インターン記録レポート(6) 荒井 幸恵「社会見学」

町田市議会議員 吉田つとむ    2005/9 /06 作成 
 
主要研究項目 「電子投票普及協業組合と国会議事堂の見学」

2005年9月4日作成
インターンシップレポート(6) 荒井 幸恵 (大学3年)
(2005年8月23日)

「電子投票普及協業組合と国会議事堂の見学」

〜8月23日・インターン6日目〜
時間10:00〜19:00くらいまで
集合場所:町田市役所
午前:各々質問の進行状況の確認・把握。
昼食:市役所近くの定食屋にて。後、永田町へ電車で移動。
午後:電子投票普及協業組合と国会議事堂の見学。

インターン6日目。今日は同期のインターン生二人と共に、4人で行動した。今日は内容が濃くとても刺激を受けた一日だった。午前中は、質問の進行状況を各自報告し合い、昼食を取ってから、電車で永田町へ向かった。

〜「電子投票普及協業組合」の見学〜
電子投票について話を伺いに行くのだが、電子投票をしっかり認識したのは、インターンを始めてからである。始めに、組合の理事の方から「機械で投票するのが、電子投票ではない。」との発言に、どんな意味が込められているのだろうと関心を寄せた。ただ電子投票を導入することで、事務効率が良い、コストが削減される、無効票をなくなる、などのメリットを考えていた。しかし、それは表面的な話題だった。

組合の担当の方との中で、選挙のあり方から出発し、日本の選挙制度の問題点、国民の選挙に対する意識、投票率を低下させている要因など、議論は広がった。そして、"民主主義とは何か"との本質的なテーマに帰着した。つまり、「どのような選挙制度が民主主義として私たちの声を反映できる手段になりえるのか」ということである。

電子投票の発案は日本であったのは、初耳だった。国際社会では、電子投票の導入が進んでいる。電子投票の成功例は、ブラジルである。不正をなくし、非識字者の投票を実現させた。一方、日本は、選挙の方式をわざわざ変えるための、これといった決め手がないというのだ。理由はそれだけなのだろうか。私は電子投票の導入には賛成である。なぜ日本は導入に踏み切らないのか、疑問が残った。

後で、実際に一人ずつ電子投票に体験させていただいた。操作は画面にタッチするだけで簡単なもの。まじまじと機械を見ながら、貴重な体験となった。

今日の見学では、組合の方から、民主主義が実現する選挙のあり方を考えてほしいことを、メッセージとして受け取った。

私は有権者であり、投票は経験している。選挙について、まだまだ知らないことが多い。今まで政治については学び投票してきたつもりだが、改めて大切な一票を真剣に考えて投じていきたいと思った。

〜国会議事堂を見学〜
 吉田議員の元インターン生である村上直子さんに参議院会館の案内をしていただいた。私は神奈川に住んでいるにも関わらず、未だかつて国会議事堂へ行ったことがなかったので、とても楽しみだった。館内は人気が少なく、閑静だったが、緊張感が漂っているように感じた。見るものすべてが新鮮に映った。

国会の食堂で短時間だったが、お茶を飲みながら、村上さんから国会職員の仕事についてお話を伺った。村上さんは、議会の準備などのサポートする立場にいるそうだ。私たちには見えない仕事であり、国会の影の立役者だと思った。

今日は、一気に政治に対する関心が高まり、有意義なインターンだった。

● 吉田 つとむ
 荒井幸恵さんのレポートが届きました。この「電子投票普及協業組合と国会議事堂の見学」はインターン生の3名が、全員そろって行った社会体験です。

 電子投票のレポートは、別途にそれ自体のレポートしても提出してもらっています。今回の電子投票の話の中では、その機械による方式のため、効率化や迅速性が強調されていましたが、無効票をなくすと言う意義や投票の不正を防止する役割まで幅広くその導入意義を聞きました。宮川さんの説明で、投票方式が全面的な氏名の記述式となっているのは日本だけだと言うのは、皆さんにとって意外なことであったでしょう。他国ではほとんど記号指式か、この間には電子投票方式が広まっているとのことでした。

 メディアではなかなかそうした報道に行き当たりませんが、注意深く情報収集していると、電子投票の意義を説いたものも散見することができます。そうした分野では、私は技術的な専門家ではありませんが、政治家としては数少なく、この電子投票に関して一貫して関心を払ってきています。

 荒井さんは始めて国会に行ったことになるとのことでしたので、今回のインターンシップでは、国会見学をそのコースに取り入れました。荒井さんは、ここで「参議院会館」を見学したと書いていますが、実際に見学したのは、国会議事堂の参議院部分です。あのてっぺんが階段状に四角錐に見える建物であり、両翼が参議院と衆議院が構成されている建物です。参議院会館というのは議員の執務室であり、独立した建物となっています。今回の訪問では、立ち入らなかった建物です。道路を挟んで、衆議院会館が2棟、参議院会館が1棟、国会とは対面に並んでいます。近く、その建物が改修されて、議員の執務室がかなり拡大する計画が進められています。

 その参議院の職員として仕事に励んでいるのが、元インターン生(第2期)の村上さんです。通常国会が終了した時期を見計らって、その見学をさせてもらいました。その仕事自体を見ることはありませんでしたが、国会食堂でお茶をごちそうになりながら、そのポジションの説明をしてもらいました。議員を会議の場でサポートする陰の仕事ですが、荒井さんが言うように、その仕事は見えない会議の立役者です。


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