インターン記録レポート(14) 桜井 大智 「本会議一般質問を傍聴」

町田市議会議員 吉田つとむ    2005/12 /14 作成 
 
主要研究項目 「本会議一般質問を傍聴・傍聴席の光景」

2005年12月7日作成
インターンシップレポート(14)  桜井 大智(大学3年)
(2005年12月7日)

  本日の予定は、平成17年第4回町田市議会定例会の
見学と傍聴をすること。議会に入って傍聴するのは初めてで、
想像していたよりも近代的である。それに行政側の担当者が意外に多い。
 議会が一時白熱してスリリングな展開になったのは、
野次馬根性ながら興味深かった。しかし他の質問では
別段変わりはなく、平坦に進んだ。「通告」をして、
予め大体の回答や資料が手に渡っているためであろう。
 してみると一般質問は儀礼的なものか。或いは意図的に
この「儀礼」を再質問などで破れば、答弁する方は色めき立つから、
立ち会っている傍聴人に示威するという効果があるだろう。
また、同じことが「住民請願に類似する内容の質問は、
本会議で質問できない」という申し合わせにも言える。
およそ「公式でない制度」=慣習は強くなればなるほど、
それを反故にしたときの「奇襲」は有効になる(当然「両刃の剣」)。
もっとも議会の慣習は、自治体ごとでまちまちであるそうだが。
 議員が自分の責任で慣習を破ろうと従おうと、議会戦術であるから
当然「あり」なのだが、傍聴人は局外中立であるべきだろう。なんとなれば
「傍聴」人なのだから。拍手はもちろんのこと(これは明文で禁じられている)、
嘲笑、文句(「えーっ」とか)などはすべきでない。「なにがし(出て来い)!」
というニュアンスで声を上げるのも感心しない。
(もちろん、していた人がいるから書いている。) 

● 吉田 つとむ
 この日、桜井大智さんは初めて町田市議会の本会議場に入りました。本会議場というと、写真やTVで見るのは国会の姿であり、あの光景に比べると、町田市議会などははるかに近代的に見えるでしょう。

 桜井さんが書いている議会と行政のやりとりの件ですが、議員が行政に事前に手渡しているのは、質問項目の内容程度です。ただし、その後に行政の担当者が議員のところにきてヒアリングを行います。その内容が的をえておればきちんとした当然になるし、そうでなければ答弁がとんちんかんとなることもあります。この一般質問の目的は、提案なり、異議をただすことにあり、聴衆を沸かせることが目的ではありません。もちろん、そうした傍聴席向けの質問をする議員のタイプもありますが、決して議会の主流派ではありません。もとより、どの議員もがなにも議会の主流派を目指す必要はないが、自分の質問以外は自席にいることが少ないというタイプの議員だけは勘弁してほしいところです。自分にとってそれほど関心がないテーマの議論をする議員の発言であろうと、じっと席を温めているのが議会人の特徴ではないでしょうか。

 傍聴人の発言は本来あってはならないものです。ましてや、議員や行政担当者の発言に対して、野次などを飛ばす傍聴人はけしからん存在です。言いたいことがあれば、議員に立候補してみればよいことです。そういう気持ちで、傍聴者の声を聞いています。最も、ほとんどの時には傍聴者の声が挙がることはありません。ちなみに、今回の議会では、私の発言中には傍聴者がゼロでした。これでは、傍聴席の野次もありようがありません。

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