● 工事費用が現場看板に表示

 平成10年3月の議会一般質問(公共工事の費用を明示する)が活かされ、成瀬駅地下道自由通路の改修工事で初めて適用されました。
 各々の工事に貴重な税金がいくらかかったかを、住民が身近に見ることが出来ます。ちなみに今回の工事費は、1億6千7万2千5百円(消費税込み)でした。この考えを発案した、友人(武蔵村山市・天目石議員)に続くものです。
 この質問は、情報公開を広げるという観点でおこなったものであり、情報公開が市民生活に活かされる内容となりました。
(詳細な内容は、下記に続けます)


● 工事費用が現場看板に表示

―― 見出し ――
<工事費用を表示することの意義>
<発案者の天目石要一郎議員・武蔵村山市について>
<天目石議員関連記事の追記>
<天目石議員関連記事の追記>
<この看板設置のエピソード>
<今後への期待>
◎ (11/7/10) 工事費用が現場看板に表示 (■ 写真編にリンク)
       (成瀬駅南口の工事風景、工事看板)

―― 本文 ――
<工事費用を表示することの意義>

 公共事業や公有財産の購入に関して、市議会の審議では、それぞれの事業予算について議論を交わします。予算を議会が承認すると、後は全て行政の行うところとなり、それぞれの工事が発注されたり、物品やサービスが購入されます。その購入方法は基本的には競争入札で行われます。一定額以上の契約金額になると、契約案件として市議会の審議にかかってきます。ただし、それ以下の金額だと、議会にはかからずに発注・工事施行(購入)・受領・支払の流れで公金の支出が行われます。
 工事の場合には、「前渡金」が払われることがありますので、今回話題にした、公共工事の場合は、工事看板が立った時点で、すでに前渡金が支払われているケースもあるわけです。そこで、その工事看板に「発注金額」を含めて、記載することを求めたのが、このケースです。
 工事現場の一角に、誰でもわかる方法で工事金額が入った看板を建て、それをいつでも住民が見ることができる。住民から見れば「政治の監視」であり、いつでも政治の在り方をチェックすることが出来ることになるわけです。政治の側から言えば、行政の説明責任の一環であり、その工事にどれだけの費用が費やされているかを明らかにすることになります。

 <発案者の天目石要一郎議員・武蔵村山市について>
 東京の最北部の都市で、都内の「市」で市内を鉄道が通ってないことで名高い(?)市です。最近、立川市からモノレールが市内に通るようになり、幾分便利になりました。ただし、「日産自動車武蔵村山工場」があり、その工場のほうが有名と言っていいでしょう。
 さて、その天目石議員は、平成7年に若干25歳の若さで市議会にデビューし、本年2期目を上位当選で果たされました。常々、自分の議会の質問や発言をもとに、その報告を自分のコンピューターで原稿書き・レイアウトを行い、手配布されているようです。(私も同様にやっていますが、彼の場合は、若さ故に疲れを知らない活動状況にあるようです)
 地方議員の政策研究グループ(東京ねっとわーく)でお互いに交流があり、彼から送っていただく、定例議会ごとに「議会報告」の一こま一こまに、議員としてのまじめな取組とユニークな発想がにじみ出ています。

<天目石議員関連記事の追記>
 昨年、学生の地方議会議員研修のインターン学生を受け入れる企画があり、私は3名の大学生を研修生として受け入れましたが、その企画を教えてくれたのも、この天目石議員でした。(このインターンシップ企画については、次回以降に記事掲載予定)

<この看板設置のエピソード>
 それでは、この成瀬駅地下道の自由通路(町田市が管理する)の改修工事で実施された、工事看板に工事費まで記載することは、今後全ての工事に適用されるのでしょうか。それとも、ここだけの設置に終わるのでしょうか。議会の一般質問で尋ねた吉田つとむの地元の工事、ということでしたサービス?ではないでしょうか。

  <今後への期待>
 なにはともあれ、昨年3月議会の一般質問で、「工事現場に費用の明示を」と提案したことがついに実現しました。行政の「情報提供」の拡大に関して大きな成果です。 
 その看板の設置場所が、地元誘致駅としてスタートした成瀬駅の地下通路(自由通路)であった、ということは記念すべきことです。ここに、エスカレーター・エレベーターが設置され、成瀬駅の「北と南」(通称:表口と裏口)が一体の条件になる時が来ました。成瀬駅の南口(通称:裏口)側に住む、私にとって、大変印象深いものがあります。
 ただし、この場所にかぎらず、この時に限らず、これからは全ての工事に際して、工事金額を明示した看板を設置してもらいたいものです。 
 (この項は、ここで終わり)