として、すでに存在します。その「サイト」の「対面に存在するサイト=応援する立場」を構築しようと言うわけです。本来は、このようなもの(=応援サイト)を自分自身で構築すること自体に矛盾があるのですが、物事の発生過程としてとらえているわけです。つまり、次善の策と思ってください。
 言うならば、「ファンサイト」の構成を作り上げ、<その内容の書き込み記事は、ファンの人=後援会の人によってまかなう>ことが理想と考えているわけです。実際には、応援者に「市政の問題点を指摘していただく」ことは、大変困難な取り組み作業です。正直に言って、なかなか反応が出ないのが現状です。
 ただし、佐藤さんが言われるように、「後援会とはなにものかわからない。どのような活動状況なのか、コンセプトはなんなのか、どのような会員がいるのか、またその数は…」をまったく把握していなくて、「後援会」について語ってよいものか?」と言う疑問も、無理かぬ考えであります。そのような質問は、かたちは異なりますが、今までに受けたことでもあるわけです。
そこで考えたのが、「政治家を応援するってどんなことなのか?、市民や住民の皆さんにストレートに発言してもらおう」と言う主旨です。



 私は吉田さんのホームページを利用した政治活動の新進的なところに魅力を感じていました。しかし、おたずねすればするほど、吉田さんのビジョンは見えてきません。しかも、疑問はますますつのるばかりです。



● 吉田の回答

 これは、難しい課題を出されました。私の基本的なスタンスは、「みんなが言うから正しかろうと思わずに、採用されなかった主張や意見で考えると物事はどのように捉えられるのだろう」と思考することです。物事の決定と進行過程はともかくとして、思考は少数意見に固持するのが特徴です。



 前回頂いたパンフに記してあったことですが、「子供たち優先の政治をつくる」…これはいかなることでしょうか。高齢化社会における福祉より、子供の教育を重視しますか?そのなかの〈吉田つとむの明日へのステップ〉Aにあった、「科学に興味を持つ児童を育てる事に力を注ぎ、自主性を持った子供の行動に学び、熱く感動するよう、自分を磨きます。」これはどういう意味でしょうか。子供の行動に熱く感動する、とは…。意味がわかりませんでした。



● 吉田の回答

 このパンフレットな、今から4年前に構想したものです。実際の発行は、3年数ヶ月前の時点のことになります。当時、「高齢化社会における福祉」と「行政改革」ばかリが、政治的な発言として主張されていました。吉田くらいは、もっと別のことに関心を向けるべきではないか。いや、そうすべきであるという結論に至りました。・・・・・5ページの下段にある、阪神大震災の震災被災地に中学生が向かう写真を載せていますが、例の神戸の少年殺人事件が中学生の犯行とはまだまったく知られていないころでした。震災被災地に、しかも恐ろしい殺人事件が起きているところに向かう少年・少女の姿に感動し、彼らを送り出す親御さんのやさしさに、普遍的な愛情を見出したものです。
 政府が「奉仕」を押し付けるのでなく、「人の役に立ちたい」気持ちで、技術を学び、科学を探究する環境を充実したい。当時より、今のほうがもっと大切な考えではないでしょうか。



 個人資産公開―これはとても素晴らしいと思いました。確かにこのように公開する議員は少なくはないですが、とても明確です。
 「私の願い」は大変具体的でよくわかります。この願いはどの程度、実現しているのでしょうか。
 願いや要望をとくに明示するだけでなく、このような広報物には自分の要望がどの程度実現されたか、その実績を示すと良いと思いました。



● 吉田の回答

 佐藤さんが言うとおりです。今考えると、もう少し成果を書くべきでした。その後ことですが、ホームページでは「出来たことと、出来なかったこと」を明示しています。そのことが、「電網政治の時代」の政治家ホームページ点数評価で、第一位にランキングされた理由です。佐藤さんの視点は、「電網・・・」と似たもので、手厳しい判断です。
 回答が、かなり長くなりました。もっと簡潔に説明できるように、自分を磨く必要がありますね。今回に限らず、疑問点は今後のはっきり書いてください。批判を受け、そのことに答える過程が、特に大切と考えています。
                                                                                 TOP  


学生氏名  佐藤 あい子       年月日( 2000年 12月27 日) 再質問とその回答               

● 吉田の回答(前回分)
 言うならば、「ファンサイト」の構成を作り上げ、<その内容の書き込み記事は、ファンの人=後援会の人によってまかなう>ことが理想と考えているわけです。実際には、応援者に「市政の問題点を指摘していただく」ことは、大変困難な取り組み作業です。正直に言って、なかなか反応が出ないのが現状です。


(佐藤さんの質問)
⇒「市政の問題点を指摘していただく」私はこの表現に、吉田さんのかなり謙虚な姿勢を感じました。なぜそんなに謙虚なのでしょう?吉田さんも同じ一町田市民であり、その点では他の有権者と対等であるのに、非常に低姿勢すぎる感を憶えます。重要なのは“一緒に考え、解決していこう”とする姿勢なのではないですか?

