2012.8.09 吉原弘晃 第2回インターンレポート
            町田市議会議員 吉田つとむ 研修生

第2回:インターンシップ1日目> 
          第30期研修生 吉原弘晃 東京大学大学院修士1年

「地方議会のあるべき課題・・・自治日報2012年7月6日(金) 第3644号 週刊・金曜日発行 三面 議会 を読んで

感想

 吉田さんがご執筆されました文によりますと、地方議会に対する投票率が低いのは①会議の議論が活性化していない、②情報の公開が進まない、③住民との対話がない、とメディアが評価しています。しかし、町田市においては本会議の一般質問はほぼ全議員が毎会議ごとに行っている上、議事録のネット公開もされており、さらには請願者の意見陳述を積極的に取り入れ、常任委員会と関係団体との懇談会もこれまで幅広く行われています。また、町田市議会では平成15年施行の選挙において議員定数が四名削減され、36名になっています。昨今、国会議員の定数削減が叫ばれている中で地方議会議員の定数が削減されていることは先進的なことであると思いました。しかし、それと同時になぜこれが話題にならなかったのだろう、と疑問にも思いました。議会で先進的な改革が行われている中でなぜ私たちはそれを知らないのでしょうか。それは、吉田さんの原稿に書いてある通り、議会の改革が進んでも行政側の改革が進まない限り、私たちの生活に影響がないからだと思います。例えば、議員定数が削減されて市の財政に余裕ができても市のサービスが改善しない限り私たちのくらしは影響を受けないからです。もちろん、最近のデフレ、不景気によって日本全体の税収は低下する一方なので、例え市の財政を緊縮したとしても、それが市のサービス向上に直結するとは限りません。それにしても議会の改革を私たちが知らないというのは非常にもったいない気がします。町田市の平成24年の一般予算と特別会計予算の合計は約2375億円でとても膨大な資金が動いているからです。

 しかし、それでも私たちの地方市議会議員選挙への投票率は低いです。吉田さんの文によりますと、平成21年8月の衆議院選挙の投票率は68.5%とであるにも関わらず、平成22年2月の町田市議会選挙の投票率は50.53%です。これほどまでに投票率に差があるとは私は知りませんでした。一般メディアの地方議会選挙の投票率が低いことについての分析は上述しましたが、それは町田市においては当てはまりません。では、なぜ投票率が上がらないのでしょうか。それは、端的に言えば、「知らない」からだろうと私は思いました。市議会議員の仕事、考え、政策、それによって生じる効果、それら全てを私たちが知らないからです。国会議員の選挙においてはそういったことはテレビを通して知ることが出来ます。しかし、市議会議員の場合、手軽にそういったことを知ることができる媒体が存在していません。そういった媒体が新たに発達するか、またはテレビがもう少し地方議会に注目してくれれば地方議会選挙の投票率も向上するのではないかと私は思いました。
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                             記:町田市議会議員 吉田つとむ 志政クラブ 
2012.8.11コメント

 最初のインターンシップの日(7月15日)に渡した私の文章に関して、吉原弘晃さんが、感想を書いてくれましたので、これもレポートとして掲載することにしました。前回のレポート内容が全く異なりますので、第2回のレポートしました。この元文は週間の行政関係専門紙の「自治日報」に掲載された、私の意見に関して感想を独自に書いてくれたものです。

 別途、吉原さんにはこの文章をその背景資料を付加して、文章をまとめる依頼をしましたので、それができた時に再度、記述したいと思います。

 とりあえず、自分の文章が久しぶりに紙面に掲載されたことと、それが依頼原稿であることで、その内容を直にはお伝えしにくいので、インターン生の感想文としました。

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