インターン記録レポート(5) 東猴 史紘

町田市議会議員 吉田つとむ    2004/2 /26 作成
 東猴 史紘 3年生 2004/2/25 到着 会議と待機、そして
主要研究項目  

インターンシップレポート(5)
                               東猴 史紘(とうこう ひろふみ)

○ 東猴さん
 2月20日、この日は議会運営委員会の日であった。吉田氏が委員長を務めた。委員会
を一言で表すと、「形式的」である。イギリスの貴族階級の会話を聞いているよう
だった。否定しない、ただ肯定しながら委員会は進んでいた。一人くらい反対って言
わないのかなと思いながら眺めていた。後で知ることになったのだが、議員さんの中
で反対をこの委員会の場で表明しなかったお陰で後に混乱を招くことになったらし
い。反対を言えなかった理由は、皆が賛成しているから自分も流れで賛成してしまっ
たという。その人が悪いといえば悪いのだろうが、そういう雰囲気を作り出してし
まった側にも問題があると思う。安易に満場一致の空気を作らず一つ一つ、落ち着い
て意思表明していただきたい。
● 吉田
 会議の前に放していたように、通常の議会運営委員会の会議運営は、確かに形式ばっており、始めてその会議を見た人(東猴さん)には、異様に思えたでしょう。
 しかし、議会運営委員会は、議会のルールに関して、次回の会議のその確認を行っていたものです。その話題でも、日程という本来ルーチン的の部分を再確認したものです。議員というには、政治的にまったく異なった考え、主張、立場に立つグループが集合して、会議を行っています。それ以外に、市長は始めとする理事者、職員、行政機関の責任者が一同に会して本会議上に出席しています。そのため、自治法、会議規則、申し合わせ、慣例に基づいて、議長が再拝して会議を進行させています。そのルールは、相当シビアーなものでないと、きちんとした議論が成り立ちません。端的に言えば、会議運営のための会議が、議会運営委員会です。通常は、出来るだけ、「「満場一致」で進行するべきものと考えています。

 東猴さんの意見の下地のある事態は、24日に再度、議会運営委員会を開くに至った経過を、私が比ゆ的に説明したものです。
 (参考記事は、「議会の状況、主な課題」に掲載予定)
 ひるがえって、私は、4年から2年前は、この議会運営委員会で委員を務めていました。自分の主張を何度か執拗に述べたことがあります。そのことに関連して、多数で決したこともありました。その成果が、今期に議会にインターネット中継を導入する事態に発展できました。

○ 東猴さん
委員会の中で私が一番喜んだことは、町田市役所がPCを導入しHPを開設してからとい
うもの、HPへのアクセスがうなぎ登りであるらしい。導入を呼びかけたのは吉田氏な
ので私はとてもうれしかった。委員会後、吉田氏は会議があるとのことで私は市議会
内にある図書館で自習をしていた。会議が長引いたおかげで、五時間という時間を自
習に当てることができた。自習の内容は私の持参の本を読んでいたのだが、「日本の
安全保障」という本である。せっかくの機会なので、日本政府に「おい!アメリカの
次は日本にテロかもしれないよ!」と叫んでみたい。イラクに自衛隊を派遣したが、
その派遣前にアルカイダは日本政府に対し自衛隊派遣をしたら東京にテロを仕掛けるとい
う趣旨の手紙を送ったという。政府はそれに対し、テロに対抗するだけの防衛を整え
たのか。北朝鮮ひとつとってみても、日本はテポドン、スタンダードミサイルに対処
するだけの防衛力がない。オウムのサリン事件は使用されたサリンが感染性ウィルス
ではなかったから良かったものの、日本にも生物ウィルステロが起こる可能性を提起
した。その後の日本政府は対処法を確立したか。答えはいずれもNOである。本国の防
御もしないままイラク派兵を実行してしまった。疑問を投げかけたい。
● 吉田
 私のことを良く書いてくれて在りがたいのですが、ここは意味がかなり違っています。
 まず、ここで発表していたのは、「議会HP」=市役所HPではない!ということです。データをアップロードしているサーバーは、市役所のものの一部ですが、その撮影、データ作成、編集等は議会で編成するものです。
 その議会の本会議を撮影し、インターネットを通じて、生中継=リアル・随時の録画放映=オンデマンド放映しているネット中継ファイルへのアクセスが多いと言うものです。昨年12月に、その運用を開始したものです。

 次に、自習の件ですが、インターン生にとっては実に退屈な時間であるかも知れません。まったく、一人ぽっちにされて、議会図書室に放置されたわけです。幸い、そこにある本を気に入ってくれたようですが、今までのインターン生が、この議会図書室で膨大な時間を費やしてきました。できれば、こうした待機時間の後の会議を見てください。なぜ、私がインターン生を放置せざるをえなかったか、それ自体がインターンを行う意味だと考えます。
 「会議は、生き物」と称されています。はたして、そうなのか、議会運営委員会のはじまり、本会議の招集、初日日程、一般質問、本会議質疑、委員会審査、最終本会議と続きます。あわせて、今回は議会役職の選挙などもあり、膨大な会議が待っています。
  
○ 東猴さん
五時間の長い会議が終わった。これで終わりかと思ったら夜の八時からそのまま新橋
に向かった。吉田氏の友人と食事会があるとのことだった。毎回のことだが、吉田氏
のバイタリティーには敬服する。どこからあの気力が出てくるのか。さらに町田市の
ために自分を犠牲にすることを幸せと感じているように見える。「生きがい」がいか
に人間を奮い立たせ、美しく、かっこよくするか私はわかる気がした。
この日の食事は23時終了であった。私は今、インターンと平行して就職活動中だが、
夕方5時にはちゃんと帰宅させてくれる会社を選ぼうとか一瞬でも考えてしまった自
分がとても恥ずかしかった。吉田氏のように何時まで活動しても楽しくてしょうがな
い仕事に出会いたいなと思った日であった。
● 吉田
 その日は、会議が早く終了するはずでした。実際に公式の会議は、わずか1時間で終了しました。「本当にそれほど簡単に終わるのか」、会議の招集者である私自身、半信半疑でした。・・・・やはり、真実は、そんなに簡単でなかったのです。先に書いたように、再度、24日に会議を開く結果に至りました。会議の参加者で、つかれなかった人はいないでしょう。しかし、そうした時でも、委員はその会議に協力してくれているのです。
 こうした会議の運営は、実際に気を使います。出席者への配慮もしているつもりです。委員から、委員長へのプロセスを経て、そうした気遣いをすること自身が、やりがいがある仕事です。困難な課題を議論の場に置き、最終的に整理して、結論を導き出す。そして、それが現実化する。こうした機会を与えていただいた関係者に感謝したくなってくるものです。

 さて、その日は久しぶりの友人と出会いました。その仲間は、「読書」を通じた(既に、はるか過去の話ですが、)友人達です。東猴さんが、そのことを書いていませんので、あえてここでは書かないでいましょう。また、別の機会に、それらの友人とのとことは、話題にすることもあるでしょう。
 ともかくとして、私は現地に飛びました。新橋への到達時間は、午後9時近くになっていました。久しぶりでもあり、私には珍しくお酒をいただきました。新橋でもあり、自分でも「サラリーマンおじさん」に戻った風でした。
 
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