■ 吉田の答え
 佐藤さんの質問は、簡単そうで実はやはり難しい問題です。住民の皆さんが憤ることの多くが、先にも書いたように国政の課題ですね。そのような課題を一緒に考えると言うと、何かそぐわないものを感じずにはおれないと言うことです。
「反応がない」とばかりを言っておれませんので、市政の課題に直接関わる場面を見せる必要がありますね。


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(佐藤さんの質問)
 特に、新年会のチケット販促回りの際に思います。もっと強気でもいいのではないでしょうか。あくまで強引に…というわけではありません。あまり弱すぎると、「この人を支持しよう!」という気持ちも起きないものです。むしろ「利用してやろう。」と思われてしまいます。スポーツにしても頼りない監督には誰も選手はついていきません。

■ 吉田の答え
 この点については、佐藤さんの言うとおりですね。<この人ならば>と言うことがないと、応援する人に迷いが出るでしょう。佐藤さんが、「新春の集い」の会に参加できれば、全体としての評価を出来たのでしょう。その「新春の集い」の講演は、今年も好評でした。何で、「お米作りの米作農家を講師に呼ぶのか」と言う意見も多かったのですが、「減反政策」と言う国の規制を乗り越えて、自由にお米を作り、直接に消費者と結び合おうと言う話に皆さん聞き入ってくれました。内容は、HP記事<お米は生産者と消費者で一緒に作るもの>を見てください。

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(佐藤さんの質問)
 ここでは、大変困難な取り組み…と記してあります。なぜそんなに大変なのですか。問題点は市民として生活者が一番実感しています。森さんもおっしゃいました。「政府は年金生活者の気持ちを汲んでいない」と。これは政府の方策だから致し方ない事…このように済ませればそれで終わりでしょう。人々からの声は、小さなところで出ているのだと思うのです。なかなか反応が出ない…・ことは無いと思います。これほど日々、有権者の声を大切にしている吉田さんですからいろいろな人の声を聞いているはずです。それでも、反応がない…。と感じるということは、そうした声を聞き逃しているか、もしくは正面から問題についてぶつけていない証拠だと思いますがどうでしょう。

■ 吉田の答え
 佐藤さんの文章を見ていると、熱心さが伺えます。一度、ものごとを結果から見てもらいましょう。ある水準のことを多いと見るか、少ないと見るかの判断だと思います。私たちは、問題を問題として取り上げただけでは、役割をなしたとは言えません。政治的な事象として、政治的な解決を図る必要があります。その内容に沿ったものであれば良いが、と言う考えです。


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(佐藤さんの質問)
ここではやはり何度も申しますが、掲示板の活用が望まれます。吉田さんは非常に中傷されることを拒みますが、そこまで悪質なものはないのではないでしょうか。掲示板があれば、気になる事をみなで考えるきっかけになります。その他でしたら、もっと「御意見はこちらまで」というPRを徹底すべきです。多くの有権者は、問題や困ったことを抱えていても、どこに、誰に、どうやってぶつければいいのか分からずにいます。特に役所に言っても面倒なだけ…こういう人は少なくありません。まず、部署が多く、どこが該当するのかさえわかりません。そこを「吉田さんに言えば…」と思わせられるかどうかなのです。その窓口であるHPやメールアドレスを周知徹底すべきです。HP日本一はわかりますが、何が、どのように1位なのですか?1位であるから、私たちにいいことはあるのですか?

■ 吉田の答え
 <掲示板の活用>と言うと、確かに響きが良いものです。HP開設当初からの課題ですが、書きあらされた掲示板、放置された掲示板の数々の現状を見ると、まだまだ結論は出せません。
 HPで、まず自分の考えや発言、および行動を発表する。極めて単純な作業を、繰り返しているだけです。私が、他の政治家と少々異なるのは、<時に、他の自治体議員のHPを見てまわる>と言う、この一点です。時間がある限り、<他の議員は、どんなことを問題点として取り上げているか、どのような解決方法をとっているか>を、ただひたすら調査しています。一方で、私のHPを見ていてくれる議員も幾人もいてくれるようです。
はたして、政治家HPがなにかの役にたつかどうか、少なくとも、吉田つとむを具体的に批判することが可能です。

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■ 吉田の答え(前回分)
 ただし、佐藤さんが言われるように、「後援会とはなにものかわからない。どのような活動状況なのか、コンセプトはなんなのか、どのような会員がいるのか、またその数は…」をまったく把握していなくて、「後援会」について語ってよいものか?」と言う疑問も、無理からぬ考えです。そのような質問は、かたちは異なりますが、今までに受けたことでもあるわけです。
そこで考えたのが、「政治家を応援するってどんなことなのか?、市民や住民の皆さんにストレートに発言してもらおう」と言う主旨です。

(佐藤さんの質問)
政治家を応援する…・その考えこそ、わかりにくいです。ひとは明確なビジョンを持ち、かつ実績、魅力がある人で自分の生活を改善してくれそうな人を「支持」します。が…「応援」するということは「支持」を実際行動に移すということであり、相当の支持力がなければ、ひとを「動かす」ことはできないと思います。「応援するとはどんなこと?」と吉田さんに尋ねられましたが、よくわかりません。まずはどうしたら「支持」してもらえるか、ではないですか?

