● 高齢者スポーツフェスティバル

風船バレーボーール大会の感想記

 去る10月7日(木)の午後10時30分より、町田市総合体育館において、'99 高齢者スポーツフェスティバル 第11回 風船バレーホール大会が開催されました。

(関係写真と、パンフレットの表紙写真は、こちらをクリックして下さい)

 機会がありましたので、私は初めて、「風船バレーボール」の競技をみることになりました。名前の通りの風船をボール替わりにしたバレーボールであり、ふわふわした風船がコートの両側に互いに行きあいます。大変珍しい競技であり、ゲードボールを除いて、高齢者の方による団体競技を見る機会が少なかったため、しばらく見学させていただきましたので、その感想を少々記すことにしました。

◇◇感想◇◇

 20チームの皆さんが、それぞれのコートに分散して競技を競い、あるいは観戦して、一日を過ごしました。日頃、高齢者施設でお見かけするお顔に比べると格段に元気であり、活き活きとされています。大会の意義もあるのでしょう。聞くところに拠りますと、それぞれの皆さんが十分に時間をとり、それぞれの施設で練習を重ねてきたいうことであります。

 皆さんが、車椅子で整列し、開会式が行われました。実行委員長はみぎわホームの尾形松寿氏、来賓では高山譲二助役、社会福祉協議会を代表して安藤利雄氏が挨拶されました。特徴的なことは、選手宣誓などが高齢者協議会らしく、車椅子のままで行われることでした。以外も言葉は大変しっかりてしています(失礼な表現かもしれませんが)。

* 今までに見たことが無かったことの反省

 大変大勢の高齢者の皆さんが集われて、大がかりな大会でした。施設で、それぞれに介護を受けられている光景は目にしますが、このように元気に自分の体を動かされている姿はあまり見たことがありません。

 ましてや、今日まで11回を迎えているというのに、高齢者の風船バレーボール大会自体の存在を知りませんでした。偶然ではありますが、今日の大会に身近に接することが出来て大変幸いでした。

 風船バレーの歌と、その歌にあわせて行う、座ったままの姿勢で行う体操も拝見し足しました。

* 競技時間と風船の取り替えについて

 この競技は以外に時間がかかります。競技を見るまでは、サーブがきちんと相手コートに入ることも、入った風船を相手コートに打ち返すことも、なかなか予想しがたいことでした。実際には、1点を入れるのに何度もラリーの応酬があり、なかなか風船は床に落ちません。

 下記のように、1試合で30分も続くと、風船を直径40cmものから、小さくしたものに取り替えるルールになっています。ただし、私が見ている範囲では、風船の大きさを替えたケームはありませんでした。それでも、1点をとるのに2−3分はかかる、ラリーの応酬を見ました。

* ボールを打つ強さについて

 普通のボルを打つわけでなく、風船を打ち合うのですから、私たちがすると勝手が違うことになるでしょう。一人が何度も風船を打っていいわけですから、自分の手元でお手玉をする感じで勢いを調整して、相手コートに打ち返す手法は一見の価値があります。練習の成果が出ているのでしょう。

* 活き活きした目を見る感じがする

 施設の皆さんが元気に、プレーなさる光景を目にするむことが出来ました。願わくば、両の手やすっくと伸び、車椅子が実際には不用の足になってほしいものです。

* 大会を支える人々

 施設で働く皆さんも、今日は付き添いでこられていました。元気にプレーをなさっていますが、決して気を許すことが出来ない仕事でしょう。今の今まで、体調がよかった人でも、何時具合が悪くなるか判らない要素を秘めています。

 専門学校に通う学生さんを初めとする、ボランティアの皆さんの姿も大勢見かけました。

(感想記部分の記述はここまでですが、以下は、風船バレーボールの紹介なども記載します)

◇◇風船バレーボールとその大会について◇◇(パンフを参照して記載)

目的

 初めて見ました、風船バレーボールというのは、ゲームに参加して体の機能を動かすことを目的とし、また、車イスに座った状態でおこなうことが出来るスポーツです。

 身体を少しずつ動かして瞬発力を養い、眠っていた筋力を呼び起こします。

 試合に参加してチームで対戦することにより、協調心と競争心を育てます。

ルール(一部を略記、言葉を換えて記載しました)

 ・ コートの広さは縦6m、横4m、ネットの高さは155cm。

 ・ 1チーム6名、補欠は1名まで。

 ・ ボールは、一人で何回打っても可。

 ・ 歩行の人はイスに腰掛ける。

 ・ 風船が下(床)に着いたら失点。

 ・ 手、足、頭、体、車イス等、どこの部分を使っても床につかない限り有効。

 ・ イス・車イスから立ち上がると反則。

 ・ サーブ権はジャンケンで決め、コートチェンジは無い。

 ・ サーブはコート内のどこでもよく、6人の誰がやってもよい。

 ・ 点数を取った側がサーブ権を得る。

 ・ 風船を打ち、相手コートの外に出たら相手の得点になる。

 ・ 反則をした場合、得点には加算されず、サーブ権が相手に移る。

 ・ 10点先取方式。ただし、準決勝、決勝、敗者復活戦は5点制。

 ・ 風船の大きさは、直径40cmとし、1試合30分の経過とともに、風船を一回り小さくする。

大会

 平成11年10月7日開催の、この大会は今年で11回目を迎えました。

 ともすれば室内に閉じこもりがちな高齢者に思い切り手足を伸ばして、スポーツの喜びと自信を取り戻していただくことにあります。

 特養ブロック、養護・軽費・在宅サービスセンターに分け、各ブロックごとに優勝を競います。

(主催、運営)町田市高齢者福祉施設運営協議会、風船バレーボール大会実行委員会

(後援)町田市健康福祉部、町田市社会福祉協議会

(参加者)町田市内高齢者福祉施設利用者

(場所)町田市立総合体育館メインアリーナ

◇◇試合の結果◇◇

参加者チーム数 : 20チーム

優勝チーム    : 在宅関係 ケアセンター木曽山崎

           : 特養関係 合掌園

(風船バレーボール大会の感想記の記事は、この行で終わります)