「私の落書き」

説明:この記事は、後援者の方で大野正彦さんという方が、メールで送っていただいた原稿を掲載したものです。吉田選挙の参加者において、意識や行動を具体的に示したものと考えます。こうしたレポートが多数集まると、実際の選挙戦に、よりイメージが迫ってくることでしょう。 その大野さんは、ちなみに私の出身高校(福岡市)の後輩に当たる人です。最近になって偶然にも、私と同じ町内(成瀬が丘)に越されて来ました。最初の出会いは、成瀬駅の駅頭演説です。

                    「私の楽書き」(写真編にリンク)
                                        大野正彦

成瀬が丘に夕日が沈む頃、一人の青年が壁に背をもたれながら、ウクレレをつま弾いていた。
彼のまわりに、こぼれ落ちて行く甘い音色に引き寄せられたのか、一人の男が近寄って来て声をかけた。
「いい曲だね、ところで君は、絵を描いたことは?」
「ありますよ、絵を描くことと、音楽と、そして文章を書くことは、好きですから」
その返事に笑みを浮かべた男は、少しためらいながら、こう言った。
「そう、それは良かった、実は描いてもらいたい絵があるんだが.....」

 と、映画のワンシーンのように、絵を描くことを頼まれた訳ではない。
事のおこりは事務所開きが終わった後の事だった。
「これ何に見えますか?」と、吉田さんはノートに書いた雲形定規のような図形を、
私に見せた。
 心理テストでもされているのではないかと思い、まじまじとそれを見たが、
どう見ても私には「突然変異のアメーバー」にしか見えなかった。
 さらに、「絵は描けますか?」と聞かれた。
 私は、学生時代に絵を描いたことがあったので、素直に「描けますよ」と答えてしまった。
これが、選挙事務所で絵を描く羽目になったきっかけである。
 この時は、まだ「絵」を描くのだと本気で思っていたのだが、話しを聞いて行くにつれて、
どうも難解なことを引き受けてしまったことに気が付いた。
 まず、この図形は町田市の形であること、これに市内10ヵ所の駅を、そして各駅ごとに
吉田さんの言うところのビジョンを、絵で表現して欲しいとのことである。
 しかしながら、各駅ごとのビジョンである「食物、緑化、流通、衣料、装い、ネットワーク」等の言葉を
どのようにして描いていいのやら。難しい注文である。これはえらいことを引き受けてしまったと思ったが、
もう後の祭りである。
 たとえ恐山の巫子が、黄泉の世界から岡本太郎やピカソを呼んで来たとしても
描けないような注文である。仮に、来てくれても引き受けてはくれないだろうけど。
 とは言っても、吉田さんとは同郷で、しかも同じ高校の先輩でもあり、無下には断れない。
とにかく、後輩として少しは役に立てばと思い、描いてみることにした。
 早速、壁に貼られた畳み10枚分はあるであろう模造紙の上に、浮世絵の絵師になった
心境で描き始めた。形あるものを絵にするのとは違って、色気のない言葉を絵として
表現するのだから、なかなか直ぐにはイメージが、湧き出て来なかった。
 それでも、所々に私の遊び心の絵を入れながら、何とか描き上げることが出来た。
選挙事務所の壁画を描いた人は、世間広しと言えども私が初めてではないかと思う。
多分、ギネスブックにも出ていないであろう。(暇な方は調べてみて下さい)
あとは、このビジョンを吉田さんのリズムとハーモニーで、「これからの活動」という
絵筆で描いてもらうことを期待するしかない。
 この絵は、私のメロディーで描き上げた私の楽書きなのだから。
 
● 吉田
 選挙公約を、「絵画」で表現してみよう。毎回、選挙運動に違った手法を取り入れたがる、吉田つとむの思いを具現化したものです。今回はその思いを、友人の大野正彦さんが協力してくれました。大野さんは、私の高校後輩(福岡市時代)にあたります。偶然にも、最近になって同じ町内に越してきました。