2014.8.07 渡邊 慧 第3回インターンレポート
            町田市議会議員 吉田つとむ 研修生

 
        第34期研修生 渡邊 慧 フェリス女学院大学3年生

≪本日の研修内容と感想≫

 先日、8月4日(月)夜放送の1時間番組、「タケシのTVタックル」(テレビ朝日)に吉田議員が出演しました。政務活動費の不正使用疑惑、暴行事件、危険ドラッグの使用など相次いで起きている地方議員の不祥事を受けて、地方議員の様々な不祥事がテーマとなっており、地方議員代表としての出演でした。この放送を見て、実際に吉田議員からお話しを聞いて、感じたことについて2つの点に焦点を当てて書いていきたいと思います。


 まずは、政務活動費についてです。話題になった野々村元県議の、城崎温泉等に年200回訪れたことや、切手代で100万円以上を使用したことを受けて、政務活動費のチェックが緩いと感じている方は多いのではないでしょうか。しかし、それを一般化してしまうべきではないと思います。たとえば、町田市の政務活動費は月6万で年間72万円、会津若松市議は月3.5万円で年間42万円です。上で挙げた城崎温泉等や切手代について考えてみましょう。城崎温泉等を訪れる費用を1回5000円と計算しても年間で100万円、それに切手代100万円をプラスして計200万円となります。この2つの件に関してのみでも、会津若松市議や町田市議の政務活動費を優に超えてしまうのです。このことから考えて、各自治体によって問題は異なることがわかります。また、町田市議の場合は、その調査に対する所見を書くことが義務付けられているため、それを事務局の人がチェックし、市民の方々も見られるようになっています。このように、政務活動費の不正を防ぐためには、視察・調査等から何を学んだのか、どのような成果を上げたのか等を明確にすること、公開することが重要なのではないでしょうか。


 次に、地方議員選挙制度の問題についてです。都道府県や政令都市の議員選挙の選挙期間は9日間、市議会議員選挙の期間は7日間と大変短く、その中で候補者の人柄や政策を知ることは困難です。誰を選べばいいのかわからないため、「選挙の戦略」を持つ人が当選してしまうということもあります。しかし、これは選挙のシステムそのものに問題があるようです。番組中の、地方議員は選挙期間中にビラを撒くことが許されていないという吉田議員の発言にはとても驚きました。おそらくこの事実を知っている人は少ないでしょう。これでは、選挙中候補者は自分の考えや政策等を有権者に示す方法がありません。候補者がどのような政策を考えているのか、その内容を有権者が判断し、投票できるようにする必要があります。吉田議員はこれに関して国会に2度市議会としての意見書を提出していますが、通ることはなかったそうです。この放送を機に、この問題について議論される機会が多くなることを期待したいです。

 この2つの問題に関して共通していることは、情報を明確に公開することの重要性だと思います。議員の政策や活動について知ってもらうこと、これらが不正を予防する対策になり得ます。何より、メディアによって取り上げられた不祥事ばかりに注目してしまい、まじめに活動している地方議員のことまでも一緒くたにされてしまわないことを、願ってやみません。

                               フェリス女学院大学3年生 渡邊 慧(第34期研修生)
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2014.8.08コメント  記:町田市議会議員 吉田つとむ 

 この8月4日(月)「タケシのTVタックル」(テレビ朝日)に私が出演することは、現在のインターン生の全員に伝えていました。渡邊 慧さんもその一人です。この番組はスタジオ収録されたもので、収録時の状況は覚えていますが、実際の放映内容は途中でカットがかかったり、全体として短くなることは承知のことでした。

 出演料はなく、弁当とお茶、水が出ました。

 TV出演と言う機会はめったにないことで、とりわけこうした人気番組に出ることなど想像もつかないものでした。せっかく出る以上は、今回のテーマで自分が知ることをわかりやすく端的にしゃべろうと思いました。果たして、それがかなっているか視聴者の皆さんが決めることです。

 こうして弁当を食べ、収録に臨み、無事終了しました。最後に、タクシーで自宅まで送っていただきました。

 さて、その内容に関しては、いろいろ調べてくれた渡邊 慧さんの文章はそのままに読み込んでいただきたいと思います。閲覧者の中でわからない点があった場合のみに、追記をしたいと思います。

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