オーナー通信 第46号 「ゲストハウス」、「2003年問題・2010年問題」

 最近のキーワードからピックアップしてお送りします。

@「ゲストハウス」
 ゲストハウスと言えば「迎賓館」を連想すると思われますが、昨今のゲストハウスは違います。東京都心部を中心に、主に外国人向けに経営されている貸家・賃貸アパート・マンションの形態の一つで「一つの建物若しくは部屋を複数の人間に貸す」という手法。入居者は見知らぬ人達との共同生活をすることになります。もちろん「ひとり一部屋」という保証はありません。その代わり嫌になったらいつでも気軽に出て行けます。賃料が安いのが魅力で日本人のフリーターや学生も多く利用しているとのこと。雰囲気はまるで「合宿所」だそうです。親しい人間同士でお金を出し合って、一つの不動産を賃貸借契約する「ルームシェアリング」の形態とは一線を画しております。

 A「2003年問題・2010年問題」
 都内を中心として今年オフィスビルの供給がかつて無いほどにラッシュを迎えることで、空室率が上昇し賃料相場が値崩れすることが懸念されている問題。周辺の地域にも波及効果的に影響が出ることは必至と言われております。一方で、団塊の世代が一斉に定年を迎えると予想される2010年前後はオフィス街の就労人口が大きく減少し、不況のため企業が「補充の採用を行わない」との予測が。この傾向による更なるオフィス余りの現象が「2010年問題」。商業系・事業系の地価はまだまだ下がりそう?

 B「コンバージョンマンション」
 よくプロ野球のニュースなどで「今年から○○選手はファーストにコンバートされました」なんて耳にされた方も多いと思いますが、コンバート(コンバージョン)とは「転向・転換」という意味。もともとオフィスビルだった建物を賃貸・分譲といった居住用マンション等に造り替えてしまう方法です。
 当然背景には前出の「2003年問題・2010年問題」があり、間違いなく起こるオフィス余り現象を何とか乗り切る為の苦肉の策であったわけですが、オフィスビルだけあって立地がいい物件が多く、また天井高が有り100u以上の床面積を採用したゆとりのある設計が魅力となって成功している事例も数多くあるようです。
 他にも転向形態として「高齢者向けのグループホーム」や前出の「ゲストハウス」が考えられ、建替えるコストに比べればはるかに安いということでコンバートを決断するオーナーが増え始めているとのこと。但しオフィスビルで許可を取っている建物を居住用にするためには「消防法の適合」や「窓の大きさの変更」など解決しなければならない問題も多く、行政も「前例がない」事ばかりで対応に苦慮しているそうです。

 大分春らしい日が増えて来ました。桜が楽しみですね。           敬具