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オーナー通信 第48号 「ペット共生、どうする?」
2003年5 月
有限会社 臼井不動産 栗山隆太さん記事作成
拝啓 新緑の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
1月〜4月の首都圏分譲マンションの販売の好調が続いているそうです。契約率は平均で70%台を維持しており、値下がり傾向の続く中で購入可能になった「都心」物件への「回帰」がその好調を支えているとのこと。
マンション分譲各社は次々と新たな設備や付加価値を考案し、昨今の新築マンションの進歩には驚くばかりであることは以前にもお伝えしたことがあるかと存じますが、中でもここのところの各社の導入に目立つのが「ペット飼育可」のマンションです。
某消費者金融のテレビCMの影響で犬を飼う事が改めてブームだそうですが、従来集合住宅ではタブーとされてきた「ペット」と「ピアノ」。もっとも嫌われる原因はやはり「音」の問題だと思われます。ピアノは音だけではなく壁を伝わって「響き」が発生しますので、室内に防音室を設置したり、消音できるタイプのピアノで各個人が対応してきました。要は隣近所に聞えなければ問題ないわけです。
ところがペットは少々勝手が違います。もちろん鳴声も騒音の一つでしょうが、それ以外にも共用部分での糞尿の問題や小さい子供等に噛み付く危険性などがあるので避けられてきました。しかしながら専門家によりますと一番の問題はペット本人(?)よりも、むしろ人間の方だそうです。また、集合住宅において多くの先進国では「飼ってはいけない犬種」または「飼うときに届出が必要な犬種」等が定められており、日本のマンションの管理規約ように犬の大きさ(体重や体長)で制限を設けていることは実にナンセンスなことだそうです(盲導犬の代表選手であるレトリバー種などはかなりの大型犬ですよね)。
要するに基準そのものが間違っていることなどを知らずに犬を飼いたがる、もしくは飼っている飼主があまりにも多く、それに比例して犬種による犬の特性や躾を把握せず、熱帯魚や昆虫などと同レベルで「餌さえ与えていれば育つ」と勘違いしている人が問題を起こしているとのこと。
人間の子供と一緒で親の育て方が悪いとグレたり、他人に暴力を振るったり、ところ構わずオシッコをしたりするのは無理もない、と言うことですかね。
弊社の管理物件においてもペット飼育可の物件がいくつかございます。確かに入居者募集時の反響も良いですし、賃料が多少相場より高くても成約する可能性が大です。数そのものが少ないので審査もかなり慎重に行っているせいか、いまのところトラブルもありません。入居者である飼主さんの人間性に恵まれたお陰だと思っております。ただ冷静に考えてみれば近所の方々とトラブルの絶えない人は、ペットの有無に関係ないですもんね。
都心部を中心に「ペット共生マンション」が増えて近い将来新たな社会問題が発生しないことを祈ります。結局いつも犠牲になるのは弱者である動物達なのですから。
過ごしやすい季節ですが油断大敵です。ご自愛ください。 敬具
* 吉田のコメント
この記事は、2003年5 月 有限会社 臼井不動産 栗山隆太さん記事作成のものです。
マンション所有者、マンション居住者が共に読んでもらいたい記事です。これから、マンションはどのように転換していくことでしょう。
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