インターン体験レポート 原田 史歩 市長発言、議会の審議方法

町田市議会議員 吉田つとむ    2006/08/24作成 
 
主要研究項目 議会の本会議、会議の開催と議会運営委員会、市長の問題

原田 史歩 大学4年 インターンレポート
2006年8月21日作成

研修生原田の8月18日体験記議会傍聴

この日は議会を傍聴に行った。思えば議員インターンということでスタートしてついにその一番の花形である議会の傍聴ということと久しぶりのネクタイに緊張した。まず、市役所到着後、傍聴の申請をした。なんだか堅苦しい手続きがあるのかと思いきや肩透かしを食ったようにあっさり傍聴券を手に入れた。市民の権利だから当たり前のことなのだが初めて自分でやってみると感慨深かった。ところが本議会の前に議会運営委員会というものが行われているらしいと知った。その委員会の名前すら初めて聞いた。議会の運営のことを話し合うのだろうかと思いつつ吉田議員が気を利かせて委員会の傍聴も頼んでくれたので恐る恐る会議室に入ってみた。予想通り議会の進め方について話し合っていた。休憩などがありそこで各会派が持ち帰って会派の意見を持ち戻るという光景が目に付いた。見ればやっぱりそうかと思うものの来ていなければ想像できない光景だった。その後本会議場が開かれた。議題は町田市の清掃作業中の対物事故についての承認と市長の不祥事が町田市に及ばした影響を追及するものであった。討論自体はそれほど特筆するものではなかった。清掃中の事故の件は承認され、市長の不祥事に関しては質問をする、または調査委員会を設けるといった提案は棄却された。自民党は棄却する立場に立ったわけだが、市長を積極的に応援するという姿勢ではないと思われた。定例会が迫っていること、市長の裁判が確定していないことが理由であろう。すなわち、今は議論すべき時ではないという判断だろう。ただいずれ議論すべきときが来て態度を明らかにしなければならないときもあるだろう。そのときに注目してみたい。その後吉田議員に与えられた一般質問のテーマに関連した過去の議事録に目を通した。
             
            感想
今日は議会を傍聴したが、論戦を見たというより、議事の進め方などの形式的なものが特に印象に残った。議事の進め方には規則がありその規則をしっかり理解したうえで進めることが肝要と感じた。また、規則をうまく利用する必要もあると思う。今回、注目された市長の不祥事に関する質問は棄却された。この点に関して自分は落胆しなかった。今回質問できなくても、もうすぐ始まる定例会で質問出来るからだ。今質問をしても今後処分が変わる可能性もあるわけだから、今後追求すればよいと思う。市長に関して、たとえ処分が罰金だけだとしても今回の不祥事を引き起こした責任は重くその影響は大きいので辞職しないまでも何らかの形で償うべきであると思った。

● 吉田 つとむ
 原田さんは、この日が緊迫した臨時議会の開催に遭遇したことで、詳しく経過を書いてくれました。

 なお、冒頭に書いておきますが、「傍聴記事」の中段に、「吉田議員が気を利かせて委員会の傍聴も頼んでくれた・・・・」と言う表現がありますが、この表現は、議員とインターン生の関係では、少々まずかろうと思います。(とは言え、失敗するのがインターン生の仕事であり、それを乗り越え、克服していくプロセスこそを大事にしたいと思っています。あえて、もとの表現にとどめました)

 この日は、就任早々の石阪市長にとって初めての臨時議会の開催であり、どのようなスタンスで臨んでいたでしょう。とは言っても、議会の会議次第は議会で決めること、あくまで我々が責任を持つことです。

 私は、今回の臨時議会はあくまで特別委員会の設置を求めた決議をどのように受け止めるか、緊急性があると判断するか、それとも議員は十分な情報を持って、近くに開く9月議会の一般質問のテーマとして取り上げるか、これを決することでした。

 一部の皆さんが、この期を利用して緊急質問をしなければならない、あるいは会派の代表者には緊急質問をさせないと場が持たないと考えたのでしょう。冷静に考えれば、9月の一般質問日はすぐに迫った日程でした。これまでの事(略式起訴とその裁判結果=略式裁判の決定事項)は、ある意味で想定内のことでした。私は、本会議ではそのことを提起しました。

 総じて、議会の状況を観察していた人は、市長に対して決して好ましい評価をするとは思っていません。それは、どうしても守る側は自分のよさを出すのは難しいからです。攻めるほうは比較的に単純な論理で済みますが、守る側は多くを語らずして、事情を察してもらう側面を持っています。今回は、その側面が大くで過ぎていることだけは間違いありません。9月の議会、あるいは私の発言を見守って下さい。もちろん、それでもなおかつ、私への批判もあり得ると考えています。

 なお、原田さんには、9月議会の一般質問に関して特定のテーマを提起しており、その内容を調査してもらっている最中です。

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