2011.08.6 小宮 春菜 第15回インターンレポート
            町田市議会議員 吉田つとむ 研修生

第15回:インターンシップの概要> 
         第28期研修生 小宮春菜 国際基督教大学(ICU)3年

<概要>
・8月6日
<概要>
高ヶ坂のお祭りの準備
フットサルの試合の観戦
町田の浴衣納涼祭りの参加

<お祭りの準備>
 不思議な感覚だった。
 最初、誰も知らない、右も左もわからないお寺の厨房にばっと飛びこみ、戸惑いながらも近くにいる人に挨拶をした。みんな、「はあ。」といった感じで、なんとも的を得ない表情。自分が明らかに「浮いている」のが、ひしひしと感じられた。なんとも居心地が悪くって、でくのぼうとはこういうことかと。まったくもって私は、異界人のようであった。

 そう、この日は朝から高ヶ坂のお祭りの準備に参加したのだ。吉田議員、もう一人のインターン生の薗部くん、そして私の三人で参加したのだが、男郡は暑い屋外で力仕事。私を含めた女郡は、屋内でみんなのための昼食づくりなどを行った。そして、私はひとりで屋内の厨房などに入っていって、ものすごいアウェイ感を感じていたのだ。

 しかし、実はそれは最初だけ。少しずつ、少しずつ、私がその場所にいることがなぜか「当然」のようになっていった。なんだかとっても不思議な感覚だった。いつの間にか、お昼ごはんを食べるときなんて、もう私は立派なその一団の一メンバーになっていた。なぜか、自分がその一団の空気に溶けていて、まるで蝋の中に立つ一本のろうそくが、溶けて他の蝋といったいになるように、だんだん私は溶かされて、一体になっていた。

 とっても不思議だと思う。最初はあんなにも居心地わるかったのに。私のことをまったく知らない人同士なのに。特にたくさん会話をしたってわけでもないのに。

 私は、なぜかその一団の中で居心地のよさを感じながら、今の居心地のよさをものすごく不思議に思っていた。
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                             記:町田市議会議員 吉田つとむ 志政クラブ 2011.08.16 コメント

 何も分からないままに飛び込んでしまった厨房、それはお寺ではなく、神社の神楽殿の厨房でした。私たちに取っては、神と仏はまるで別世界のことですが、「神仏習合」というものが存在していたことは事実であり、むしろ、思うに、そのような価値願が日本では多数派なのかもしれません。さらに、「異邦人」ならぬ、「異界人」とは、隔世の感がしています。

 しかし、そうした感覚に溶け込んでしまっていたことを教えてくれました。8月5日の別のお祭りでも、薗部君が体験したのはそのようなものであったかもしれません。

 なお、この日は、 「フットサルの試合の観戦」や、「町田の浴衣納涼祭りの参加」において、吉田が挨拶を行っていたのですが、それはまたく印象に残らなかったということでしょう。あわせて、小宮さんが手伝ったには、その日の夜に行われた盆踊りの準備でした。小宮さんは、当然、その盆踊り大会にもいたのですが、その記述の中に出てこない存在であったのでしょう。

 もとより、それはそれでかまわない、むしろ、「自分が体験したことを文として再構築する」と言う目的は十分に果たしてくれていると思っています。

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