インターン記録レポート(11) 川合 奈美「質問のヒアリング」


町田市議会議員 吉田つとむ    2005/9 /06 作成 
 
主要研究項目 「質問のヒアリング、請願・陳情の対応」

2005年9月2日作成
インターンシップレポート(11) 川合 奈美(大学4年)
(2005年9月2日)

● 川合 奈美
 今日はヒアリングやその為の準備などをしました。ヒアリングと
は以下のことです。9月にある町田市議会の一般質問では、町田市
についてあらゆる範囲について質問・意見がされるわけですが、事前
に統計を調べておいたり、情報収集をしておいた方がより中身のあ
る答弁になるため、事前にどういった質問をするのかの項目を提出
し、その提出項目について質問者(議員)から市役所の方に口頭で簡
単に説明するというものです。私達3人のインターン生はそれぞれ
が吉田議員が質問しようとしていることをより詳しく調べ、質問文
の下書きという作業をしているところです。私は「町田市の産業振興
(特産物開発)」というテーマで質問文を作成していて、地域住民によ
る単なる産業振興ではなく、町田市の学生による産業振興を活性化
させようとする点に重点をおいているものです。本来は質問者であ
る議員が市役所の方とヒアリングをすることを、私達インターン生
がするということに今家に帰ってきてこうしてレポートを書いてい
ると、今日はすごいことをしたのだと感慨深くなってしまいまし
た。吉田議員にご迷惑をかけないように、吉田議員が質問する日に
質問文を完成させることに努めます。

 そして今日は議員が一般質問をする順番を「くじ」で決める日とい
うこともあり(一般質問する順番をくじで決めるということに私はと
ても驚いたのですが)、いつもより各党部屋に登庁する議員の数が多
く、陳情や請願に来る有権者の人も多くいて、いつもと違うがやが
やとした雰囲気でした。私は、こういった陳情ということを考える
と、政治家はいろいろな種類の陳情に対応する度に知識が深まり、
陳情者に対しての対応の仕方などのテクニック(あまり良い言い方で
はありませんが)なども身に付くと思うので、長く政治家として活動
してきた人は、地域住民からの信頼も当然深くなるのかと感じてし
まいます。吉田議員はこのことについてどう思われるのか今度聞い
てみたいです。今日のインターンレポートは以上です。
 
● 吉田 つとむ
 川合奈美さんは、この9月議会で私が行う一般質問の質問文草稿を既に準備してくれました。最終的にはもう少し取材を続け、内容を追加したものを質問文原稿とするようです。ただし、私としては、その原稿を提出してくれる日が「質問日」に間に合うようにではなく、質問はノー原稿でやるため、質問原稿を読む下しする期間を与えてもらいたいと願っています。

 この日のヒアリングは、主体的には行政の担当者が市長の答弁書の草稿を作成する目的で行うものです。議員としては、既に「質問通告」(私の場合は、数行の箇条書き程度)を行っているので、それ以上のことは質問日に「一般質問」として聞けば良いことです。とは言っても、市長の答弁は出来るだけクリアーな内容を求めたいので、こうしたヒアリングに応じることになります。

 川合さんは、町田市議会においては、一般質問の発言順をくじで決めているということに意外性を感じたようですが、その方法は最も公平かつ公正なことであり、それを異議を唱える議員は一人もいません。この方法だと、大きな会派の議員も、小さな会派若しくは単独の会派の議員も誰でも1番に発言することもあり、発言順が最後になることもあります。ただし、くじを引く順番は大きな会派から引くことになっています。それぞれの会派の代表(幹事長)が質問をする議員の人数分だけ、まとめてくじを引きます。今回は、2番・23番、28番のくじを引きました。

 さて、この日は議員の質問通告の締め切り日とあって、大勢の議員が議会にきていました。(今は、メールで質問通告も出来ます)質問通告を行うと、その日と次の日は行政からのヒアリング日にしてされています。そのヒアリリングを受けるために大勢の議員がきていたわけです。

 他方で、議会は請願受付の締め切り日を設定(町田市議会は、定例会の開催月の5日までの日を指定)しています。(つまり、期限を過ぎるとその時の定例会でなく、次の定例会に先送りされます)請願者は、自分が出そうという請願を出来るだけ大勢の議員に認知させる目的で、請願提出の事前・事後に各会派を回り、その協力要請を行っているわけです。そうした請願提出者は、事前に議会の中に協力者を確保している人もいれば、その場で協力を探しまわる人もあります。私は、なぜか旧来より、請願の協力要請を受けることはほとんどありませんでした。

 ただし、請願者の説明を会派で受けるポジションを何年も行った経験があり、その後の請願対応で多くの人から冷たい人物とも思われることも、正直だと思われることも起きてきました。今回の議会でも、そうしたことが発生するかもしれません。川合さんは今度のインターン期間中に、そうした経過を注意深く監察してください。

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