インターン記録レポート(7) 荒井 幸恵「支援研究の講演会

町田市議会議員 吉田つとむ    2005/9 /10 作成 
 
主要研究項目 「支援研究」の講演会に参加」

2005年9月8日作成
インターンシップレポート(7) 荒井 幸恵 (大学3年)
(2005年8月28日)

〜8月28日・インターン7日目〜
時間14:00〜17:30
集合場所:代々木上原駅

〜「支援研究」の講演会に参加して〜
インターン7日目。今日は講演会に参加するのみの短いインターンとなった。同期のインターン生の川合さんも一緒に聞いた。主催は「支援研究会」、会場は東海大学。私は初めて聞く「支援研究」の講演内容を楽しみにしながら臨んだ。講演は3部に分かれ、内容は、「支援とは何か?―その本質と広がりー」(講師:舘岡康雄氏)、「情と利のマネジメント」(講師:渡辺茂一郎氏)、「サービス・マネジメントにおける"支援"の位置付け」(講師:佐藤知恭氏)である。

講演を聞いて、「支援」とは、一つの組織内における人間の関係性を説くものだと思った。つまり、自分と他者がどんな関係であるか。一緒に仕事をするなら、「してもらう・してあげる」か「させる・させられる」の関係であるか。舘岡氏の講演では、「支援」と「管理」を比較して説明していた。

<「支援」と「管理」の行為者の本質的な違いについて>
「管理」:自分から出発して、相手を変える行動様式のこと。
「支援」:相手から出発して、自分を変える行動様式のこと。
支援をする者は、相手に対し、自分の意図を表に出さない、押し付けないこと。また相手を知り、自分の行動を変えることで、相手の意図が果たされる。例として、介護を受ける年寄りとヘルパーがわかりやすい。ヘルパーは、年寄りの行動を見て、年寄りが何をしたいのかを考え、状況に応じながらサポートする。そのサポートによって、年寄りの意図はヘルパーによって達成される。支援は、状況に対応していくので、ルールがなく、柔軟性がある。一方、「管理」は、上からの命令や統制があり、ルールがある。

組織のあり方や価値観に対し、「管理」と「支援」は、それぞれ長所・短所はあると思い、絶対的なものはないと思う。しかし、支援という考え方は、一つのリーダーシップのあり方として捉えられると思う。

また、一つ「支援をしてもらう人」、二つ「支援をしてあげる人」、三つは二つの人から拡大した「支援をしてあげる第3者の人」のアクターがいる。三つ目の人材をつくるのは難しいと思う。同じ味方を増やすということ、つまり、自分と同じ価値観を持った人をいかに増やすかは、一つの大きなテーマになると思う。自分が支援するかどうかは、自分で意思決定できる。参入も参出も自由である。ここでは説明が偏ったり、伝えきれないが、ほかにもいくつかの論点はあり、とても興味深い内容だった。

支援という概念は、これからどんどん発展していくのではないかと思う。また、ただ一方通行の支援行動で終わるのではなく、お互いがGive&Takeの関係を目指すべき関係だと思った。支援をしてもらったら、その人は感謝の気持ちを忘れず、また相手に還元していくこと。その連続に、揺るぎない信頼関係が築けると思う。

今日は、講演会のみで、終了後は解散した。次回は9月2日である。

● 吉田 つとむ
 8月28日に開催された、「支援研究会」(主宰者 舘岡康雄氏)の始めての会合に、インターン生の荒井幸恵さんと川合奈美さんを同行して、参加しました。会合は、研究者と企業で働く人が多くいたように見受けました。そこで発表される研究テーマは、アカデミックな面と、それを企業などの一般社会に適応させようとする発想の両方を兼ねているようでした。
 この支援というものが、どのような考えであるかは、この荒井さんのレポートに詳しく表現されており、当日は上記の3人の方の講演がありましたが、それをまとめてうまくいると思いました。そのまとめの部分は、ブログにものせて、「支援研究会」の人にも見てもらいましょう。
 今回の荒井さんのレポートでは、対象の講演自体を自分がじかに聞いて、それをまとめてくれているものですので、私の感想は不要でしょう。

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