オーナー通信 第40号 「下落率ワーストが大和市」
2002年9 月
有限会社 臼井不動産 栗山隆太さん記事作成


拝啓 新涼の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。

 さて小紙でも恒例となりつつある秋の各都道府県調査の基準地価が発表になりました。
 今年3月号でお知らせ申し上げた春の「公示地価」の時と同様に下落が続いている状況です。しかも商業地においては神奈川県の中では大和市の商業地が下落率ワーストの上位1,2位を独占してしまいました。これは市内に大規模なショッピングセンター「やまとオークシティ」が出店した影響がもろに出た格好となっておりますが、地元としては何とも寂しい限りです。

全国東京千葉埼玉神奈川大和市
昨年住宅地-3.3%-4.7%-10.3%-5.5%-5.0%-5.0%
商業地-6.6%-5.6%-14.6%-8.4%-9.0%-10.4%
今年住宅地-4.3%-4.7%--10.4%-5.8%-5.6%-5.8%
商業地-7.2%-4.9%-13.4%-7.3%-9.0%-14.7%

 しかしながらこの「やまとオークシティ」、かのイトーヨーカドーとイオンが企画段階から初めて共同出店したもので全国的にも注目を浴びました。隣接する大和市役所の駐車場が土日祝日には買物客用にも開放されており、そのことからみても市がこの大型店の出店に並々ならぬ期待をもっていた事が伺えます。周辺の車道・歩道が拡幅され以前とは比べ物にならないほど町並みが改善されたのは事実です。最寄り駅の土地価格が下がったという現実はあるものの、周辺地域にとっては長期的な視野でみた場合プラスに作用してくれるはずだと願いたいものです。

 大和市は全国の市町村の行政改革ランキングでも上位に位置しており、高齢者医療や福祉に力を入れているようですが、今後はこのような各地方自治体の姿勢が地価に影響を及ぼすようになるのではないでしょうか?(ちょっと大袈裟かな)

 「この街に住むと他の市にいるよりも、こんなに快適!」的な個性を行政が打ち出して行けば、自然と住民が増え、税収も増え、結果住民に戻ってくる行政サービスも向上する。こういった好循環な体制を持った元気な市町村が増え、住宅のニーズが高まり、その地域だけ地価の動きに変化が生じる、もしそうなったら生活がもっと楽しくなりそうですね。
気を付けたいのは、ただ行政に頼る「待ち」の姿勢ではなく我々のような地元の一企業や住民一人一人が「住みよい街にしていこう」という意識を持つことではないかなと思います。「自分たちの努力で、自分たちの住む街の資産価値が上昇する」こんなに嬉しいことはないと思います。もしそうなったら、毎年の地価の発表が「通信簿」を見るような気持ちになるのでしょうか?

 一雨ごとに気温が下がってくる季節です。ご自愛ください。         敬具