日進市での新設小学校(日進市立梨の木小学校)視察

                        インターン生 石田寛和
                      (2003年1月31日視察、2月14日制作)

 地方視察として愛知県日進市を視察した際、日進市立栗の木小学校を訪問した。この小学校は、平成14年4月1日に開校したばかりの小学校であった。現地には、日進市議会議員の白井えり子議員に案内してもらったわけだが、白井さんは幾分自慢げに小学校を案内していた。私は、この小学校の設備のすばらしさにはびっくりしてしまった。白井さんが自慢げになってしまう気持ちも良くわかった。

 小学校の隅から隅まで案内してもらった。昇降口は、明るく広いし、もちろんバリアフリー。教室の机は、標準的な机より大きかった。他には、各教室と廊下との間にあったフリースペースにも驚いた。広いこのスペースは、友達と遊ぶのにも、自由学習用としてもいいだろうし、用途が広くて良いと思った。最新のPCを揃えたコンピュータ室、図工室、体育館、家庭科室などなど、どこも新しく何らかの工夫があって驚くばかりだった。私自身が抱いていた小学校のイメージとはかけ離れていた。こんなにすばらしい環境で過ごす小学生を羨ましいと思った。

 しかし新設の小学校にも少し問題はあるようだ。他の小学校に通う生徒の親から苦情の電話が市にくるようだ。これは、もちろん環境設備面の地域差が原因だが、私はこればかりは仕方がないことだと思った。この小学校建設にかかる工事費総額の見込みは、およそ53億5千万円(野々山親教頭先生に頂いた資料による)。多くが税金なわけで、少しお金をかけすぎではと思ったが、未来への投資と考えれば安いものかもしれない。多額のお金をかけた分、創造性に富んだ子が数多く育って欲しい。

 これだけの魅力ある設備が整っていれば、主に都心部で繰り広げられているお受験ブームも熱が少し冷めるかもしれない。公立小学校全般にとって、あとはいかにハード面(設備・環境)だけでなく、ソフト面(教員や授業の質)を高められるかが問題となってくるだろう。

子供たちが毎日楽しんで、積極的に学校に行きたくなるような体制作りが、小学校全般にとっての課題だろう。梨の木小学校を見学してこのように思った。(梨の木小学校は、保健室の先生の話によると現に児童の欠席率は他の小学校に比べて少ないようだ。)

吉田つとむ
この小学校を案内してくれたのは、愛知県日進市の白井えり子議員です。議員としての経歴は私より若干先輩で、地方議員の全国的な自主研修グループ「清渓セミナー」のメンバーです。

 白井さんは鋭い感覚を持たれる地方議員であり、せっかく訪問したわれわれに自慢の新しい小学校を案内して頂きました。このレポートもどんなことを書くか、期待してみてくれるでしょう。

 現地の見学に関しては、石田さんがいろいろ書いてくれました。先方の資料もいただいての作成ですので、これをもって私の報告としましょう。

                                 市議会議員 吉田つとむ     
                        インターン生  石田 寛和