2014.8.13 佐藤小百合 第3回a インターンレポート
            町田市議会議員 吉田つとむ 研修生

 
        第34期研修生 佐藤小百合  昭和女子大3年生

≪本日の研修内容と感想≫  学芸員について

 今回、町田市立自由民権資料館に在籍している学芸員の方にお話を伺いました。私も将来、学芸員を目指して大学で勉強しており、学芸員の方が行政に対して抱えている問題と学芸員になるためにはどのような事をするべきかを知りたいという思いから、今回、話を伺う事ができました。

 学芸員とは、主に博物館や美術館などに在籍し、史料や芸術作品などを保存し、一般に公開する仕事をしている方々です。しかし、学芸員になるには史料や芸術作品などのモノに対するその時々の対応のしかたや、モノから読み取れる歴史的背景や作者の訴えていることなどをしっかり把握できるほどの知識、一般の方にどうやって説明すれば分かりやすいか、どうすれば多くのお客さんが博物館や美術館などを訪れてくれるかなどを考えなくてはなりません。しかし、学芸員は現在では、なかなかすぐになれるような職業ではなく、なるまでにはたくさんの経験と実力と運が必要なのです。

 まず、学芸員になるためにはどうしたらいいのかについて、学芸員になるためには勉強もとても大事なのですが、やはり、自分の専門分野に関する知識を深めた方がいいとおっしゃっておりました。自分の秀でた部分があれば、それは大きなアピールポイントになるだと言いました。しかし、そのためにはやはり大学院に進む必要があるともおっしゃっておりました。また、学芸員には自分の専門分野以外にも適する広い知識も持たなくてはなりませんが、それについては学芸員になってからでもできることだともおっしゃっておりました。

 次に、学芸員の方が苦労しているところとその問題に対する対策についてですが、この資料館は建設されてからと現在とを比べると、予算が減額されており、そのためのやりくりにとても苦労するそうです。しかし、その中でも学芸員や職員の方たちとで知恵を出し合ったりしてうまく工面しているそうです。また、家族連れで来た方々のために、小さい子どもたちでも楽しめるように、塗り絵やパズルなどを作って楽しませているそうです。

 今回の対談をとおして、学芸員の方たちの苦労と工夫、学芸員になるためのアドバイスなども聞かせてもらうことができました。学芸員になる為には努力と運も必要ですが、自分自身の専門分野を深めることも大事だということを改めて感じました。また、予算が削られて苦労するなかでも、様々な工夫をこらして、分かりやすく、また、たくさんの人々に来てもらう為の努力をしていることも深く感じました。今回の話を参考に、私も学芸員になる為に精一杯、努力していきたいと思いました。

                               昭和女子大3年生 佐藤小百合(第34期研修生)
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2014.8.17コメント  記:町田市議会議員 吉田つとむ 

 この日は、インターン生2名(佐藤 小百合さん、渡邊 慧さん)を伴って、文化施設を数カ所訪れました。このレポートは、その中の一つの町田市自由民権資料館を佐藤 小百合さんが訪れた際に、そこで施設の説明をして頂いた「学芸員」の方に、合わせて、学芸員とはどういうものかと言うことに関しても、丁寧に説明していただきました。私自身も、日ごろ、学芸員自身の方と身近に接する機会がほとんど無かったことで、こうした話も聞いておいた方が良いと思った次第です。

 佐藤さんにとっては、職業としての「学芸員」と自分がどのようにつながるかを考える機会になったでしょうか。本日は依頼して、この面談がなったのでなく、施設見学の一環で、展示の中身の説明を詳しくお聞きしている間に、合せて、「学芸員」の仕事に関して、この町田市自由民権資料館の役割との関係を通じて説明をしていただきました。お世話になりました。

 これまで、行政職員の中で遠い存在のように思えた「学芸員」の仕事が身近に思えましたし、現実にどのような方法で仕事をこなしているのかを、施設を通じて知るのでなく、人を通じて知ることが出来ました。
 
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