■ 吉田の答え
HP「吉田つとむはインターネットを武器とする!」が、支持を求める材料です。これによって、賛成・反対の目安を提供できます。そのスタンスに共感する人は、「支持」をしてくれるのでしょう。その先に、「応援」があると思います。先の「新春の集い」ですが、大雪の中で140名の参加者がありました。代えがたい、ありがたさを感じます。しかし、他方で、もっともっと別な「応援」も求めたいと考えています。吉田は、欲が深いのでしょうか。

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■  吉田の回答(前回分)
 これは、難しい課題を出されました。私の基本的なスタンスは、「みんなが言うから正しかろうと思わずに、採用されなかった主張や意見で考えると物事はどのように捉えられるのだろう」と思考することです。物事の決定と進行過程はともかくとして、思考は少数意見に固持するのが特徴です。

(佐藤さんの質問)
 少数意見に固持…これは危険です。「固持」という表現に自民党の保守的な体制、権力に安住している姿勢がありありと出ていますね。何に固持することもなく、柔軟に、長野県知事田中氏の言葉を借りれば、「しなやかに」対応することではないですか?
 マイナー視点はとてもいいと思うし、どの政治家もそういう視点は持つべきです。ですがマイナーにこだわっていては、まさしく「木を見て森を見ず」になります。多数派の不利益を被っても、少数派の利益を尊重するか…・これは非常に難しいですね。

■ 吉田の答え
 議員と首長の立場の違いでしょう。多数意見や立場は、どこにでもあります。誰でも言います。私に相応しいのは、やはり、少数へのこだわりが相応しいと思っています。

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 ■ 吉田の回答 (前回分)
 このパンフレットな、今から4年前に構想したものです。実際の発行は、3年数ヶ月前の時点のことになります。当時、「高齢化社会における福祉」と「行政改革」ばかリが、政治的な発言として主張されていました。吉田くらいは、もっと別のことに関心を向けるべきではないか。いや、そうすべきであるという結論に至りました。・・・・・5ページの下段にある、阪神大震災の震災被災地に中学生が向かう写真を載せていますが、例の神戸の少年殺人事件が中学生の犯行とはまだまったく知られていないころでした。震災被災地に、しかも恐ろしい殺人事件が起きているところに向かう少年・少女の姿に感動し、彼らを送り出す親御さんのやさしさに、普遍的な愛情を見出したものです。

(佐藤さんの質問)
 なるほど…と思います。私が疑問を持ったのは、「感動するよう自分を磨く」という表現です。なぜか「感動しなければならない…」という強迫観念をこの文面から感じてしまいました。というわけでこの文章はどういう意味なのでしょう?とお伺いしたのです。

■ 吉田の答え
 自分にとって、日々「楽な道を歩む」か、新しいのものに目が向くのかの違いです。「自分の果たすべき役割はなにか」と問うならば、「主張する手段を持たない子どもたちに意識的に目を向けよう」と言う考えです。

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● 吉田の回答 (前回分)
 政府が「奉仕」を押し付けるのでなく、「人の役に立ちたい」気持ちで、技術を学び、科学を探究する環境を充実したい。当時より、今のほうがもっと大切な考えではないでしょうか。

(佐藤さんの質問)
 そうですね。同感です。
ですが「人の役にたつために」技術、科学を学ぶのですか。それだけですか?技術があまりに重要視されすぎて、こころがなおざりにされすぎたために今、あらゆる少年犯罪が起きているのではないですか。今後、どのようにこころを取り戻すかと議論しているなかで、技術、科学…ですか?かつての科学者は「人の役にたつために」技術を追求した結果、それが戦争兵器に用いられ、人類の悲劇をもたらしたのです。IT時代のなか、これ以上技術重視に走っては、こころはどこへいくのですか?たしかに科学を探求するこころは大事です。ノーベル賞受賞者の白川教授も述べています。ただ、観点が違います。「人のために」ではありません。それを「面白い」と思うことが科学の探求心なのです。
 吉田さんのこの文章には2点の観点があります。これは「奉仕」という点から述べているのか、「科学探求」という点から述べているのか、どちらかがわからず混乱してしまいました。

■ 吉田の答え

 私が推奨しようと言うのは、<「人の役にたつ」気持ちで、技術、科学を学ぶ>ことです。「奉仕のすすめ」ではありません。「科学探求」自体は、なにを目的にしてもかまわない(たとえば、お金儲けをしたい、有名になりたい等)のですが、私が推奨しようと言うのは、ここに書いた内容です。