議員は力があるのか、張子の虎か
  吉田の前書き
 
 「開け電網政治の時代」管理人さんから、「議員は力があるのか、張子の虎か。」の質問を受けました。自分の答えは、「その掲示板」に書きましたが、インターン生が、市議会の会議を見た見解を書きましたので、その分を全文掲載します。

 記 インターン 村上直子

 「議員は力があるのか、張子の虎か。」この質問に対する答えは、実際に委員会を傍聴したら一目瞭然だろう。私の見解では、議員は張子の虎だとは思えない。委員会において、行政側は議員によって審査されるのである。そんな委員会に行政側が作ったシナリオなどあるはずがない。あるのだとしたら、その委員会は何のためにしているのかという疑問が湧く。議員が行政を審査するからこそそれが監視の役割となり、行政の「穴」を防ぐのではないだろうか。このことは、もちろん、定例議会にも共通して言えることである。これらを傍聴することによって議員は行政側の操り人形ではないことがわかるだろう。

 行政について興味や疑問をもったのなら、私は是非傍聴やインターンをすべきだと思う。実際に体験することにより、議員、行政側共に、いいかげんに仕事をしているわけではないということが良く理解できるだろう。外側から考えたり、人の意見を鵜呑みにしたりするのは固定概念を生み出すことにつながり、とても危険なことだと思う。ぜひとも一度実際の行政を覗いてみる事をお勧めする。おそらく自分なりの意見を持つ事ができるだろう。

 記 インターン 山本大介

 議員と行政の力関係について、以前、予算の計上時には議員が強く、一旦予算が了承されれば行政の天下であると聞いたことがあります。実際委員会や議会を傍聴してみて思うことは、やはり了承側の議員の方が強いという<かん>は否めません。ただ、休息中に行政側と議員が密談している時は議員がうまく行政側に丸め込まれているように思うこともあり、力関係で議員と行政どちらが強いのかと聞かれるとよくわかりません。結局のところ、議員、行政共に質疑応答する個人の能力に依存するのではないでしょうか。

 また、前もってシナリオがあるのではないかということについては、形骸化している議会もあるようですが町田市議会に限っては、前もって質問内容は提出をするがそれは満足な回答を得るためであり、また、傍聴してみて行政側の返答が的を射ていないことも見られ、シナリオ等があるとは思えませんし、議会も形骸化してないと思います。(吉田注:委員会では、事前に質問事項の文書提出を一切しません)