オーナー通信 第45号 「ハウステンボス倒産に思う」

2003年2 月
有限会社 臼井不動産 栗山隆太さん記事作成

拝啓 向春の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

 長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」が会社更生法の適用を申請し自主再建を断念しました。しかし経営の厳しいテーマパークや遊園地はハウステンボスに限った話ではないとのこと。我が地元神奈川県においても「向ヶ丘遊園」や「横浜ドリームランド」が経営難に陥り閉園を余儀なくされたばかりです。

 一方で「東京ディズニーリゾート」が独り勝ちと言われています。昨年私も子供を連れて新しく出来た「ディズニーシー」に行って参りました。行ってみた感想を一言で申し上げますと「こだわりが違う」、と思いました。とにかく全てが作り物だとわかっていても楽しい気分にしてくれる程良くできていました。例えば人気のアトラクションに乗ろうと思ったら長蛇の列に並ばなくてはなりません。しかし列が出来るのを見越してお客を飽きさせないために様々な工夫がしてあります。他の遊園地で「並んで待っているお客の視線」で考え、その視線の先にまでお金をかけて楽しませることを実践している遊園地がどれだけあるでしょうか? ディズニーランドにゴミが落ちてないことは昔から有名です。でも園内にゴミが落ちていることを本気で気にしている遊園地がどれだけあるでしょうか。ゴミだけはなく徹底した客の視線でものを考えて実践している姿勢は業種の違いを超えて見習うべきだと思います。来園者を如何に楽しませるか。如何に夢を見させるか。如何に嫌な思いをさせないか。如何に「また来たい」と子供だけでなく大人にまで思わせるか。そのこだわりの姿勢がお客に伝わるからこそ「リピーター率90%」という驚異的な数字を残しているのでしょう。

 私はハウステンボスには残念ながら行った事がありません。テレビや雑誌から得る情報では綺麗なオランダの街並みを再現した素晴らしい施設だと聞いておりますので、ディズニーランド同様ゴミなど落ちていないと思います。が、どんなに素晴らしい建物や設備であっても仕掛ける側の自己満足で終わってしまっては宝の持ち腐れになってしまいます。
 私たちの仕事も非常に現実的ではございますが、ある意味では「夢を売る」商売です。「ここに住んだら楽しめそうだ」というそれぞれの予算に合った夢を提供している仕事です。

 賃貸物件であっても売買物件であっても、例え一時的な仮住まいであってもそのお客様の「自分の城」探しに如何に必要な情報を提供できるか。オーナーの皆様に対して如何に気が利くか、如何に痒いところに手が届くか、その辺にこだわってリピーター率の高い不動産業者目指して頑張ります。別に独り勝ちできなくてもいいんですけどね(笑)。

 個人的には目や鼻がむず痒く辛い季節ですが、皆様もご自愛ください。 敬具