議員インターンシップに関して 町田市議会議員 吉田つとむ 

 議員インターンシップはどうあるべきか。さまざまに考えてきました。

 吉田つとむが考える、議員インターンシップのあり方について

読売記事(2013822日朝刊4面ベタ記事)によると、自民党が学生へのインターンシップを行っていると言う。所属議員の事務所で秘書業務を手伝うとある。なるほど、議員の体験研修とまるで違うようだ。自民党がそのように説明するのか、記者がそのような判断をしたのか。果たしてどちらだろう。

私は自民党が行っているインターンシップの実態を承知しているので、それは「秘書インターンシップと言うべきものだろう」と前に述べたことがある。それも社会体験として悪くはないが、議員インターンシップとは別物だろうと判断している。

それ以外に、 議員インターンシップと言いながら、ビラ配りやポスター貼りばかりをさせている例が多々あるが、それは「運動員」のインターンシップか、「選挙候補者」のインターンシップとみなすべき内容である。

議員インターンシップと言うならば、議員本人の(内在的な)体験をするべきものだろう。会議を聞く、見る。発言内容を調べ、それを整理しまとめる。議会では大きな存在である会派の役割やその動向も含めて見聞きするのが本来の議員インターンシップだと理解する。

議員インターンシップにおいて、議員の議会以外の行動があり、それらに関して、議員が行う調査活動、対外交流の同時的な体験も重要である。インターンシップ の基本は、議員本人の同行することである。秘書に同行することで、議員インターンシップと主張するのはそもそも語義が違っている。

私自身は、サラリーマンから議員公設秘書になった経験か ら、議員に取って秘書の存在の有用性は体験的に承知している。そこで、秘書の仕事を学ぶ就業体験もあって当然であろうし、それ自体を目的とすることは重要 だ。企業に「秘書課」が少なくなたっと聞くが、国会では公設秘書が増加している。

  国会の秘書制度の中に、院外で議員本人の代理人の役目も果たす第1秘書以外に、「政策秘書」が導入され、職業的にも政治家「秘書」の存在が目立つわけであり、「議員秘書 インターンシップ」の看板が正式に掲げられれば問題ない。

  話を戻して、議員にとって対外的に重要なことは様々の職業、階層、年齢の人に会い、人の話を聞き、生きた情報を得ることである。目的は、役人の情報のみに頼らず、政治家として適切な判断を得ることにある。衆議院議員が「代議士」とも言われるのはそのゆえんだろう。

 その意味では、地方議員は役人から得るほかに、住民の生の意見や要望を聴き、自治体がどうあるべきかを考え、質問をし、議論を交わし、時に応じた判断するのが職務である。議員インターンシップであるなら、それを同時体験することにその意義がある。

                                      町田市議会議員 吉田つとむ 

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