インターン体験レポート 林 啓子 本会議の一般質問

町田市議会議員 吉田つとむ    2006/09/07作成 
 
主要研究項目 本会議一般質問、速記の仕事

林 啓子 大学2年 インターンレポート
9月 6日分  2006年9月6日作成  

9月6日(水) インターン12日目

●実習内容
 10時から町田市議会で行われた本会議を傍聴。午前中は、議案の決議があり、その後に一般質問に入りました。昼1時間と3時から30分の休憩を挟みながら、18時までに7人の議員が一般質問を行っていました。その後、吉田議員と夕食を頂き19時半ころに一日の実習は終わりました。

●学んだこと
 インターンシップが始まってから2回目となる会議傍聴。前回の臨時議会とは大きく違ったのは一般質問があったことだった。一般質問は、議員が事前に通告したことについて一人につき一時間まで自由に市長や行政の職員の方に質問することができるもので、今回の定例会では30人の議員がすることになっている。一人の議員が質問をしているときは、他の議員は発言することはできず、その議員と市長とのやりとりを他の議員や傍聴者はひたすら聞いているという感じだった。他の自治体などでは、再質問ができなかったり、その回数が制限されていたりすると吉田議員から教えていただいた。一般質問では、教育・福祉・企画などあらゆる行政の分野に議員が厳しくメスをいれ、その改善や情報開示を求めている姿が印象的だった。こうやって議会は行政を監視し、刺激することができるということを学べた。特に、市長の政治資金パーティー事件については、今日だけで3人の議員が質問を厳しい態度でしていたが、市長の対応はあたりさわりなくさっぱりとしたもので、議員との温度差を感じた。しかし反対に議員の口調にも、その言い方はおかしいのではないかと感じる部分は少なくなかった。
 また今日は、夕食の折に、今日の本会議で速記をしていた方と会い吉田議員と3人で食事をいただきました。初めて、速記士の方の話を伺うことができ驚きと新しい発見でいっぱいだった。話の中で吉田議員の政治家の見方などの話題もあり、たくさん勉強することができた。

●感想・意見
 本会議の傍聴は、長くて単調なものであったが、想像していたよりも楽しく聞くことができた。前回の臨時会では、議場に入りきらなかった傍聴者も今日は一般質問の時には、4、5人という具合だった。議員席からは、傍聴席は見えないが議長や行政の方の席とは向き合っているので少し緊張した。
議員によって質問の仕方、話の進め方が違っていて議場に笑いが起きる場面もあり驚いた。それにしても、このような一般質問を4日間全部参加して話を聞く議員の大変さを感じた。次回のインターンは、吉田議員が一般質問する本会議を傍聴する。どんな風に吉田議員が話を進めていくのかとても楽しみだ。

● 吉田 つとむ
 林啓子さんは、初めて議会の一般質問を見ました。臨時議会の時、私が討論においての発言で、「市長の政治資金パーティーに関して、9月定例議会の開催が近く、その一般質問日程も決まっており、特別委員会を設置する必要はない」とした、その一般質問がこの日から始まったわけです。
 今回の一般質問では、市長の政治資金パーティー開催事件に関して、それを質問項目に入れる議員が多数有ると思われました。結果はそれほどの発言人数がなく、どのような質問が際だつでしょう。
 さて、会議の冒頭で行われたのは、「議案の決議」でなく、議案の表決でした。質疑の後の討論と採決が、それに当たります。ここでは、突然、本会議で表決前の議案に対して、修正案がでたり、それらに対して、反対討論、賛成討論が合計で4会派から提出され、約1時間を要しました。
 その後の一般質問では、予定の7名が発言しました。たまたま、「秋篠宮妃紀子さま 男児ご出産 41年ぶり皇位継承資格者」の報道が入り、公明党、自由民主党会派議員が、質問前にそれぞれ喜びの言葉を述べました。
 さて、その一般質問のテーマや話しぶりは多様です。持ち時間1時間の中で、質問と答弁が行われるため、時間が余る人も有りますが、その多くは時間内に十分に収まっています。そうしてその質問では、持ち時間を自分が演説することに多くの時間を割くか、答弁させる側に多くの答弁内容を盛りかませるかは、議員の力量とされるところです。その意味では、前の寺田市長は自分の得意分野などは原稿なしでどんどん話していきました。石阪市長は、再答弁では細かくメモを取って、自分の短いコメントを発しています。
 最後は夕食を取りましたが、偶然、速記者の方と同じ場所で食事をしたため、初めて「会話」をしました。「速記」に関しては、私が参議院の政党会派室で、「会派職員・政党事務員」として仕事をしているときに、会派担当国会職員の方のご主人が、その「速記」の仕事でした。そうした関係も有って、「速記」の仕事は、予算委員会の中でも注視していたことがあります。しかし、そうした仕事の方と直接に「会話」(一言、二言ではなく、有る程度の連続した「話す時間」を持つという意味)をしたのは初めてのことでした。これからの時代において会議の「速記」がどのようになるか、興味深い話もお聞きしました。私にとっても、珍しい経験でした。

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