インターン記録レポート(5)土屋 洋 一般質問資料収集とレポート作成

町田市議会議員 吉田つとむ    2004/8 /11作成 
 土屋 洋 3年生 2004/8/9 到着 
主要研究項目  一般質問資料収集とレポート作成


インターンシップレポート 5 土屋 洋
2004年8月8日(作成)

<今日の流れ>
市役所に集合
 ↓
昨日のお祭りの話を吉田さんから話していただいた
 ↓
一般質問のための情報収集
 ↓
昼食
 ↓
レポート作成


● 土屋 洋 

・今朝は昨日の二の舞を踏まないために早めに町田へ着き、それからゆっくり市役所へむかった。そして到着したのが9:40。集合時間の10:00に余裕をもって着けたので、さわやかに一日がはじまった。

 吉田さんのデスクがある部屋に入り、そこのソファーでしばらく、昨日僕らが見ていないところで吉田さんがどう活動していたかなどの話をした。
団地の中にあった盆踊り会場でのお祭りは、始まってまもなく雨が強く降り出し、吉田さんは雨が降ってもしばらく踊り続けていた。という話を昨日のレポートには書いたが、その時点では知らなかった面白い話をきかせてくれた。

雨の中で踊っていたのは、踊り手のおばちゃんたちに合わせてしばらく踊っていた。そして、だんだん雨が強くなってしまい、しかたなくテントに入った。その後に、その雨の中でも一人のおじさんは狂ったように踊っていたらしい。どんなに雨がふってもやめない。そんなに踊りが好きなのだろうか。太古に雨乞い踊りをした人の生まれ変わりだったりするのだろうか。
いずれにしても僕にとってこれは、東京都民に対して持っていたイメージとは大きく異なるものだった。このようなイメージとは全く違った実態を、インターンシップをはじめてから毎回、何度も出くわす。
ここでのイメージとは、閑静な住宅街に住み、隣近所との付き合いは軽薄。祭りにもあまりすすんで参加せず、一部の役員たちによって形を作っている。といったものだった。
でも、この踊り狂う人をはじめ、ここ数日出会ってきた町田市の皆さんは、これとは正反対といえるほど暖かく、親しみ深い人間味にあふれた人たちばかりだ。
祭りに突如現れ、見慣れない顔の僕らが、雨のためにみんなが夜店を片付けているのを手伝うのを快く受け入れてくれたし、その後でも気さくに話してかけてくれるおばちゃんや、ジュース、枝豆、生ビールをご馳走してくれるおばちゃんなど、今回もとても良くしていただいた。
このような人たちのために活動する議員の方や、自治体の職員の方はとてもやりがいがあるのだろうなぁと感じる。
しかし、その方々の実際の仕事では、なかなか奇麗事ばかりでは通らないことを垣間見る。ずっと一緒にいる吉田さんを見ていても、時々お目にかかる市役所の方からもそれがひしひしと感じられる。
一般質問のための情報収集をしていて、そのことが顕著に見て取ることができたので、ここで少し書かせていただいた。詳しくはまた質問作成が始まってから書かせていただきたいと思う。

 昼食の前に海野君は帰り、僕と吉田さんは定食屋さんで「れいしゃぶ」を食べた。やはり夏にはあまり脂っこいものは食欲がわかない。しかしこのお店では「れいしゃぶ」以外にはどれもスタミナのつきそうなメニューばかりだった。ご飯が食べ放題という珍しいサービスもついていた。

昼食を終えて市役所に戻り、僕は前回のレポート作りをした。前回は朝から夜まであったので、書きたいことが多く、まとめづらかった。書き終えるまでに結構時間がかかってしまい、次の盆踊りに行く吉田さんを待たせてしまってすみませんでした。

● 吉田 つとむ

 前段は、前の行動に関する事後説明の内容です。
 さらに、住民感覚で言えば、確かに都会では人との交わりを希薄にすることも可能です。ただし、それを全員が望んでいるわけでもなく、それなりに地域社会というものがあります。新興住宅や団地が多く立ち並んだ町田市ですが、実際にそれらを注意深く観察すると、様々に異なった様相を展開しています。

つまり、(1)旧住民の人が主体となっているエリア、(2)戸建の新興住宅地、(3)公営団地、(4)新規開発エリアと大雑把に分けられ、それぞれが特徴的な様相を持っています。詳しく見ると、(1)と(2)の中には数多くのアパートが立っている姿も見逃せません。さらに、建物の建ペイ率・容積率の高い市街地部分の中には、新しい高層マンション(10階前後)の姿も目立っています。コミニュティーの分野では、その中で、一部の新旧地区では、それら集合アパートの存在を拒否したり、建設はされても町内会・自治会に加えない固定的な社会性を持った地域もあります。また、(4)新規開発エリアというのは、新しく出来た鉄道の駅周辺の生活エリアと、工場跡地などの高層マンションのことを現していますが、それらは現在を代表する都市の活況を呈しています。その一方で、(3)の公営団地については、一番古く立てられた賃貸アパート群、次の時代に立てられた分譲団地、さらに、新しく立て替えられた賃貸アパートがありますが、まったくと言ってよいほど、それぞれの様相を持っています。

さらに、これら以外で、市政の中で大きく問題に取り上げられるのは、(2)戸建の新興住宅地と見なされる地域の内、一定の住居が立ち並び、2-30年の年月が過ぎた時点で、たまたま住宅規制が厳しくない土地があったところに大型マンションが建設されたり、そうなりかかったところでは、その建設反対運動のパワーが他の諸問題をかき消す様子で、勢いを振るった様相を呈しています。

そうした意味で、この町田市のコミニュティーは、統一性を欠いた新興都市の特徴をもっており、活気と停滞と斜陽を織り交ぜた重層的な様相を呈しているといえるでしょう。

さてさて、その日は大雨の中、土屋さん・海野さんは大歓迎をされたわけです。その大雨を避けるために、お祭り道具の片付けが必要な時、思わぬ世代の二人が手伝いに入ったのです。てんてこ舞いの混乱の中での気持ちが通じあったのでしょう。ともかく、どこのだれかわからないままに、人を受け入れるのが「盆踊り」の特徴といえます。

さて、次回は議会の質問作りに入っていきます。住民の皆さんと、お祭りを通じて、2回のお付き合いをしました。そうした思いを抱きながら、その質問も考えてみてください。

なお、前回の土屋さんのレポートは、本来はお祭りの片づけを手伝う予定だったものが、雨のために順延となって、そのスケジュールがあいた日程の中で書き上げたものでした。そのことを、ここで土屋さんは書いているわけです。

では、これをもって、土屋さんはお盆休みとします

(注: タイトルは、吉田がつけました)

  文頭に戻る  インターン記事の見出し HPメイン 吉田つとむHP全体