● 一般質問 

  教育委員会の「後援」について

◎ 要旨

 平成11年9月議会の一般質問の第3テーマは、<「教育委員会」の後援について>であります。

 スポーツ団体や文化団体の行事には、団体への財政的な支援だけでなく、町田市や教育委員会の「後援」とするものがあります。 ところが、市の財政的な支援を得ないで活動する団体で、倫理や道徳をかかげた団体には、住民を対象とする行事であっても「後援」を得られないものがあります。そこで、そのことを再考するべきと主張しました。

 結論を言いますと、答えは改善の意志なしでした。理由は、面倒に巻き込まれたくないとする態度が濃厚でした。町田市の教育行政が、決して健全に行われていると思いませんが、新たな「問題」を持ち込まれたくないとする判断が優先しています。

(以下の内容は、皆さんにお読みいただくには、気が引ける内容です。吉田つとむの憤りとおつきあいできる方は、続けてお読み下さい。)

◎質問と答弁の概要

◇ 質問

 国や地方自治体は、国民や住民に対する、「生涯学習」活動を強く推進しており、町田市は「市民大学」という事業に、平成11年度、当初予算で、3158万7千円を計上しています。
 また、「公民館」においても、「生涯学習」に相当する事業が別に行われており、町田市は「生涯学習」ということに、大変重きをおいた市政を行っています。

 一方で、行政の財政負担や、人的な負担を伴わないで、住民による自主的な行事として、様々の「生涯学習」の企画が行われています。私も、それらの行事に参加したことがありますが、それらの企画は、参加者の会費で行われたり、会員の皆さんの会費をもって、一般住民を対象に、広く開放された形式で、「講習会・講演会・学習会」が開かれているものであります。
 それらの生涯学習をめざした活動が、住民の自主的な活動として行われるのであれば、行政から見ても、時代にあった結構な企画と言えるのであります。
 本来であれば、それらの行事に対して、教育委員会は、どしどし推薦をしたり、依頼されれば、「後援」を引き受ける、という態度が必要ではないでしようか。

 ところが、町田市教育委員会の場合は、「生涯学習」を目的とした行事で、文部省や東京都教育委員会が「後援」しているケースでも、「後援」をしない、意識的に「後援を拒否する」と言う例があります。
 もちろん、文部省や東京都教育委員会が後援したから、町田市も 自動的に全部、「後援」しろと主張する訳ではありませんが、一般住民から見て、町田市教育委員会の対応は、非常に判りづらい、あるいは恣意的では無いのか、と思われている可能性がありますので、次の点に関して、お答え頂きたいと思います。

@ 町田市の教育委員会が、後援する、後援しないの判断基準はどのようになっているか。具体的な基準と、その理由を示していただきたい。

A 「後援」の決定に関して、教育委員会は、市長と判断が異なることはあるのか、と尋ねます。


B  他の自治体の例は、参考にしたことがありますか。 
  東京都教育委員会に限らず、近隣自治体の教育委員会でも、同様の「後援」を行っているが、その情報を知っていますか。

◇ 答弁

  倫理の団体に関しては、それぞれの考えもあり、行事に関して「後援していない」。基本的には教育委員会で対応する。町田市の対応で考えている。

◇ 再質問

● 後援依頼行事の申込書の取扱、倫理団体の行事は後援しないと決めた経緯、不親切な対応などを取り上げて質問したが、誠意ある答弁は無し。

● 基本的に対応する部署と、答弁者である教育長との連係もない。用意された答弁のみであった。

◇ 反省点

 杓子定規に対応する、教育委員会の現場部門の判断を当内容であったが、私が十分につめていない点が目立ち、この質問提起は失敗でした。

 機会を改めて質問し、姿勢を改善させていくように取り組みます。

(「一般質問 教育委員会の「後援」について」の記載は、この行で終わります)