インターン記録レポート(9) 西野 孝佑 「質問のヒアリング」


町田市議会議員 吉田つとむ    2005/9 /10 作成 
 
主要研究項目 「質問のヒアリング」

2005年9月4日作成
インターンシップレポート(9)  西野 孝佑(大学2年)
(2005年9月2日)

●西野 孝佑
 9月2日。町田市役所に足を運ぶのは、これで何回目になるのだろうか。通いなれた道を通って、市役所に10時につく。

 今日のメインは、9月定例議会での質問のヒアリングだ。ということで、インターン生も3人集まる。またそのためか、市役所に登庁してきている議員も普段よりずっと多い。

 まず、午前中はそれぞれの作業をすすめるということで、自分はパワーポイントで区画整理について紹介するプレゼンを作成した。前回のときに骨格はできていたので、今回は肉付けをして、昼前には完成。やはり何事もあらかじめ大枠を決めておいて、徐々に細部をつめていくほうが効率がいいと改めて実感した。この作品は、人前で発表するとしたら、まだまだ細部をつめる必要がある。

 午後になり、いよいよヒアリングが始まる。吉田さんは、3項目質問をおこなうので、その項目ごとにそれぞれ管轄する部署の代表がやってくる。国の省庁の場合は、質問取りは入省間もない新人がやると聞いていたので、今回、どの部署も部長級の方が質問取りにきたのは少し意外だった。それだけ、市民の代表である議員の一般質問に敬意をはらっているということだろうか。

 自分の担当する区画整理のヒアリングは、2番目だった。あらかじめ調べてみて気になった保留地と家屋移転交渉について質問する予定の旨を伝え、そこに吉田さんが学校用地と区画整理によりどれだけ税収が上がったかも質問する予定だと補足された。自分としては、少し細部まで内容を伝え過ぎてしまったかもしれないと感じたが、役所側を困らせるのが目的ではなく、より充実した答弁を期待するのであればそっちのほうがいいのかもしれない。やはりこれは長年のバランスであろうか。どんな答弁が返ってくるのか、議会で吉田さんが質問をするのが待ち遠しい。

● 吉田 つとむ
 インターン生にとっては、メイン体験となる議会の一般質問の原稿作りです。これまでに質問項目を決め、締め切り日があり、その範囲で行政に提出していました。この日は、その質問項目の項目趣旨がどのような意味合いか、行政担当者がヒアリングにくる予定となっていました。このヒアリングには、西野孝佑さんたちインターン生を入れて、実施しました。せっかく、ここまで一般質問作りをやってきたので、この場面でもインターン生に全面に出てもらいました。

 実際の質問を行う場面において、質問項目のどの部分を重要視するかは、実際に発言するまでは決めていません。前にも書いていましたが、私は質問原稿を読み上げる方式を用いず、その質問項目をメモする程度のものを持つだけで演壇に立っています。西野さんが取り上げたこの問題の答えは、そのことによって判断してもらいましょう。

 さて、西野さんが担当する質問のヒアリングでは、上役の人がきていました。国の場合に、国会議員の質問取りに入省間もない新人公務員が行くというのは、実際には伝説に過ぎないことです。どの議会レベルにしても、最もその問題に詳しい人が担当するのが常識です。最も、国会内には議員の情報把握を行う専門の国会派遣担当者もおり、政府職員が議員会館を煩雑に訪問しています。(これは、20年以上前に、国会議員の第1秘書(公設)を経験した私の体験に基づく内容です。現在では、もっと状況が違っているかもしれません)

 こうした質問を作成する準備をする一方で、西野さんには、この町田市の区画整理に関する説明のための、パワーポイント作品作りを課題に与えていました。もちろん、他の2名のインターン生も同様な課題があります。たまたま、西野さんの場合は、区画整理の概要をまとめたパワーポイント作品作りを先行し、議会質問作りが後付になりました。時間に余裕があれば、この方法もインターン生にとって有用でしょう。

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