2017.12.29 現職議員(上野孝典元議長)の議会葬の弔辞
             
 現職の市議会議員 上野孝典元議長が、平成29年12月22日、お亡くなりになりました。享年57歳の若さでした。衷心より、お悔やみを申し上げます。

 議会で葬儀を行うこおtになり、現職市議の場合は「準市議会葬」ということになり、その次第で故人を送ることになりました。議長は葬儀委員長になる慣例があり、それに従いました。私自身にとっては、同じ「成瀬」に居住する立場であり、また、議長職に関してご指導をいただきましたし、また、常任委員会では同じく総務常任委員として、列を並びました。大会派順に並びますので、私が最小会派の保守連合委員として最後列席、公明党会派議員の上野議員は私の前の前の席でした。

 以下、葬儀に関して、最初に弔辞を述べさせていただきました。文をあらかじめ作成し、それを巻紙にして読み上げる方法になりますが、( )書きの部分をその場で加えさせていただきました。身近にいたことで思いついた言葉でした。

 なお、通夜の席では、弔問にいらした方々に、「謝辞」を申し上げる形を取り、祭壇に向かわず、列席者に向かって話す形でした。

 さらに、当日の写真は取っておらず、後日、議長応接室で配置されている 歴代議長の写真の場所で撮影しました。歴代議長の関係で、両サイドの議長職にあった方々の写真も一緒に写っていますが、自然な状態で撮影したものです。

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 上野孝典 議員。今年の3月議会において、壇上に進み、一般質問をされた姿が昨日のことのように思い返されます。今こうして、あなたの霊前に立ち、悲しいお別れの言葉を申し上げようとは、あのときは夢にも思いませんでした。

あなたが亡くなったという、思いもよらぬ悲しい知らせに、私たちは驚き、そして、言いようのない悲しみに包まれました。あなたの面影をしのびつつ、町田市議会を代表して、惜別の辞を捧げます。

 平成14年に、市議会議員に当選して以来、連続4期15年以上に及ぶ、あなたのご活躍は市政の発展に大きな足跡を残されました。その間、健康福祉常任委員会委員長、災害対策特別委員会委員長等を歴任され、特に平成26年3月から、平成28年2月までの2年間は議長として、その手腕をいかんなく発揮されました。

上野議員の、裏表のない誠実な人柄と持ち前の正義感で仕事に向き合う姿は、まさに市政に新風を送り込むものでした。

地域での行事も率先して参加され、私も良く地元でご一緒させていただきましたが、地域をこよなく愛しつつも、個別の地域の事例を全体に置き換えて議論する姿は、まさに地方議会人のお手本のひとつだと思っております。

私が議長になってからも、その豊富な経験に基づき、常に、大局的な見地からアドバイスをいただいたことは、どれだけ議会運営の参考になったかわかりません。

(この間、弔辞の文に記載していなかったことで、以下の趣旨を加えました。「上野議員とは、総務常任委員会の同じメンバーであったこと、病症が明らかに出ている時も同じ委員席にならび、財政問題などで鋭い指摘をされていたことが特に印象的でした」)

今年の12月議会には、お元気な姿で登庁されるものと思っていましたが、12月議会が終わるのを見届けられるように22日の定例会最終日にご逝去され、それも今は空しいこととなりました。

ご家族の献身的なご看護も及ばず、ついに不帰の人となられましたことは、誠に痛恨の極みであります。あまりに早すぎる旅立ちに、残されましたご遺族のご心中を察する時、ただただ、哀悼痛惜の念にたえません。

私たちは、町田市を愛し、そしてそのことに挺身された、上野議員の尊い信念を継承し、今後も市政の進展に尽くすことをここにお誓い申し上げます。

思いをつづれば限りがありません。最後に心からご冥福をお祈りするとともに、ご家族への変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げて弔辞といたします。 

平成29年12月29日

町田市議会議長 吉田 つとむ  

                                      記:町田市議会議員 吉田つとむ 保守連合

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