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オーナー通信 第51号「最新不動産関連事情」
2003年11 月
有限会社 臼井不動産 栗山隆太さん記事作成
「最新不動産関連事情」
1. 以前よりオフィスビルの2003年問題はお伝えして参りましたが、今年竣工予定の大規模ビルの約7割が4月までに竣工し空室率もかろうじて平均8%台で落ち着きをみせているとの事です。南林間周辺でも駅周辺ビルの空きが目立ち「賃料の下げ競争」も始まっておりますので、都心部での動きの効果が伝わってくれると良いのですが。とは言うものの、東京の「中小ビル経営者研究会」の調査では「このままではテナントが逃げていくばかりだ」という危機感をもつ中小ビルオーナーが急増しているそうです。
2. 小紙46号で「ゲストハウス」という賃貸の新しい形態をお伝えしましたが、今度は「コレクティブハウス」のご紹介です。ゲストハウスが老朽化し貸し難くなったアパートの部屋を主に外国人入居者を数人入れ賃料を安くする、と言う形態であるのに対して、コレクティブハウスというのは建物の造りそのものに共用の広いLDKや洗濯機置場を設置する「寮」のような形態。 荒川区の例では全入居者28世帯に順番で夕食当番が回ってきて、お当番さんは全世帯分の食事を作るのだそうです。北欧では普及している形だそうですが果たして日本で定着するかどうか。ちなみに入居者は普通の家族からシングル・マザーや定年退職夫婦など様々とのことです。
3. 2003年の路線価格が発表されました。原則として公示価格の80%水準といわれておりますので驚くべき傾向があるわけではございませんが、相変わらずの2極化傾向です。例をあげますと銀座・鳩居堂前が昨年比6.0%アップに対し、ある地方商業地は20.0%ダウンです。地価の下落が10年以上続いているので、どうしても土地の評価が後手に回って路線価格が時価を上回ってしまう事が多く、利用できない土地などが高値で物納されてしまい財務省も処理に困っている物件が少なくありません。
4. 日本増改築産業協会がまとめた会員企業101社アンケート結果によりますと、リフォーム工事のクレームは昨年一年間で1,853件。1社平均18.3件だそうです。その内最も数が多いのが「打ち合わせ不足」によるクレーム。細かい取り決めが口約束になったままで、施主の希望と出来上がりにギャップが生じることが原因です。もちろん追加工事に関する代金の件も含まれるでしょう。ただ、この協会に属している企業は比較的良心的な業者が多いとすると、実態はこんなものじゃ済まないはずです。くれぐれも増改築業者の飛び込み営業にはご用心ください。
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