● NPO ネパール奨学会 設立趣意書

ネパール奨学会は、私が参加しているNPO団体です。

参加申し込み、お問い合わせは下記に。

〒812-0016
福岡市博多区博多駅南2−11−26 福岡日本語センター内
     『特定非営利活動法人ネパール奨学会』
電話 092-481-7140 FAX 092-473-4190



『特定非営利活動法人ネパール奨学会』
設 立 趣 意 書

 日本は、敗戦の焦土の中から、奇跡的な経済成長を遂げました。そして今、世界中から注目されています。とりわけ、世界貢献のあり方が問われています。国論を分けて、政府は、PKOをカンボジヤに派遣しました。一方で、民間人の手で、様々なボランティア、支援活動が、世界各地で展開されています。

 今、東西冷戦構造は崩壊しましたが、南北の経済格差、食糧危機など、人道的立場から等閑視することのできない状況が続いています。これらの事態の背景には、様々な要因が横たわっています。それらの要因の中で、根本的で、かつ、重要と考えさせられる問題として、教育問題が指摘できると思います。

 現実に存在する貧困は、結果としての現象と考えます。貧困をもたらしている原因の一つが、教育問題ではないでしょうか。
世界の屋根といわれるヒマラヤ山脈によって北を遮られ、南部をインドによって封じられている小国・ネパールは、貧困に喘いでいます。
ヒマラヤ登山、トレッキングなど、日本人観光客の多くが、ネパールを訪れています。また、ネパールのルンビニが、仏教の開祖・釈迦の生誕地であることから、日本の仏教徒の多くが、巡礼に訪れています。

 私たちは、『経済大国・ニッポン』といわれています。その『経済大国・ニッポン』人がネパールを訪問するのは、単なる観光客であるに過ぎません。このことは、『経済大国・ニッポン』人は、ネパールを自らの欲望を満たすための対象としてしか考えていないといえましょう。
ネパール国にとって、観光収入は、国家的観点からも、大きな事業です。しかし、ネパールの現状を知る者の一人として、もっと、意識的、根本的支援をしなければならないと思います。私たちは、『経済大国・ニッポン』といわれる言葉とは裏腹に、決して、裕福な生活を営んでいるわけではありません。しかし、それでも、飢えることの心配だけはありません。むしろ、物質質的には、恵まれているとさえいえなくもありません。

 しかし、ひとり一人の力は、決して、大きくありません。それでも、多くの人々の善意を結集すれば、ネパールの地においては、私たちの想像をはるかに超える大きな力になり得ます。

 そういう意味から、一人でも多くの人々の善意を結集して、ネパールの子供たちに奨学金を贈る『特定非営利活動法人ネパール奨学会』を設立したいと考えました。

 どうか、あなた様にもこのような趣旨にご賛同をいただきますように、お願い申し上げます。その上で、ネパールの子供たちに奨学金を贈る『特定非営利活動法人ネパール奨学会』に加わっていただきますように、お願いを申し上げる次第です。

 何卒、よろしくお願い申し上げます。

     発起人(アイウエオ順)
岩 崎 隆次郎 福岡日本語センター・理事長兼校長
菊 池 高 志 西南学院大学法学部・教授
後 藤 勝 基 九州国際大学法学部・教授
清 正   寛 熊本大学法学部・教授
滝 井 義 高 田川市・市長
前 田   豊 弁護士
山 本 博 糸島医師会病院・院長

 (『特定非営利活動法人ネパール奨学会』の資料は、この行で終わり)