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「有名と名門」
2003年 4月 9日
福岡中央高校22回生
大野 正彦
吉田つとむ 様
「有名と名門」
今週末の土曜で、桜の花も終わりですかね。
先週の日曜日に、恩田川沿いを、歩いてみました。風が強かったのですが、桜は散る
こともなく、暖かい陽差しの中で満開でした。
桜並木を歩きながら思ったのですが、どうも桜は、100m位先から観るのが一番良
いような気がします、私は。
雲海のように、煙って見える桜が。
帰りに、成瀬の本屋で「しょっぱいドライブ」を買い求め、読んで見ました。
感想ですか? それは、秘密です。これから読む人の感性を、先入観で誤動作させな
いためにも。
さてさて、その本屋で表紙の見出しに書かれた「全国有名800高校 主要大学合格
者一覧」に引かれて、2冊の週刊誌(各々某新聞社が発行している)を買ったのですが、
我が母校からどこに合格しているかを知りたくて。
ページをめくり、福岡県の欄を真っ先に見たのですが、その欄に掲載されている33
校の中に、母校の名前はありませんでした。
必ず載っていると思っていただけに、「何でだろう」と、しばらく考えたのですが、
結局のところ、母校は「有名ではない」という結論に行き着きました。行き着くまでに
結構時間がかかりましたが。
「有名」ではないとしたら、何なのだろう。
「有名は、一滴の時間で作れるけど、名門は100年かかる」と、ドイツの哲学者が
言ったかどうかは忘れましたが、母校は今年で創立107年。ちなみに、松井が活躍す
るニューヨークヤンキーズの歴史は、101年。
「有名ではなく、名門なのでは」と、掲載されなかったことに、一人で納得しており
ます。
母校では、どの生徒も校門を入る時に、校舎に向かって礼をして、下校する時には校
門で振り返り、校舎に向かって礼をするという、今では考えられない慣習がありました。
これも多分、歴史の積み重ねに築かれた引き継がれた伝統のひとつでしょう。全校生
徒の8割が女子であるという、特異な伝統もありました。
入学試験に合格した時に「あの高校には、男子トイレがない」と友達におどかされ、
入学式の日まで、しゃがんで用を足す練習をした事もありましたが。
と、まあ、歴史と伝統を兼ね備えた名門なのだと、あらためて繰り返し何回も一人で
納得をしております。
こんなことを、考えるなんて、きっと桜の花に酔ったのかもしれませんね。
吉田つとむのコメント
私が37年前に卒業したのは、上記にある福岡県立福岡中央高校と言うところでした。大野正
彦さんは私の3年後輩にあたりますが、この町田市のたまたま越してきたところでした。その大野
さんとは、滅多に出会わない福岡市にある高校の同窓だと言うことで、いろいろ話す機会が増
えています。
今回は、我々の後輩になんと芥川賞候補の作家が誕生したと言うことに関連した理由で、この
記事を書いていただきました。せっかくですので、このファンサイトの方に掲載させていただきま
した。これを機会に、私に出生かつ出身地である博多・九州に関する記事をこのランに掲載する
ことにしました。
なにも政治的な意味合いは無いかも知れませんが、開設が女学校であったと言う歴史を、われ
われは今も色濃く引きずっているのでしょう。男女平等参画時代にあって、女性が活躍すること、
女性がリーダーシップをとることになんの不思議も無く育ったことは、今にして思えば、何事も自然
に振舞える能力を身につけさせてくれました。
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