インターン記録レポート(10) 西野 孝佑 「定例会開催」


町田市議会議員 吉田つとむ    2005/9 /10 作成 
 
主要研究項目 「定例議会の開催、質問作成」

2005年9月9日作成
インターンシップレポート(10)  西野 孝佑(大学2年)
(2005年9月7日)

●西野 孝佑
 9月7日。今日からいよいよ9月定例議会の本会議がはじまる。この夏のインターンもそろそろ佳境を迎えるようだ。

 今日も重要な日ということでインターン生3人が集まる。そして午前は例によって吉田さんが代表者会議に出ている間、各自が分かれて作業にあたった。自分は区画整理に関する一般質問の原稿をつくった。3項目もやるため、1項目にかけられる時間は5分程度という指示をうけており、なるべく簡潔にするよう心がけた。区画整理という題材は、他の2つの質問とは違って昔から議会でも多く取り上げられてきた内容なので、質問の背景などをできるだけ短くしてかなりコンパクトにできたと思う。

 午後からいよいよ本会議がはじまった。町田市の議員が病欠の1人をのぞいて全員が出席していた。話の内容はというと、前半にほんの少し質疑と表決があっただけで、残りは市長側が議案の提出趣旨を述べることに終始した。特に、決算に関わる部分はひたすら数字を読み上げるだけであり、資料に書いてあることと全く同じ内容を口に出して読んでいるだけであった。吉田さんによると、資料を配るだけでは、正式な効力をもたず、議会で話し、議事録に載ることではじめて有効になるという。民間ではこんな手間のかかることをわざわざしているところはないと思うが、慎重な手続きを要する市政というものにはやはりこういう儀式も必要なのだろうか。

 次回は一般質問の傍聴をする予定だ。もっと実質的な議論が聞けることだろう。

● 吉田 つとむ
 西野孝佑さんたちインターン生にとって、最も重要な体験の一つである会議の傍聴です。膨大な書類があって、その資料に即した提案理由の説明をして、その翌日には、さらに非公式の議案説明会が開催される。これを受けて、以降の本会議で、担当委員以外の議員による本会議質があり、その後常任委員会の審査を受けます。ここでの決定を本会議に委員長が報告し、全議員による最終審判を受けます。
 
 このプロセスを過重と見るか、必要過程と見るか、見解が様々あるでしょうが、議会は住民の皆さんが納めた税金の使途を決するところであり、行政が企画し・執行する予算の内容チェックとその可否を決する責任を住民に負っています。民間の場合には、人の集合、ものや情報、そしてお金の移動の移動が、基本的には任意に行われるものです。行政は、住民に税金の徴収を始め、強制力を持って対応できる権限を持っています。その権力行使の根拠を厳しく問うのは、議会の役割を考えています。
 なお、民間企業などでの決定プロセスですが、そこで用いられている手法が手間のかからないもので、その点が行政や議会と違っていると考えられますが、一概にはそのようには言えません。行政や議会では、ルールが厳格な分、それをお互いがそれを把握しておれば、民間より意志決定が早く行われることもあります。そうした場面があれば、その際具体例に沿って、説明しましょう。

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